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2020年5月の記事一覧

新しい生活様式…オンライン会議

5月4日、厚生労働省から新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」が示されました。「感染防止の3つの基本」①身体的距離の確保②マスクの着用③手洗い など、ニュース等でも皆さんお聞きになったと思います。

「遊びに行くなら屋内より屋外を選ぶ」「外出時、屋内にいるときや会話をするときは症状がなくてもマスクを着用」など、臨時休校中の子供たちにも再度確認したいことがありました。

さて、「働き方のスタイル」の項目では「会議はオンライン」と言われています。
先日、小多先生がアプリ ZOOM  を使ったオンライン会議について調べていました。聞くところによると、中体連の会議を開くうえで、調べる必要に迫られてしまったそうです。

すると、丸山先生が「私はアプリを入れていますよ」と助け舟を出してくれて、協力していろいろ一緒に調べてくれました。

するとまたまた、ICTに詳しい下城先生も加わって、ああじゃないこうだろうと言っているうちに、「では、まず今から試してみましょう」ということになりました。
その時職員室にいた先生たちが、それぞれパソコンや私物のスマホやタブレットを開き、アプリをインストールして、あっという間に準備ができました。。
丸山先生がオンライン会議の主催者となって、IDなどを回して、スタートしました。職員室、廊下、1年教室、美術室、保健室とそれぞれ分散して、あっと言う間に7、8人のオンライン会議が実現しました。
私はというと、そばから、なんだなんだ、いいぞいいぞ、映った聞こえた、と騒いで見ているだけでしたが、
小多先生によると、思ったよりスムーズに開催できたという感想でした。
そのうち、「在宅勤務の日もこれを使って打ち合わせはできそうですね」「40分まで無料で使えるそうだけど、十分ですね」「セキュリティについてはもう一度確認しよう」「これは、同時にしゃべるとよく聞きとれないなあ」「会議の進行役の工夫や、反応はジェスチャーで示している授業の様子を見ました」などと、いろいろな気づきが生まれました。

このことで、私が思ったことは二つあります。
まず「やってみてはじめてわかるんだな」ということです。
ネットなどでいろいろ調べてみてよくわからないところも、とにかくやってみようと実行しながら、ああそうやるんだ、こうすればいいのかと、わかることが多かったようです。
次に、「一人で悩むよりみんなで相談したり知恵を出し合うといいな」ということです。

考えてみると、本校の授業や生徒会活動で大切にしてきたことですね。
小多先生の課題意識と先生方のおかげで、ほんの30分足らずで、臨時のZOOMに関する校内研修ができました。

早速、今日の職員朝会で、在宅勤務の先生を含めた、ZOOMを使った「オンライン職員朝会」を行いました。

職員の健康観察は画面上で「」というジェスチャーで確認しました。

音声、画像ともにスムーズにつながり、まずまずのスタートでした。

 

英語に訳する・英語を訳する楽しみ

 

またテレビ番組の話題ですが、「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」という番組をご存じですか。

