日誌

11月14日 命の教育講演会

 11月14日(木)、本校体育館で毎年開催している「命の教育講演会」で横田久世さんにご講演をいただきました。

 横田久世さんは、2018年突然、病気(電撃性紫斑病)を発症し10日の意識不明後、意識を取り戻すも両指、両足を切断することになり、身体的に大きなハンディを背負われました。ショックで泣いてばかりいる生活から、「泣いていても失った指や足が戻ることはない。泣くのをやめて前向きに生きよう。」と考え、障がい者であっても元気に頑張っている姿を皆に見てもらおうと”熊本城マラソン”への出場を決意されます。しかし、残念ながら二人の娘さんたちはそのことに反対されたそうです。当日、母親のレースの応援にかけつけた娘さんたちは、必死に走る母親の姿に感動し、自分の母親が障がい者であることを知られたくないという思いがあったことを悔やみ、それから母親の挑戦を応援してくれるようになったそうです。

 講話の中で、3つの大切なことを話されました。①自分で決めること、②素直になること、③感謝すること の3つです。

【①自分で決める】
 親から「勉強しなさい。」と言われると嫌な気持ちになるし、やる気がなくなってしまう。自分で目標を決め、そのためには何をすべきかを考えて行動すると頑張れる。でも、急に無理な目標を立てると続かないので、自分のペースでやることが大切です。
【②素直になる」
 自分が悪かったときには「ごめんなさい。」と素直に言えることが大切。自分が知らない間に人を傷つけてしまうことがある。言われた方は覚えているけど、言った方は覚えてないことがある。素直に謝れる人になってほしい。
【③感謝する」
 何かしてもらったときに”ありがとう”と言ってますか。昔、私は「自分が頼んだわけでもないのに、何で”ありがとう”という必要があるの。」と思っていた時がありました。これから先、社会に出て、思うようにいかないことがある。そんなとき、誰かが救ってくれる。日頃から、ありがとうございましたと言える機会を増やしてほしい。

 最後に、人を大切にするためには、まず、自分を大切にすること。自分の心が満たされていないと人に優しくできないと話されました。一中生の皆さんには、自分なりの目標をもち、自分のペースでいいから、毎日、コツコツと前に進んでいってほしいと思います。横田久世さん、ありがとうございました。