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2020年12月の記事一覧

「アンコンシャス・バイアス」について

  外科医と息子

父親と息子が自動車事故に遭ってしまいました。

父親はその場で亡くなってしまい、

重傷を負った息子は救急車で病院に運び込まれました。

息子が手術室に運ばれ、

その病院で一番の腕利きの外科医が呼ばれました。

ところが、その外科医はその少年を見て言いました。

「息子!この少年は私の息子です」

 

この話をお読みになったことがある方も多いかと思います。

 人権教育の研修などでもよく紹介されています。

 

私は初めてこの話を聞いたとき、違和感を感じました。

話がすんなり頭に入ってこなかったのです。

「この外科医は少年の母親だったのです」

という最後の一文を聞いて、なぁんだ、そうかと思いました。

知らないうちに「腕利きの外科医」と聞くと、男性をイメージしていたのに気づきました。

 

こういった知らず知らずの思い込みのことを

「アンコンシャス・バイアス」というのだそうです。

 

今朝、このような記事を見ました。(朝日新聞)

*****

「単身赴任=男」「お茶出し=女」 無意識の偏見

労働組合の中央組織・連合が、職場や日常生活での「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」について組合員など約5万人に尋ねたところ、何らかの形で「思いあたる」人が95%に上った。

性別や働き方などに対する思い込みの根強さが浮き彫りになった。

6~11月にネットで調査した。

「介護しながら働くのは難しいと思う」など20項目から、思い当たるものを幾つでも選んでもらった。

ジェンダー関連で最も多くの人が選んだのは、「『親が単身赴任中』というと父親を想像する」で66・3%。

「体力的にハードな仕事を女性に頼むのはかわいそうだと思う」は51・5%、

「お茶出し、受付対応、事務職、保育士というと女性を思い浮かべる」は39・2%だった。

「子どもが病気になったときは母親が休んだ方が良いと思う」は21・1%が選んだ。

*****

調査の概要はこちらで読めます→5万人を超える回答 アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み、偏見)診断:時事ドットコム

 

私自身も思い当たるところがありました。

些細な言動でも、無意識にバイアスがかかってしまっていることも多いと思ったことです。

先日も、ある生徒に「理科はがっばってるね」などとうっかり声をかけてしまい、

言った後で、理科「は」というのはよくなかったなと思って、言い直したことがありました。

先述の記事は、調査した担当者の方の次のコメントで締めくくられていました。

「これらの項目がアンコンシャス・バイアスだと気づくことで、決めつけや押しつけをせずに、多様性が尊重される社会や職場づくりにつなげていきたい」

まず「気づく」ことが大切だなと思いました。

本校の日常生活でも気をつけていきたいと思います。

 

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(ドクターX ~外科医・大門未知子~ から)

「帳面消し」…方言の楽しみ

以前、県外に研修に行った時のことです。

「熊本から来たでごわす」と言っても、誰も笑ってくれませんでした。

九州以外の人からすれば、熊本弁も鹿児島弁もいっしょなのでしょう。

無料イラスト 西郷さん

 

また、方言の自慢大会で好評だったのは、

「とっとっと」(取っているの)と

「すーすーす」(なんか冷気が入ってきて、若干肌寒い感じがするようだ)

でした。

これは、福岡の人も使っているようです。

ちょっと共通語に訳すのは難しいですね。

 

他県の人に感心されたのは「あとぜき」でした。

閉めることを「せく」という方言(関や堰が語源に関係しているのでしょうか)からきているのでしょうが、

「とてもマナーのやさを感じる、便利な言葉ですね」

と言ってもらいました。

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また、ある広島の中学校を見学にお邪魔したら、ちょうど掃除の時間でした。

本校も黙働掃除に取り組んでいるので、

その中学校の生徒たちの熱心な掃除の取組を興味深く拝見しました。

その時案内していただいた校長先生が、

「いやー、懐かしいですな!」

とおっしゃって、

「何のことですか」とお尋ねしたら、

「いや、失礼。先生が先ほど、生徒たちの掃除の様子をご覧になって、

『隅々まで、はわいてますね』と言われたので、

学生時代、九州に住んでいた頃を思い出しました」

と笑っておっしゃいました。

なるほど、共通語では「はわく」とは言わず、

「掃く・はく」と言うのですね。

これ博多弁? 福岡の人が標準語だと勘違いしがちな方言 12選 | 福岡TOUCH

熊本地震の時も、報道番組などで、

「がまだす」(精を出す)

「でき(け)たしこ」(できることだけでいい)

などの熊本弁がポジティブな意味合いで紹介されていました。

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そんな中で、今日のニュースで、意外な発見をしました。

「帳面消し」(表面的に一応やったように見せること)

が熊本だけの言葉らしいのです。

私は今までそう考えたこともありませんで、共通語だと思っていました。

記事によると、熊日では新聞の見出しにも使われるほど、県民に定着している言葉のようです。

改めて、方言には、方言でしか言い表せない、独特のニュアンスがあるものだと思いました。

 

「帳面消し」って共通語じゃないの? 実は方言 熊本県民に”衝撃”

ロードレース大会と雑節の豚汁の思い出

昨日の校内ロードレース大会は、穏やかな天候やPTA、地域の皆さんのご協力によって、

生徒たちも思い切り走ることができ、素晴らしい大会とすることができました。

皆さん、応援ありがとうございました。

 

