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2020年12月の記事一覧

「サワコの朝」の塩沼亮潤さんの話

休日もいつものように5時25分頃には目が覚めてしまいます。

ゆっくりコーヒー(といっても500miのBOSS)を飲みながら、

昨日の将棋棋王戦挑戦者決定二番勝負「広瀬八段対糸谷八段」の復習などをしていました。

テレビを付けていたら、「サワコの朝」が流れてきました。

 

今日のゲストは、僧侶の塩沼亮潤さんという方ですが、私は不勉強であまり存じ上げませんでした。

しかし、この方の紹介を聞いてびっくり。

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1日48km、高低差1300m以上の険しい山道を往復16時間かけて歩くこと、年間120日。

それを9年の歳月をかけて1000日間歩み続けるという、日本一過酷な修行『大峯千日回峰行』を23歳の時に満行。

サワコの朝』12/19(土) 塩沼亮潤が登場!! 1300年で2人!? 命がけの苦行とは…【TBS】 - YouTube

1300年の歴史の中で、未だ2人しか成し遂げた者がいないというこの荒行ですが、

塩沼さんはさらにその翌年、“飲まず、食わず、眠らず、横にならず”を9日間耐え続ける『四無行』をも達成しました。

「サワコの朝」(2020年12月19日 塩沼亮潤)より

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『四無行』の様子(塩沼亮潤さんのHPより)

この行にいったん入れば、達成できない場合には、自ら命を絶たなければならないという過酷な掟があるということです。(!!)

 

番組では、僧侶を志したきっかけや、過酷な修行を通して得たもの、

慈眼寺(仙台市)を建立されるまでのお話など、中身の濃いお話をされていました。

中でも、修行を通して身につけたことは?という阿川佐和子さんの質問に、答えられました。

少しニュアンスは違うかもしれませんが、概略は次のようなことです。

 

KBS歌謡祭とサワコの朝を視聴して&I love you LIVE TOUR 2014 TREE | 東方神起の夢の続き、行きマッショ ❣  byカンレキチカク

「毎日の生活の中で、いらっとしたりすることもありますね。

それをなぜ、どうしてと考えていくと、

他人のせいにすること、他人を責めることになってしまいませんか。

しかし、その理由をどう考えても解決はしません。

そればかりか、そのような気持ちでいると、

自分の人生がどんどんよくない方向に進んでしまいます。

そこで、自分の心がよくない方向に少し振れてしまっても、

すぐそれを前向きな方に意志で戻すようにしている。

私は、自分に与えられたところで、

前向きに精一杯努めることが大切だと思います。

一瞬、マイナスに振れたその心の針を、

ちょっと元に戻すことが身に付いたように思います」

 

常識を越えた修行のせいで、脳の一部が壊死しているなど、

驚くような話もありました。

また、コロナ禍の中では、とにかく笑うことを推奨されていました。

塩沼さん自身も、終始笑顔で穏やかに、親しみやすい言葉でお話しされていました。

 

私などは修行というものはできませんが、

心の中の針をちょっと戻して、ニコッとすることはやってみようと思いました。

「一万円選書」とは

昨日のこの欄では、

「自分で本を選ぶこと」について触れました。

今日は「知らない本屋さんに選んでもらう」

逆に言うと「見ず知らずの人のために本を選んであげる」という話です。

 

会ったこともない人から、「お金を預けるので、私のために一万円分の本を買ってきて」

と頼まれたら、どうしますか。

「自分が今何を読みたいのか」

または「今、自分に必要な本はどれか」

そんなことさえ考えるのは難しいですね。

それなのに、他人の、それも会ったこともない人のために一万円分本を選ぶサービスが

人気があるそうです。

 

「一万円選書」というそのサービスを始めたのは、

北海道・砂川にある小さな町のいわた書店です。

 

