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2021年1月の記事一覧

東中の伝統

毎日、一時間は校内を散歩して、

授業の様子や生徒たちの頑張り等を拝見するようにしています。

なるだけ生徒たちの集中の邪魔にならないようにしています。

スナップ写真を撮らせてもらい、

ホームページの「学校生活」にアップしています。

5月から、授業日はほぼ毎日更新中です。

丸山先生にも手伝ってもらっています。

そして、少し遅れることもありますが、

同様の記事をFacebookにもアップしています。

それと別に「校長室ブログ」も更新中です。

これは5月から長期休業日以外は毎日更新中です。

たしか、220回は超えていると思います。

「校長先生もひまなのですね」と聞こえてきそうですが、

ご愛読をよろしくお願いします。

昨日の「学校生活」で紹介したことですが、

あんまり嬉しかったので、

この欄で引用したいと思います。

*****

3年うみかぜです。

道徳で「伝統を創るもの 受けつがれる思い」を学習しています。

桑野先生の「東中ならではの伝統って何だろう」という問いに、

川下くんがしばらく熟考して、

「笑顔が多いところ」と答えていました。

とても嬉しかったです。

*****

川下くんがしばらく考えていたので、

私も横から

「なにがあるだろうね」

とか言いながら応援していたのですが、

「笑顔が多いところ。

みんなよく笑う。

コロナでたいへんだけど。

元気もいいところ」

と発表してくれたのです。

 

いやー、私はとてもとても嬉しかったです。

その後、3F、4Fと上がっていったのですが、

階段を歩いていても、自然と笑いがもれて仕方なかったです。

3年生の教室では、小多先生と

同じテーマで道徳の授業があっていました。

さすがに活発に意見が出ていました。

東中の伝統としても、

東輪会、黙働掃除、語先後礼、気考実などたくさん板書してありました。

それを眺めているうちに、がまんできなくなって、

授業に割り込ませてもらって、

先程の川下くんの意見を紹介しました。

3年生の仲間も笑顔になっていました。

 

今年になって(まだちょっとですが)、

一番嬉しい出来事でした。

これも、川下くんをはじめ3年生のみんなのおかげですし、

桑野先生はじめ先生方にも感謝の気持ちでいっぱいです。

本当に嬉しかったです。

ありがとうございました。

南の島での会話から

担任をしていた頃に、授業で扱った話です。

 

*****

世界飛び回る日本のビジネスマンが、仕事で南の島へ行きました。

毎日忙しく飛び回っていましたが、

そのうち、静かな浜辺のヤシの木陰で、

いつも昼寝をしている男がいるのに気がつきました。

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ある日、ビジネスマンはその男に話しかけてみました。

「いつもそこで昼寝ばかりしていますね」

すると男は答えてこう言いました。

「あなたはいつも急いでいますね。

何をしているんですか」

ビジネスマンはあきれて

「仕事ですよ」と言いました。

すると男は「仕事?」と聞き返しました。

「そうです。私はこの島で◯◯の売り上げを伸ばすんです」

「ほう、売り上げを伸ばして、どうしたいんですか」

「会社に認められて、昇進したいんですよ」

「昇進?昇進してどうしたいんですか」

「そりゃあ、昇進して給料をたくさんもらって、金持ちになりたいですね」

「ふうん。金持ちになってどうしたいんですか」

「どうしたいって、そうですね。

おいしいものをたくさん食べて、のんびりしたいですね。

ゆっくり昼寝でもして」

 

男はちょっと黙ってからこう言いました。

「なあんだ。

そういうことなら私はもう毎日やってるな」

 

ビジネスマンは、何も言わずにどこかへ行ってしまいました。

*****

ここで、生徒たちに

「あなたがこの場で会話を聞いていたら、何と言いますか」

と尋ねるという授業です。

皆さんならいかがでしょうか。

東中の生徒にも、いつか聞いてみようと思います。

ヤシ - Wikipedia

「あなたは運がいいですか?」「はい」

早くも1月も中旬になり、明日は私立高校の奨学・専願試験です。

本校からもチャレンジする人がいます。

日頃の力を発揮してくれることと思います。

 

その後も、国立や公立の試験が続いてきますので、

それに備えて、3年生は面接試験の練習に余念がありません。

 

さて、面接というと思い出すのが、

松下幸之助さん(松下電器・現パナソニックの創業者)の逸話です。

松下幸之助「日本は風格ある国家を目指せ」 | 松翁、問わず語り | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

松下さんは社長だった当時、社員採用試験の面接の際に必ず

「あなたは運がいいですか?」と質問して、

「運がいい」と答えた人を採用したそうです。

 

