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2020年9月の記事一覧

「なんで」を考えること

先日、ちょっと考えさせられるツイッターの記事を目にしました。

*****以下引用

食事中によく食べ物をこぼす子。

親は「なんでこぼすの!」と叱っていたが、あるとき「本当になんでこの子はこぼすのか?」と冷静に観察してみた。

すると、食器の縁の形に問題があることや椅子が高すぎることなどの原因が見つかり、それを改善したらこぼさなくなった。

「なんで」は親が考えることなのだ。

*****

………「なんで」は親が考えることなのだ。

というのは、教師も一緒のことだと思います。

私もよく「なんでできないのか」とか、言ってきました。

バスケット部の指導をしていた時も、

試合中に

「なんでそのシュートを決めないのか!」

とか言っていた気がします。

今思えば恥ずかしい限りです。

指導にも何にもなっていませんでした。

「もう少しひじを上げて」

とか、

「もっとひざを曲げて」

とか、焦点化してアドバイスすべきだと、後から学びました。

 

子どもが頑張ってもうまくいかないでいる時、

本人も「なんで」と思っているかもしれません。

それを解決できるように、

一緒に考えていかねばと改めて思いました。

 

体育大会 校長あいさつ(抜粋・改)

(本番では予定と全く違ったあいさつをしましたので、修正します)

今年度は、新型コロナウイルスの感染防止のため、

規模と時間を縮小しての体育大会です。

東中らしい体育大会を9月に実施するという決定をして、

計画・準備を進める中で、

まず最初にカットしようと職員で話し合ったのが

ただいまご覧いただいた入場行進でした。

しかし、練習を進める中で、

後迫実行委員長・生徒会長と役員たちから

「入場行進をさせてほしい」という要望があがりました。

「入場行進で東中全員の団結を見てもらいたい」

という意見でした。

 しかし、練習時間はないので、1時間だけ生徒会に時間を任せよう、と職員で話し合いました。

「先生たちは何も言わないので、自分たちでやれるだけやってみなさい」

と生徒に伝えてもらいました。

そして、先日、休憩をはさんで40分ほど、

生徒会、リーダーを中心に練習をしました。

今日がその時以来、2回目の行進でした。

生徒たちの入場行進は、いかがだったでしょうか。

 

今回の大会スローガンは、「東継皆進 今しかない やるしかない」です。

東中の伝統を受け継いで、72名の全校生徒で進んでいこうという、

生徒会の思いがこもったスローガンです。

私は今日の入場行進を見て、大会スローガンそのものの光景を目にしたように思います。

この光景を目に焼き付けておきたいと思います。

 

ご来場の皆様、生徒たちのこのこの思いを受け止めて、

最後まで応援をよろしくお願いします。

生徒の皆さんの健闘を祈ります。

校長室ブログ 予定になかった入場行進を練習したわけ(2020/9/16)

101本目の矢

明日はいよいよ体育大会です。

後迫実行委員長、脇﨑赤団団長、山下白団団長を中心に

短い時間で制約も多い中、生徒たちは練習・準備を頑張ってきました。

 

的を射抜く
矢の1本1本が

的を外した
100本の矢の
成果なんだ

 

これは、ロビン・シャーマ(カナダの作家)の言葉です。

 

これまでのプロセスの中で、

うまくいかないことや意見の衝突、

時には悩んだこともあったと思いますが、

明日多くの人たちの前で、

東中生の実力を発揮してくれることを期待しています。

保護者の皆さん、地域の皆さん、どうぞよろしくお願いします。

Uber Eatsと出前の思い出

Uber Eats という、食べ物の配達サービスが

熊本にも登場したそうですね。

美味しいレストランの味を自宅でも!などという触れ込みのようです。

withコロナの新しい生活習慣の中では、

こういったサービスの需要はますます増えてくるかもしれません。

 

さて、いわゆる出前というと、思い出があります。

私が小学生のころ、近所に二軒のラーメン屋さんがありました。

うちでも時々ラーメンの出前を取ることがありました。

たまに出前を取ると、なんかワクワクしたものです。

しかし、よく覚えていることがあります。

出前のラーメンどんぶりに、冷めない(あるいはスープがこぼれない)ように、

ラップがかけてあったのですが、

そのラップには、どんぶりの直径にちょうどハマるような大きさのゴムが仕込まれていたのでした。


私はそのラップを上手に外すことができずに、

ゴムがバチっといって外してしまうので、

その反動でちゃぶ台の上や手に、スープがかかってしまっていました。

手にとんこつのにおいが付いてしまっていたのがなつかしいです。

 