私はその小さな個人経営の書店のことを、一昨年春の

NHK「プロフェッショナル」で知りました。

いまや全国からの応募者が3000人待ちという人気ぶりだそうです。

その書店のご主人は、どうやって本を選んでいるのでしょうか。

会ったことのない人でも、

「カルテ」と呼ばれるアンケートのようなものを記入して送っていただけると、

それを元に本を選ぶそうです。

世間で話題になっている新刊やベストセラーと呼ばれる売れ筋の本などではなく、

その人に合った本を選ぶには、相当な本に関する知識が必要でしょう。

テレビではたしか、「(自分が)読んだことのない本は選ばない」と言われていたと思います。

そのいわた書店が応募者に書いてもらっている「カルテ」が紹介されていました。

実物は、A4用紙3枚だそうです。 

参考・引用 書店が客好みを選ぶ"1万円選書"人気爆発 質問回答を踏まえ1万円分を厳選 PRESIDENT 2019年6月3日号  より

質問を見てみると

「これまでに読まれた本で印象に残っている本ベスト20をお教え下さい」

これは、既読の本や今までの読書傾向を知るために必要な気がします。

しかし、

「これまでの人生で嬉しかったこと苦しかったこと等を書き出してみてください」

難しくなってきます。さらに

「何歳の時の自分が好きですか」

ううむ、考えてしまいます。

「これだけはしないと心に決めている事はありますか」

ちょっと薄っぺらな私の生活ぶりがバレてしまいそうで、何と書こうか悩みます。

実際、前掲のネット記事によると、応募者の方からは次のような反響もあるそうです。

*****

実は、お客様にはこれがかなりの難行。

「1週間かかった」「10回以上書き直した」という方もいれば、

「これまでの人生で苦しかったことを書き出してみてください」という質問で涙が出て、

作業が進まなくなった方も。

*****

 

店長の岩田さんの話です。

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実は、僕が選んだ本を読む以前に、

この「カルテ」に回答するプロセスを通じて自分をさらけ出すことで、

「これはしたくない」「本当はこんなことをしたい」

といった本人にとっての“答え”がほぼ出てきているのです。

僕は「カルテ」を読み込むことで、その人にとっての“答え”を見出し、

それを肯定してくれそうな本を選ぶわけです。

*****

 北海道の書店店主が個別に対応 「1万円選書」に注文殺到|NEWSポストセブン

(店で本を選ぶ岩田さん)

 

なるほど、そういった視点で本を選んだことはないですね。

これだけでも、AIによる「マイクロターゲティング」とは、ずいぶん違います。

 

そこまで自分と向き合った末に選んでもらい、届けられる本。

テレビでは、

「自分では一生かかっても選ばないだろうなと思うような本も送られてきました。

しかし、それを読んでみて、本当によかった」

というお客さんのコメントや多くの感謝の手紙もありました。

 

本を選ぶことをとおして、そこまで自分と向き合う。

そういう経験とはどんなものでしょう。

私も経験してみたいと思います。


一万円選書とは いわた書店(有)

 

ただのターゲットにはなりません

「“マイクロターゲティング”を知ってますか?」

という記事を読みました。

「マイクロターゲティング」という言葉が

「ザ・グッドファイト」という米国ドラマで登場したからです。

あまり聞いたことのない言葉でしたが、案外以前から使われている言葉のようです。

記事から引用すると

「インターネットで、ある商品を検索したら、その後、同じ商品や関連商品がネット広告として表示されるようになった、

そんな経験はありませんか?」

 

ありますね。

Googleで検索したり、Amazonで購入したりすると、関連した商品の広告などが、頻繁に出てきます。

とても頻繁に経験するので、もうそれが当たり前になってきていて、

「便利だな」「手間が省ける」と感じることもあります。

記事はこう続きます。

 

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これは、私たちがネット上で示した興味や関心がデータとして収集され、

マーケティングに利用されているためです。

こうした手法は「マイクロターゲティング」と呼ばれます。

不特定多数に向けた広告よりも狙った消費者に届くと、活用が広がっています。

*****

 

インターネット、AIなどの技術を駆使しているのでしょう。

調べると、この作戦は、米国などでは早くから

大統領選挙などの政治での利用が進んでいるそうです。

ちなみに「ザ・グッドファイト」では、

マイクロターゲティングの技術が陪審員や判事の心理を誘導するために利用され、

自分たちに有利に働くような、フェイクニュースを流すというものでした。

 