さて、久玉ふれあいセンターで生徒たちのゴールを出迎えていると、

牛深図書館の坂田館長さんが応援にいらっしゃってくださいました。

「地域の方がたくさん沿道で応援していますね。

あかね苑では、入所者の皆さんがそろって応援されていましたよ」

と教えていただけました。

また、

「今年は、中学生の頑張る姿を直接見る機会が少なく、寂しく思っていましたが、

今日は応援ができてとてもよかったです。

ありがとうございました」

ともおっしゃっていただきました。

校長として、とてもありがたく思いました。

 

一昨年、昨年と、校内ロードレース大会では、

坂田さんの呼びかけで、

本の読み聞かせサークルしろやま文庫の皆さん、久玉婦人会の皆さんが、それにPTAのお母さん方も加わって、

さばの雑節でだしを取った豚汁やおにぎりを振る舞ってくださいました。

雑節やお米は、趣旨に賛同した保護者の方や久玉振興会から寄贈いただいたそうでした。

 

そのとき、坂田さんから生徒たちに直接おっしゃってくださったのは、

「中学校を卒業すると、牛深を離れていく子どもたちも少なくないと思います。

小学校の頃から本の読み聞かせを通じて成長を見てきた子どもたちに、

進路に向かって頑張ってほしいという激励のエールを込めて、つくりました」

ということでした。

 

前夜から久玉ふれあいセンターの調理室で準備をされた豚汁とおにぎり、漬物を

私たち職員もごちそうになりましたが、

牛深特産の雑節はとてもいい味が出て、とてもおいしかったのが忘れられません。

 

今年はコロナ禍の影響で、実施されませんでしたが、

坂田さんはじめ、皆さんの応援いただく姿や笑顔から、

地域の方が本校生徒を応援していただく気持ちは、今年も熱く伝わりました。

ほんとうにありがとうございました。

 

生徒、職員一同、コロナに負けずに頑張っていきたいと思います。

今後とも応援をどうぞよろしくお願いします。

 

ごちそうさまでした!「さば節」の豚汁(2018/12/21)

 

いただきます!おいしい雑節の豚汁とおにぎり(2019/11/24)

穴あき雲 Every cloud has a silver lining.

昨日のこの欄でふれた「火球」に続いて、

また空の不思議な現象がニュースになっていました。

 

雲にポッカリ“謎の穴”関東から九州で目撃(2020年11月30日放送「news every.」より)

 

「穴あき雲」と言われる雲で、

上記の動画のニュースでも言われていますが、

雲の一部が凍り始めて、穴みたいになるようです。

以下はNHKニュースからの引用です。

生徒の皆さん、理科の勉強と思って読んでみてください。

*****

午前8時ごろ千葉市若葉区で撮影された写真では、

雲の合間に大きな穴があいたようになっています。

撮影した60代の女性は

「初めて見る雲でとても驚いた。

同じような穴が見える範囲だけでも2、3個あった」

と話していました。

また、四国の上空でも撮影され、

高松市で午前7時半ごろに撮影された写真では、

空一面に広がった薄い雲の中に

大きな穴のようなものが見られました。

こうした現象について、

気象庁気象研究所の荒木健太郎研究官は、

秋から冬への変わり目に発生しやすい

「穴あき雲」と呼ばれる雲だといいます。

上空高いところにあるうろこ雲は水滴でできていて、

そこに氷の粒が発生すると、

その粒に周りの水蒸気が付着します。

さらにそこに水蒸気が集まっていき

うろこ雲の水滴が蒸発するため、

穴の空いたような雲ができるということです。

荒木研究官は

「きょうは各地にうろこ雲が広がったことが『穴あき雲』の原因とみられる。

同じ時間帯に各地で見られるのは、珍しい」と話しています。

*****

 

UFOが落ちてきた穴に見える!

という話もあります。

気象学的には決して珍しいものではないとのことですが、

私は初めて知りましたし、実際に見たことはありません。

「火球」と同様、日本各地で見えたことは、

偶然でもないような、不思議なことにも思えます。

 

以前、この欄で

Every cloud has a silver lining. という西洋のことわざについてふれました。

【2020/10/16】校長室ブログ この場合の銀の裏地は?

「どの雲にも銀の裏地がついている」という意味から転じて、

「どんなによくない状況でも、何かよい面がある」

「物事を楽観的に考えよう」ということを示すことわざです。

 

「コロナ禍に負けないで」という、

天からのメッセージ、啓示かもしれないですね。

今日は校内ロードレース大会です。

東中生の元気な力走を期待しています。

 

星(火球)に願いを

「火球」というのだそうです。

11/29(日)未明、西日本の夜空に大きな流れ星が現れ、

ニュース映像では、地上に届く直前にひときわ大きく燃え上がって、火の玉のように見えました。

 

SF映画で宇宙怪獣が地球に落ちてくる場面のようではないですか?

私には、そうとしか見えません。

 あるいは

 

ところで、

「流れ星が消えるまでに願い事を3回唱えると、願い事が叶う」

という、ロマンのある言い伝えをご存知でしょう。

(MICAさんも、プラス+のことを口にするときっと叶う、と言われていました)

なぜ、願い事が叶うのか?と聞かれたある人が、

「それは、とっさに3回も言えるような願い事なら、

その人が日頃からいつも心に留めて叶うように努力していることだから、

そのうち実現するのではないかな」

という意味のことを言われていました。

「願えば、叶う」ということかもしれませんね。

 

今回、西日本各地で見られた火球は、「疫病退散」の吉兆ならいいなという気もします。

When You Wish Upon A Star 【ピノキオ】 - YouTube

映画「ピノキオ」の「星に願いを」。

ビリー・ジョエルの歌で訳詞付きです。英語の勉強にもなるので、聴いてみましょう。