私は時々見て楽しんでいるのですが、出川さんがよく使う「やばいよ、やばいよ」について、

かねがね、「これはすごいぞ」といういい意味なのか、「いかん、いかん」という意味なのか、どう使うのかなと思っていました。

先日、「外国人が絶望する日本語」(時と場合によっていろいろな意味にとれて、むずかしい日本語)という記事を読みました。。

その記事では、「やばい」の英訳として、少なくとも次の7種類の言葉が挙げられていました。

Cool, Cute, Terrible, Too bad, Beautiful, Awesome, Dangerous

の7つですが、それぞれ普通は何という意味で使われているでしょう。

生徒の皆さん、ぜひ手元の英和辞典で調べてみてください。

また、私たちが当たり前のように使っている「大丈夫」「お疲れ様」「どうも」などの言葉も、相手やシチュエーションによっていろいろな意味があるようですね。

外国語の和訳として有名なのは、

I love you を夏目漱石が「月がきれいですね」と訳したという逸話や

二葉亭四迷という人がロシア語の文学を翻訳した際、女性の"「Вашa」 =「yours」というセリフを「死んでもいいわ」と訳したという例が有名のようです。

和訳するにしろ、英訳するにしろ、状況や意図をくみとって微妙なニュアンスを伝えるのは、難しくもあり、楽しくもあるように思います。

生徒のみなさん、家庭学習の課題には、予習の内容もたくさん出ていますので、難しいかもしれませんが(特に英語!)、頑張りましょう。

ちなみに、出川さんは牛深にも来られていたそうです。

出川哲朗、牛深に現れる

「今年の5月は母の月」

 「不要不急」の外出を避けて…と言われると、私などは学校の仕事以外は、ほぼすべて不要不急に思えてきます。大型連休中は食事するのもまさに不要不急な感じで、ゆったり過ごしました。
 5月7日の朝日新聞に、「外出自粛、最低限の買い物のみ、となると花屋なんて、一番に不要とされる仕事だと思ってました」で始まる記事がありました。
 木村さんの働く大阪の花屋さんで新型コロナウイルスの影響が出始めたのは2月ごろ。会社の送別会などが中止となり、卒業式も縮小され、花束の注文のキャンセルが増えたそうです。
 外出自粛となり、「もうお客様は来ないだろうし、休業にする可能性が高いな」という話が出ていました。木村さん自身も「それはそうだろうな。こんな時に花なんて、不要不急に決まっている」と思っていました。
 ところが、しばらく経った頃、「自宅に癒やしが欲しい」と、食料品などの買い物ついでに花や小さな観葉植物、苗などを購入する人が増え始めたそうです。


 「花や野菜の苗を買うお客さん、休校中のお子さんと育てるとのこと。家に飾る生花や観葉を買うお客さん、家にずっといるから…と。花って不要じゃないんだ。こんなときこそ必要なのかもしれない」木村さんはそう気づいたそうです。

(写真は木村さんのツイッターから)
 昔、先輩の先生に「不要の要」という話を聞いたことがあります。「一見、ムダに見えるものが、実は役に立つ」という意味ですが、生徒指導などにおいても、何気ない小さな取組が本質的には大切なことがある、と言われていました。
 「不要不急」が言われるこの頃、改めて大切なものは何か、家族や親しい人たちで見直してみるのもいいのではないかなと思いました。
 明日5月10日は母の日ですが、日本花き振興協議会では「今年の5月は母の月」というキャンペーンをされているそうです。5月を1か月丸ごと「母の月」として期間を長くし、販売促進とともに感染拡大を防ぎ、配送業者さんの負担軽減にもつなげようという呼びかけだそうです。

 長い休校でご家庭のご負担も多くなり、大変だと思いますが、皆さんもお花をいかがでしょうか。

深海が産んだ名大関 栃光関

日本相撲協会は4日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の延長を受け、東京・両国国技館で開催予定だった夏場所を中止すると発表しました。

早く熱気のある取組が再開されるといいと思います。

私は小さい頃に大相撲をよく見ていて、麒麟児(初代、のちの大関大麒麟)という関取が身体が柔らかいのか、身体をやたらとクネクネさせながら、ふてくされたように塩を撒いていたのが面白く、ものまねしていたのを覚えています。

深海のふれあいセンターには、深海出身の大関栃光関の大きな写真が飾ってありますね。

大鵬、柏戸とほぼ同じ時代に活躍された名大関ですが、私は残念ながらリアルタイムで見た記憶はありません。

栃光対大鵬(1962年)

しかし調べてみると、お相撲さんとしては決して大きくなかったのに、とても強いだけでなく、土俵での態度がとても立派で、生涯一度も待ったをしなかったことで知られています。

「土俵態度そのままの実直で礼儀正しい人柄は、ファンや報道陣などから広く愛された」とも言われ、郷土の先輩として、誇らしいですね。

「熊本の心」という県教委が作成した道徳資料集の中にも、栃光関が紹介されています。父を助けて「こう木」を深海の山から運び出す力仕事をした少年時代や、脇にワラをはさんで押し相撲の稽古に励んだ時の逸話などが紹介されています。