 さて、先日、タレントの伊集院光さんがラジオ番組に出ておられて、

「自分は近頃本を読んでいない」という話をしていました。

実際に読んでいないわけではないのですが、

ネット上で次から次に推奨される本を、言われるままに手に取って読んでも、

「本当の意味で、自分で本を読んだ」ことにならないと言うのです。

 

そこそこ気に入る、似たような本ばかり読んで、

それまで関心のなかった、新しいジャンルの本を読んでみることがない。

「本屋で立ち読みをして、面白そうと思って買ってみたけど、ハズレだった」

というような経験もしていかないと、

自分で「本を読む」ことにならないと言うのです。

 

たしかに、Amazonの

「よく一緒に購入されている商品」「こちらもおすすめ」

に素直に従っていると、

情報に導かれるままに「本イコール商品」を買わされる(読まされる)連鎖に

乗っかっているだけなのかもしれません。

「自分で考えた生活」「自分で考えた読書」ができているかなと反省しました。

 

もうすぐ冬休みですが、外出もままならず、家にいる時間も多くなりそうです。

マイクロターゲティングの、ただのターゲットとしてでなく、

自分が手にとって選んだ本を読んでみるのもいいと思いました。

 

熊本光の森店 | 紀伊國屋書店 - 本の「今」に会いに行こう

WHO発表「サンタは世界中を移動してよい」

我が家にも以前は毎年、サンタクロースが来訪してくれていました。

玄関に置いておいたオレンジジュースを飲んでいってくれたり、

子どもたちの書いた手紙を読んで、返事を書いていってくれたりしました。

サンタさんの返事は、あぶりだしになっていて、

X'masプレゼントの置き場所がローマ字(日本語ですが)で書いてありました。

玄関先には、雨も降ってないのに、サンタさんの大きな濡れた足跡がありました。

きっと雪国からこちらへ回ってこられたから、靴が濡れていたに違いありません。

 

きっとサンタさんが一番苦労したのは、白いうさぎちゃんを届けてくれたときでしょう。

手紙に「朝になったら◯◯ペットショップの☆☆さんをたずねてください」

と(あぶりだしのローマ字で)書かれていて、

開店するのを待って◯◯ペットショップを親子で訪ねると、

店員の☆☆さんが出てこられました。

サンタさんの手紙をお見せすると、

「はい、昨日、白いおひげの男性がお見えになって、このうさぎちゃんをお渡しするように承っております」

と笑顔でおっしゃいました。

親子で驚いて、「支払いはしなくていいんですか?」と尋ねると、

「はい、おひげの方から、もういただいていますよ」とおっしゃいました。

娘がとてもびっくりしながら、喜んでいたのを覚えています。

 

さて、先日、WHOから重大な発表がありました。

今年もサンタさんはお忙しいようです。

ちゃんと手洗いをして、おひげが少しじゃまかも知れませんが、マスクもお忘れなく。

以下引用*****

WHO「サンタの移動問題なし」 各国が隔離免除「コロナに免疫」(毎日新聞2020年12月15日)

世界保健機関(WHO)は14日の記者会見で、

サンタクロースは各国の配慮で新型コロナウイルスの隔離措置を免除されており

「プレゼントを配るために世界中を移動することができる」とし、

子供たちに安心するよう呼び掛けた。

新型コロナの技術責任者を務め、自らも2児の母であるバンケルコフ氏は、

WHOがサンタと連絡を取ったところ「とても元気で、大変忙しそうにしていた」と近況を報告。

サンタは「新型コロナへの免疫ができている」としつつも、

対人距離の確保や、保護者の指示を守るようにと子供らにくぎを刺し

「クリスマスイブには早く寝てね」と求めた。

*****

(自宅で子供たちに手紙を書くサンタさん)

写真はいずれもTBS NEWS から

世界保健機関(WHO)は14日の記者会見で、サンタクロースは各国の配慮で新型コロナウイルスの隔離措置を免除されており「プレゼントを配るために世界中を移動することができる」とし、子供たちに安心するよう呼び掛けた。

