令和6年度文部科学省 「リーディングDXスクール事業」指定 |
Time is money. 時は金なり
Time is money. (時は金なり) 中学生の頃、英語の授業なのか、他(道徳?集会?)の場面なのか記憶は定かでありませんが、皆さんが耳にした言葉だと思います。
山江中学校では、スケジュール手帳を全校生徒に持たせ、計画的に、主体的に、見通しを持って生活する力を養うための取り組みをおこなっています。きっかけは、本校の教頭であった2年前、ICTの研究を進めるにあたり、生徒にSNS等のメディアに触れる時間を調査したことです。スマホやタブレットなどの機器が普及すると同時に、メールや動画サイト、ネットゲームに費やす時間が大幅に増加している実態がありました。動画サイトなどは、私たち大人でも、見始めるとつい長時間経っていることがあります。自制心が弱い子供は、よりのめり込んでしまうとの報告も目にしたことがあります。
もし、このまま子供たちがSNS等に長時間、時間を奪われるようなことがあれば、その損失は計り知れない(単純に「もったいない」)と感じています。勉強しろ、とは言いませ。読書やジョギング等の運動、家事のお手伝いなどの時間を大切にしてほしいと考えています。そのような思いから始まった取り組みです。
前置きが長くなりましたが……今日は、その「手帳の取組」を先輩が後輩にアドバイスする活動を行いました。(この縦割りの活動も、山江中学校が重視している活動です。)3年生から2年生に、2年生から1年生へと日を分けて行いました。縦割り活動では、「教える側」「教わる側」があるとするならば、一般的には「教わる側」にメリットがあるように感じますが、私の中では、圧倒的に「教える側」にメリットがあると思っています。教えるための準備、伝えるための表現力、そして何よりも主体的、能動的な活動であるからです。今後も、学習や行事のさまざまな場面で、縦割り活動を取り入れていきます。
今回の「手帳活用のアドバイス」の取り組みでは、「教え」に行った2年生が、1年生のあまりにも充実した手帳の記入(活用)の様子を知り、「教わって」しまうという想定外の珍事もありました。^^;