学校生活(ブログ)

笑う 「金陽会」作品展の中学生鑑賞

 昨日から開催している恵楓園自治会の絵画クラブ「金曜会」の作品展ですが、本日(22日)の3、4校時、本校の1年生4クラスが、順番に会場の地域交流室を訪れ、作品を鑑賞しました。
 いつもはつい2年生と比較してしまい、まだまだ落ち着きが足りないと思っていた1年生ですが、昨日の小学校1、2年生のワチャワチャした感じを見ているせいか、「すいぶん大人だな」と感じます。と言いますか、中学生としてのこの1年間で、ちゃんと成長してきていたのですね。鑑賞の態度も立派で、作品そのものをしっかり観て、キャップションもじっくり読みながら鑑賞している生徒がほとんどでした。また、自分から興味を持ったことや疑問に思ったことをキュレーターの 蔵座 様に質問する生徒もいたりして、人権教育のみでなく、美術教育の視点からも、有意義な活動になった生徒が大勢いたと感じています。
 蔵座 様から事前にいただいていた感想用紙は、「一番心に残った作品は‥‥」、「一番心に残ったのはなぜですか?」に答える形で記入するようになっていました。数名の記入内容を見せてもらいましたが、「みずみずしい感性」とでも言いましょうか。「そういう見方もあるのか」と大人は思いつかない発想で書かれた内容もあり、逆に中学生って凄いなとも感じます。本日、取材に来ていたTKUも、結局、小学生の場面のみ撮影して帰っていかれましたが、「本校の1年生だったら、いいコメントをいっぱいするだろうに、もったいないな。」と中学校長としては思います。
 また、本校の人権教育主任の 小山 教諭も含めて、蔵座 様と今回の展示会を1回限りで終わらせないための意見交換もできました。金曜会の作品は、約900点も菊池恵楓園内に保管されてるそうです。 これらはハンセン病問題の歴史を語り続くための貴重な資料であり、テーマによって作品を入れ替えれば、何回でも作品展を開催できます。何より菊池恵楓園が隣にあるという地の利があります。作品展の企画や運営等に生徒が関わらせていただければ、地域学校協働活動の一環として、またキャリア教育の視点からも有意義な活動になると思いました。