学校生活(ブログ)

「ネットゲームと子どもたち」(職員研修)

 11月27日(水)、職員研修として向陽台病院の臨床心理士2名の先生に「ネットゲームと子どもたち」という演題で講演をしていただきました。

 合志市では、平成30年に向陽台病院と、思春期の子どもが抱える悩みや問題に対して、家庭・学校・医療・行政が連携し、より強固な支援体制を築いていく目的で連携協定が締結されており、その事業の一環としての研修です。

 

 

 

 

 

 

 研修は「子どもは何歳からインターネットを利用すると思いますか?(半数以上がインターネットを利用するのは)」という問いかけから始まりました。答えは、令和6年のアンケートでは、0~2歳という衝撃的な結果でした。

 そこから、様々なゲームやSNSについて、ゲーム行動症、ゲーム依存についての「促進要因」と「抑制要因」、ゲーム依存は快楽にふけるためではなく、どうしようもなくつらい現実から自己をいやすために使っているという「自己治療」ではないかという「自己治癒仮設」、家庭でのルールづくり等つにいて話をしていただきました。

 さらに、向陽台病院に入院する子どもたちの生活の様子や退院して、学校や社会生活に復帰していく子どもたちの実例も話していただきました。

 ゲーム使用について家庭でルールを決めた際に「約束は必ず破られると心得る。」ということばが印象に残りました。約束が破られたことは決して無駄ではなく、どこが難しかったのか、家庭や様々な人々と修正を繰り返し、ともに考えていくことが重要であると話されました。

 そして、このことは、特別なことではなく、私たちの生徒とのかかわりや子育てにも通じるものであることを強く感じました。とても実りの多い研修となりました。

 ご多用中にもかかわらず、御講話をいただきました先生方には心より感謝申し上げます。(文責 髙田)