 新型コロナの技術責任者を務め、自らも2児の母であるバンケルコフ氏は、WHOがサンタと連絡を取ったところ「とても元気で、大変忙しそうにしていた」と近況を報告。サンタは「新型コロナへの免疫ができている」としつつも、対人距離の確保や、保護者の指示を守るようにと子供らにくぎを刺し「クリスマスイブには早く寝てね」と求めた。(共同)

世界保健機関(WHO)は14日の記者会見で、サンタクロースは各国の配慮で新型コロナウイルスの隔離措置を免除されており「プレゼントを配るために世界中を移動することができる」とし、子供たちに安心するよう呼び掛けた。

 新型コロナの技術責任者を務め、自らも2児の母であるバンケルコフ氏は、WHOがサンタと連絡を取ったところ「とても元気で、大変忙しそうにしていた」と近況を報告。サンタは「新型コロナへの免疫ができている」としつつも、対人距離の確保や、保護者の指示を守るようにと子供らにくぎを刺し「クリスマスイブには早く寝てね」と求めた。(共同)

世界保健機関(WHO)は14日の記者会見で、サンタクロースは各国の配慮で新型コロナウイルスの隔離措置を免除されており「プレゼントを配るために世界中を移動することができる」とし、子供たちに安心するよう呼び掛けた。

 新型コロナの技術責任者を務め、自らも2児の母であるバンケルコフ氏は、WHOがサンタと連絡を取ったところ「とても元気で、大変忙しそうにしていた」と近況を報告。サンタは「新型コロナへの免疫ができている」としつつも、対人距離の確保や、保護者の指示を守るようにと子供らにくぎを刺し「クリスマスイブには早く寝てね」と求めた。(共同)

今年の漢字、来年の漢字

先日、年末恒例の「今年の漢字」が発表されました。

(以下、朝日新聞デジタルから引用)

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2020年を表す漢字は「密」――。

日本漢字能力検定協会(京都市東山区)は14日、全国から募った「今年の漢字」を清水寺(同)の舞台で発表した。

森清範貫主(せいはんかんす)が縦1・5メートル、横1・3メートルの和紙に、大きな筆を使って書き上げた。

20万8025票の応募のうち、「密」は最多の2万8401票だった。

同協会によると、選んだ理由で多かったのは、新型コロナウイルス感染症の世界的流行や、大切な人との関係が密接になったこと、政界や芸能界で秘密が多かったことなどという。

森貫主は「密には、親しむという意味が含まれている。物理的には離れているが、心はしっかりしたつながりを持っていきたい」と話した。

2位は「禍」(1万3655票)、3位は「病」(1万369票)だった。

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私の予想では、今年の漢字は「禍」ではないかなと思っていたのですが、

森さんのおっしゃるように「親しむ」という意味も含まれているなら、

「密」がふさわしくてよかったなと思います。

 

改めて、近年の「今年の漢字」とその主な選定理由を見てみると、次のようになっていました。

令和元年 「令」新元号令和

平成30年 「災」西日本豪雨などの災害

平成29年 「北」北朝鮮のミサイル発射

平成28年 「金」リオ五輪の金メダル

平成27年 「安」安倍内閣の安保関連法案

その年その年の世相や大事件を表しているようです。

なお、阪神・淡路大震災の平成17年はこの「今年の漢字」が始まった年ですが、「震」が選ばれていました。

一方、東日本大震災の平成23年は「絆」です。

続く天災に負けないように、という人々の思いが漢字にも込められているように思います。

 

そこで、1年を振り返って「今年の漢字」を選ぶだけでなく、

来年、これからの1年をこんな年にしたいという、

「来年の漢字」を考えてみてはどうでしょう。

皆さんならどの漢字にされますか。

どんな意味の1年を期待されますか。

 

私は差し詰め、

全快、快晴の「快」

健康の「健」

災い転じて福となすの「福」などは

どうかなと思います。いかがでしょう。