授業でも使っている資料集ですが、1話6〜7分の話が4話ずつぐらいでまとめられて、テレビ放映されていました。現在はRKKのホームページからご覧になれます。

時間があるときに、栃光関の話もご覧になってみてください。

熊本県教育委員会 道徳教育用郷土資料「熊本の心」

牛深ハイヤ祭りに向けて

臨時休校の影響で、多くの計画変更が必要になり、先生たちは日々、いろいろな相談をしているところです。

牛深ハイヤ祭りも春は中止となり、今後の開催協議中とお聞きしています。

本校は昨年度から総踊りに全校生徒で参加し、今年も楽しみにしていましたので、とても残念でしたが、今後いずれの形にしろ開催になれば、地域の中学生として参加させていただき、盛り上げたいと思います。昨年の総踊りの様子です。

学校再開後は、今まで通り2、3年生の総合的な学習で「牛深ハイヤ節」に取り組む計画です。学習する時数は少なくなりますが、ハイヤ保存会の先生方にご指導いただき、頑張りたいと思います。ご披露できる日を、皆さん楽しみにされてください。

以前、牛深総合センターのちあふる音楽祭でご披露した時の映像です。

さて、牛深ハイヤ節の混声合唱曲があるのを、初めて知りました。ご紹介するのは、東京都町田市立鶴川第二中学校のNHK合唱コンクールでの演奏です。

遠くの同じ中学生が声を合わせて「ヨイサー ヨイサー」と美しく歌っている姿に感銘を受けました。素晴らしい演奏です。ぜひお聴きください。

アマビエさま

話題になっているアマビエさんをご存知でしょうか。昨日もニュースに出ていました。

コロナ終息願う「アマビエ」の置物、熊本で想定外の増産(5/5 朝日新聞デジタル)

SNSでたくさん取り上げられているそうです。

ーアマビエは、江戸末期の弘化3(1846)年、肥後(現在の熊本県)に現れたとされる妖怪。京都大所蔵の江戸時代の瓦版によると、同年4月中旬、肥後の海中に光るものが毎晩のように出現。役人が向かうとアマビエがおり、今後6年の豊穣(ほうじょう)を予言し、「もし疫病が流行したら、私の絵を描いて皆に見せよ」と言い残したという。瓦版に描かれた姿は、地面に着くほどの長髪で、体は人魚のようにうろこで覆われ、くちばしがあり、足は3本ある。(3/12 西日本新聞から)

天草の海中?という説もあり、そっくりの妖怪「山童(やまわらわ)」が天草の山中に出たという言い伝えもあるそうです。疫病退散をする妖怪ということで人気のようですし、天草の私たちには親近感がわきますね。厚生労働省のキャラクターにも採用されています。

ペーパークラフトを作ってみた人もいます。皆さんも作成に挑戦してみては。

【展開図配布】アマビエさまのペーパークラフト

私は下浦のお人形を注文しているところです。いつ届くか楽しみです。

(4/24 西日本新聞から)

 

読書のすすめ 2

読書についてのつづきです。

生徒のみなさんにお勧めする本なら、小説ではありませんが、

佐藤雅彦さん(NHKのピタゴラスイッチを考えた先生です)の「プチ哲学」はどうでしょう。

日常のシンプルな何気ないことでも、ちょっと考えてみることで新しい気づきがあること、考える面白さを味わえます。イラストもかわいいです。

↓本の情報が見られます。

プチ哲学 

 

本校ホームページでも紹介していますが、中学生におすすめの本を紹介するサイトもありますので、ご覧になってください。

【参考】中学生向けの本の紹介サイト

 

また、次のサイトでは、人気作家が毎日交代で短編小説を執筆し、無料公開されています。これをきっかけに、いろいろな作家の作品を読んでみるのもいいのではないでしょうか。

ちなみに5月1日のトップバッターは、「かがみの孤城」で本屋大賞を受賞されている、辻村深月さんの「4月1日 今日からはじまる物語」でした。

超人気作家ら50人以上による緊急連載「Day to Day」が、WEB上で無料公開!