もう一つ、印象に残っているのは、この二軒のラーメン屋さんの出前には、

ちょっとした違いがあったことです。

 

それはこういうことです。

一軒のラーメン屋さんは出前を取ると、ラーメン代と別に、出前の手間賃を10円取っていました。

お店の方は、前述のどんぶり用ラップの代金と言われたようですが、

時間と手間、バイクのガソリン代などと思えば、無理からぬことのような気もします。

 

ただ、もう一軒の別のラーメン屋さんは違っていました。

そのラーメン屋さんは、出前を届けると、

逆に10円を置いて帰っていかれるのでした。

聞くと、「電話代です」ということだったと思います。

私の親と話しているのを横から聞いたのですが、

「何軒もラーメン屋がある中で、うちに電話してもらったんだから」

と配達に来たご主人が言っていたのを覚えています。

 

子ども心に、同じようにラーメンを頼んでも違うもんだなぁ、と不思議な感じがしたのを覚えています。

 

さて当時、うちはどちらのラーメン屋さんに多く出前を頼むようになったでしょうか。

皆さんならどうでしょう。

どちらのラーメン屋さんが繁盛したと思われますか。

 

感謝の気持ちが心の底にあるかどうかは、大切な気がします。

予定になかった入場行進を練習したわけ

今回の体育大会は、新型コロナの対策のため、午前中半日で実施します。

そのために、競技のプログラムや練習日程をどうするか、

早くから職員で協議してきました。

 

そのプログラムの検討の中で、最初に削ったのは入場行進でした。

おそらく、これまでは生徒と職員で、こんな入場行進をしたいという意識に多少の隔たりがあったのかもしれません。

昨年も練習時間をけっこう長時間費やしても、なかなか成果が出にくい面がありました。

また、せっかく練習しても、例年、開会式前の入場行進の時には

観覧の皆さんが思いのほか少ないこともありました。

このような理由で、プログラムのスリム化に当たって、最初にカットして

後の計画を進めていきました。

 

ところが、体育大会の練習が進む中で、

生徒会役員から「入場行進をさせてほしい」という要望があがりました。

 

私も話を聞きました。

「生徒全員で行う競技が少なくなった中で、

入場行進で東中全員の団結を見てもらいたい」

「全校生徒の一体感を味わいたい」

「生徒会のリーダーシップを発揮したい」

というような率直な生徒たちの意見を聞きました。

 

やるからには東中生らしい入場行進をつくりあげなくてはならないというのは、

生徒も職員も同じ思いです。

しかし、もともと少ない練習時間が、台風10号による臨時休校によりさらに短くなりましたし、

生徒会に練習時間を任せるにしても、最大50分ではないかということを伝えました。

生徒会が呼びかけて練習を指揮し、

50分以内で、納得のいく行進ができあがらなかったら、そこまで。

練習の延長や追加はできない、ということも伝えました。

 

生徒会長からは、それでいいので、やってみたいという強い気持ちを聞きました。

小多先生を中心に、職員で話し合い、

「全体練習の一コマ50分を、入場行進の練習の時間として生徒会に託そう」

ということにしました。

 

それが、昨日の5時間目でした。

以下は昨日の「学校生活」の記事の引用です。

*****

予定外の入場行進の練習(2020/9/15)

今週も秋風の中、体育大会の練習です。

今回の体育大会では、練習時間やプログラムの短縮で、

入場行進は行わない予定でしたが、

後迫生徒会長たちの

「入場行進で東中の団結した姿を見せたい」という思いで、

今日1時間だけ練習の時間を取りました。

 

昨日、野球部と陸上部が整備に協力してくれたおかげで、

体育大会の会場としてのグラウンド準備が整いました。

後迫会長が体育大会と入場行進への思いを訴えました。

練習の指示も会長です。

生徒会、各団リーダーを先頭に練習です。

1回目の練習を終わりました。

会長が「もっとできますよね」と気合いを入れました。

 

この後、各団で話し合いながら練習をしました。

もう本番まで練習はしません。

当日、どんな入場行進になるか、楽しみにされてください。

*****

練習は給水タイムをはさんで、予定より10分ほど早く終わりました。

まだまだ課題はあるでしょうが、

「気づき・考え・実行する 日本一の生徒会」らしい練習でした。

放課後に、会長さんと話をしましたが、

「やっと体育大会という感じがしてきました」

と笑っていました。

保護者、地域の皆さん、体育大会当日は、入場行進もぜひご覧になってください。

どうぞよろしくお願いします。