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2021年2月の記事一覧

天は人の上に人をつくらず…だって、そう書いてあるじゃないか

福沢諭吉さんの

「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず」

という言葉は有名ですね。

「世の中の人はみんな平等だ」という、

福沢さんの、明治時代においては進んだ思想の一端を示す言葉だと、私は思っていました。

しかし、

「理解力や読解力が低い人」に共通するヤバい口ぐせ 理解が早い人の頭の使い方

という記事を読んで、目からうろこでした。

 

「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず」のところだけよく引用されますが、

原文は

「『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず』と言へり

であって、これは口語訳すると

「『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず』と言われている

という意味です。

「世間ではよく、~って言うじゃない?」ということですね。

ですから、この「天は~」の一節は、福澤さんの意見ではなく、

当時の一般的な考えだということになります。

 

では、福澤さんがほんとうに言いたいことは、何だったのでしょう。

この「学問のすゝめ」の有名な一節は、こう続くのです。

 

*****Wikipediaより引用

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言われている。

人は生まれながら貴賎上下の差別ない。

けれども今広くこの人間世界を見渡すと、

賢い人愚かな人貧乏な人金持ちの人身分の高い人低い人とある。

その違いは何だろう?

それは甚だ明らかだ。

賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由ってできるものなのだ。

人は生まれながらにして貴賎上下の別はないけれど、

ただ学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、

無学なる者は貧人となり下人となるのだ」

*****

 

「賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由ってできるものなのだ」

つまり、勉強することが大切だということを言いたいのでしょう。

まさに「学問のすすめ」なのですね。

 

前述の記事では、この福沢さんの名言を例に挙げ、

文章の前後や最後の結論までよく読まずに

「だって、そう書いてあるじゃないか」

と勘違いしてしまうことを戒めています。

 

これは、インターネットなどで情報のあふれている今の時代に、

気をつけなければいけないことだと思いました。


今朝のテレビの「林修先生のことば検定」では、実はこのことが出題されました。

先日勉強?していた私は、運良く3ポイントをゲットすることに成功したのでした。

クーデターに関して

ニュースによると、ミャンマーでクーデターが起こり、

先の選挙で大勝したスーチーさんが、身柄を拘束されたそうです。

当の軍部は、「選挙は不正だ」と言っているそうですが、

米国の大統領選もそんな騒ぎがあっていましたね。

 

民主主義の根幹な関わる問題で、

暴動や軍事力によるクーデターにしか、

解決策を見出せないものなのでしょうか。

 

私は政治にはあまり関心はありませんが、

この21世紀でもそうなら、残念な気がします。

ミャンマーの問題も、早く平和的に解決してほしいものです。

 

クーデターといえば、

三島由紀夫が自衛隊市ヶ谷駐屯地で、クーデターの決起を訴え、

叶わずに自決してから、昨年は50年目でした。

 

当時、私は小学生でしたが、

担任の先生が教室のテレビを付けて、

ニュースを見ておられたように思います。

もちろん、事件の意味は全く分かりませんでした。

 

妻方の遠い親戚の方が、その時、市ヶ谷の現場に居合せておられたと聞いたのは、

ずっと後、結婚後のことで、びっくりしました。

 

話は飛びますが、

「ターミナル」というトム・ハンクスの映画をご存知でしょうか。

こちらは、クーデターを起こす話ではなく、

東欧の「クラコウジア」という架空の国から

米国に旅行に来たトム・ハンクスが

祖国がクーデターにより一時的にせよ消滅したことにより、

ニューヨークJFK空港で何か月も足止めを食う、

という少々突飛なお話です。

トム・ハンクスさんは、空港ターミナルの中で寝起きしながら、

くじけず、明るく生活されていきます。

設定は変わっていますが、

ストーリー自体は、時にはユーモラスで、

時にはほろっとするところもあるような映画でした。

(ちなみに、実際にパリの空港に20年?滞在したという人もいるそうです)

ターミナル : 作品情報 - 映画.com

 

銀座のクラブで「陳情」を聞いていたのだと言ってる国会議員さんもおられるようですが、

日本の国の土台はまだルールはに則ってちゃんと動いているのでしょうから、

まだいいのかなと思うこの頃です。

高校入試の思い出

今日は公立高校の前期選抜が行われています。

本校からも多くの3年生が受検しています。

誰も経験したことのない、コロナ禍の中の受検となります。

受験生本人はもとより、ご家族の皆さん、

例年以上に健康面・体調面、感染症対策など、

細心の注意をしての受検だと思います。

また、実施される側の高校等の関係者の皆さんも多くのご苦労があるかと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、私自身の高校入試は45年前になります。

前期・後期などはなく、3月上旬の一発勝負でした。

 

私は公立高校一本で受検に臨みました。

今思えばちょっと無謀な感じですが、昔の進路指導はそんなものだったのでしょう。

 

当時も1日目が国理英、2日目が社数の試験でした。

今でも覚えているのは、最後の数学の試験で、

最後の図形の問題が全然分からなかったので、

「これはもしかすると中学浪人かな」

と、その時になって少し青ざめたことです。

 

受検場である高校には、国鉄(今のJR)で行きました。

これもよく覚えているのは、入試が終わって、

「やっと終わった。明日から遊べるぞ」

と思って熊本駅から自宅に歩いて帰りました。

当時駅前にあった「ユニード」というスーパーに寄って、

600円でシングル・レコードを買って帰りました。

ところが、帰っているうちに

なんか体がかゆくなってきて、変な感じがしてきたではありませんか。

(???)

いやな予感がしながら家に帰り着いて、鏡を見ると、

顔に赤い小さなポツポツができていました。

夜には、体中に広がってしまいました。

病院に行くと、「風しん」という診断でした。

楽しみにしていた入試後の日々も、

(3年生9クラス全員で三井グリーンランドに出かける

「お別れ遠足」も楽しみにしていたのですが)

1人で家で寝ていなくてはならなくなりました。

まあ、テスト当日に症状があったら、もっと大変だったでしょうから、

仕方ないなとあきらめました。

 

これが私の高校入試の思い出です。

先日のCA木村さんの授業にならって、

この頃の「思い出の1曲」を選ぶとすると、

この曲かなと思います。

「俺たちの旅」というTVドラマのエンディングテーマです。

ドラマのエンディングに出てくる数行の詩が、かっこいいなあと思って見ていました。

これが、高校入試の帰りにお小遣いで買ったレコード(のB面)です。

寝込んでしまった私は何回もこの曲を聴いていたのでした。