 

連載企画 Day to Day

 

 

読書のすすめ

本校の先生方で読書熱心だなと思う先生が、たくさんいらっしゃいます。

杉本先生の机の片隅には、いつもきれいなカバーのかかった文庫本が見かけられ、どんな本を読まれているのか、教えてもらうこともあります。

下城先生も、仕事の合間の休憩時間には、いろいろなジャンルの本を読まれています。

 

先生方に刺激を受けて、私もたまには読書をしようと思い立ちました。

今、読んでいるのは、浅田次郎さんの「天国までの百マイル」です。

中高年向きの話と思いますが、人生に疲れた主人公の母親への思い、主人公を取り巻くいろいろな人たち、医者の先生の思いなど、心を動かされる小説だと思います。 

↓本の情報が見られます

 天国までの百マイル 

 

図書館担当の松下先生や橋本先生と、先生方の「おすすめの一冊」を募集しようと相談していますので、もう少しお待ちください。

なお、私が中学時代に一番感銘を受けた本は、この本でした。

 

 

 

絵を見ること

 

NHK教育テレビに「日曜美術館」という番組があります。

日本、海外の名画について、画家の生涯や背景となる時代や文化などを含めて、淡々と紹介される番組です。

国内各地の美術館の紹介などもあります。

この頃、報道番組では明るいニュースが少ないので、チャンネルを替えていたら目に止まり、見るようになりました。

日ごろ、ゆっくり絵画を鑑賞することは少ないですが、

もともと「開運!なんでも鑑定団」の陶磁器作家や画家にまつわる蘊蓄(うんちく)を聞くのは好きだったので、「日曜美術館」も楽しく見るようになりました。

3月には、本渡の喫茶店・珈琲茶話で大田先生の個展が開かれているとお聞きして、伺いました。

大田先生の作品は、校内でも展示もしていますので、ご存知だと思いますが、天草の風景などを丁寧に描かれた温もりのある作品で、見ていると心が温かくなる気がします。

休校のために美術の授業がしばらくありませんが、再開した折には、子どもたちの心を育てる大切な情操教育として、時間を確保していきたいと思っています。

生徒の皆さん、お楽しみに。

大田先生、どうぞよろしくお願いします。

 

「今、ここでできること」

大型連休後半に入りましたので、学校内での話題ではありませんが、

「今、ここでできること」についてのサイトをご紹介します。

 

みんなでのりこえよう 〜医療従事者感謝検索〜

医療現場の最前線で戦っている人たちのためのチャリティのサイトです。

5月1日から5月6日まで、「のりこえよう」と検索すると、
一人につき10円がYahoo! JAPANから医療従事者の支援活動に寄付されます。

私も検索してみました。もうすぐ寄付金が上限に達しそうですが、

社会ではこのような取組もされているんだな、という勉強にもなりました。

こちらは、日本赤十字社の医療従事者応援サイトです。

Twitter のページにリンクしています。

dreams come true の歌と共に応援メッセージが見れるし、送れます。。

青少年赤十字加盟校の本校生徒のみなさんにも、見てもらえたらと思います。

 

心はいつも攻め続ける

文字どおり五月晴れで、5月の東天はスタートしました。

先生たちは、生徒の皆さんの提出した課題をチェックしたり、

教材の準備をしたり、教室の掲示物を作って張ったりしていました。

天草市の通知文(施設、遊具の使用禁止)を受けて、

グラウンドの鉄棒などに「使用禁止」の札を下げてくれた先生たちもいます。

 

先日、stay  homeの一日、映画「隠し剣 鬼の爪」(山田洋次監督)を視聴しました。

永瀬正敏さん扮する主人公が、剣の師匠に教えを乞いに行った場面で、

師匠はこう説きます。

「まずは受けに徹する。相手が踏み込めば、逃げる」

「大事なのは、逃げるのは体で、心ではない。

心はいつも攻め続ける」

臨時休校がまた一か月続きます。

感染拡大防止のために、受け続けている日々のようですが、

学校再開の日に向けて、東中の心はいつも攻め続けていこうと

先生たちと話しています。

映画「隠し剣 鬼の爪」の一場面から