これは実際に運がいいのかが問題ではなく、

その人が「自分は運がいい、恵まれている」と思っているかどうかを聞いているようです。


今までやってこれたのも、今の自分があるのも、

自分一人の力でなく、運の巡り合わせがよかったんだという謙虚さや

周りの人に運良く恵まれたと感謝の気持ちを持ったり、

「よし、ツイてるぞ」と前向きに考えたりする、

そういう人を求めていたのかなと思います。

また、そういう人たちの方が人に好かれるし、組織の中でもありがたいようです。

 

松下さんはその辺のところを考えて質問しているのでしょう。


少なくとも、「自分はなんてついてないんた!」と言ってる人とは、

友達になりたくない感じがしますからね。


また、この松下さんのエピソードから、

マザー・テレサさんの次の言葉を思い出しました。


思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。

マザー・テレサの導き | AMOR


運がいい人には、それなりの

プラス思考とか、積極的な言動、

前向きな行動力や習慣、

そして周囲に好かれる性格が備わるのでしょう。

そんな人の周りには、やはり前向きな人が集まり、

それがお金に換えられない財産になるのかもしれません。

 

「運が悪い」というのは、この逆なのでしょうか。

 

「運がいい」といっても、

偶然道ばたで大金を拾うというようなことではないな、と思いました。

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想定と準備のあいだ

全国高校サッカー選手権大会が無観客で行われていました。

この状況下で大会を運営されるのも、厳しい練習を経て出場されるのも、

皆さん想像を超えるご苦労があったものと思います。

 

また、決勝戦の山梨学院対青森山田の一戦では、

中学生時代のチームメイトが対戦する場面もあり、

それだけでも大変なドラマだなと思いました。

 

ただ、ある監督さんの試合中の行為がスポーツマンシップに反していた、

という声があったことは、残念に思いました。

 

私も部活動(バスケット部)を指導していた時期がありましたが、

指導力もないのに、大きな声で選手を叱責したりすることもあり、

今となっては恥ずかしい限りです。

 

たとえば、試合中にノーマークシュートを外す選手がいたら、

「なんでそれを落とすんだ!」と怒鳴るといった具合だったのです。

以前にもこの欄で触れましたが、

その「なんで」を考えて、試合前日までの練習で成長させるのが指導者の仕事だったと思います。

今となっては、本当にその頃の生徒たちに申し訳なかったと思います。

 

また、最近、このような言葉を目にしました。

「真のリーダーでないのに、そうなろうとする選手は、

味方がミスした後に叱責する。

真のリーダーは選手がミスすることは想定済みだ」

 

元サッカー選手で指導者だった、ヨハン・クライフという人の言葉です。

ヨハン・クライフ 元オランダ代表のサッカー選手。1974年W杯で、準優勝の原動力となった。軸足の後ろにボールを通し、相…

クライフさんは、現役時代は「空飛ぶオランダ人」(!)と呼ばれるぐらいのスーパースターで、

指導者になってからも、守備重視のサッカースタイルを潔しとせず、

攻撃型のサッカーを信念を持って指導した人だそうです。

 

どんなトップ選手でも、ミスをしない人はいません。

リーダーたるべき人は、あらゆる事態を想定することが必要だということでしょう。

 

以前の私のように、目の前の事態を見てから、その結果だけにイライラしても、

リーダーとは言えませんね。

ミスが生じた場合やうまくいかなかった場合を前もってイメージして、

困らないように準備しておくのがリーダーだし、プロでしょう。

 

その準備ができていなくて敗れても、

その敗北の責任はミスした選手ではなく、監督の責任なのだと思います。

私も、いまさらですが、

一歩先か、それが無理ならせめて半歩先でも、想定して準備することを大事にしたいと思いました。

人間ドック体験記

先日、休みをいただいて、年に一度の人間ドックを受診しました。

感染予防対策には入念に注意しての受診としました。

日頃の不摂生もあり、年齢も年齢なので、

結果は反省すべきことがいくつもありました。

ただ、検査の待ち時間等にぼんやりしながら、

食事や運動など日常生活のことや、

これまでの自分の体調のこと、

また、これからのことなどに思いを巡らせる

貴重な時間を持つことができました。

特に昨年、今年は健康への思いを新たにしているところです。

 

今回は、胃カメラを受診しましたが、

検査していただく担当者の方が

防護服やゴーグルを着用して入って来られるのを見た時は、

分かっていたつもりでも

胸が詰まりました。

こんな私のために、と

感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

昼食は検診センター内のレストランでの

健康的な食膳でした。

今年は特にゆっくり、味をかみしめながらいただきました。

検査でお世話になった皆さん、たいへんお世話になりました。