2020年12月の記事一覧
世界を救う小さな手(日本赤十字社)
昨日、このような報道が飛び込んできました。
「熊本県は14日、県内の新型コロナウイルス感染リスクレベル(6段階)について、
最上位のレベル5(厳戒警報)に1段階引き上げると発表した」(熊本日日新聞)
全国的に、新型コロナウィルスの感染拡大は、厳しい状況にあるようです。
しかし、私たちは自分にできる感染対策を今までどおり
丁寧に行っていきましょう。
体温の検温
手洗い・消毒
マスクの着用
密を避ける
などです。
自分を守るため、みんなを守るため、大切な人を守るために。
このことに関連して、日本赤十字社の動画が公開されています。
一度ご覧になってみてください。
【日本赤十字社】Little Heroes 世界を救う小さな手
手洗い続けていますか。
これは新型コロナウィルス感染症と闘い
世界を救い続ける小さなヒーローたちと
それを支援する赤十字の話です。

また、1学期に紹介したこの動画も、見返してみてください。
【日本赤十字社】「ウイルスの次にやってくるもの」
ふるさとの木の葉の駅
ふるさとの木の葉の駅
坂村真民
この駅で
いつも母が待っていてくれた
駅には赤いカンナの花が咲き、
車窓にはそれが近々と迫ってきた
母のいないさびしい駅を
わたしは 息をのんで過ぎていった
坂村真民さんのこの詩を教材として、
ときどき授業をしました。
授業するに当たっては、向山洋一さんの小学校での実践を参考にしました。
JR木葉駅は、玉東町に実在する駅ですが、
先日、このようなニュースがありました。
木葉駅包む優しい音色 玉東町、ピアノ設置「自由に弾いて」
2020/12/6 16:00 熊本日日新聞
(点灯されたクリスマスツリーのイルミネーション(左奥)を背に、思い思いに「駅ピアノ」を弾く来場者=玉東町)
熊本県玉東町のJR木葉駅に4日、誰でも弾くことができる「駅ピアノ」が設置された。同日夜、イルミネーションが始まった駅前広場でお披露目コンサートがあり、町民らが優しい音色に酔いしれた。
最近、同じように各地の駅に置かれたピアノを上手に弾く人がいて、
通りがかった人たちが足を止め、思わず聴き入るという
ほほえましい動画などが紹介されています。
(その一例)
木葉駅のピアノも多くの人の心を癒すものになるといいですね。
冒頭の詩で描かれた木葉駅は、
ずいぶん以前の駅が舞台ですが、
私の大好きな詩です。
その授業での
「勝負発問」は、
……「わたしは 息をのんで過ぎていった」の
「わたしは」の次は、なぜ一字分空いているのか
です。
どうしてだと思われますか。
ドアノブが話しかけてくれる(アフォーダンス理論)
以前紹介した、武田鉄矢さんのポッドキャストで話題になっていた話です。
【参考・引用】
「チコちゃんに叱られる!なんで子どもは縁石の上を歩きたがるの?」2020年8月21日金
「チコちゃんに叱られる!なんでボタンを見ると押すものだと思うの?」2019年9月20日金
NHK「チコちゃんに叱られる!」の「なんで子どもは縁石の上を歩きたがるの?」 という話題です。
そういうと、役目にする光景ですね。
どなたも小さい頃に身に覚えがあるのでは?
下の写真は、東小のお友だちが、スクールバス降り場から、歩いて登校しているところです。
線のところを歩いていますね。
さて、「ぼーっとは生きていない」チコちゃんが
この質問の答えの一つとして挙げていたのが
「アフォーダンス理論」というもので、
昨年の「なんでボタンを見ると押すものだと思うの?」
でも一度取り上げられています。
チコちゃんの答えは、端的に言うと
「縁石が歩いてごらんと誘っているから」
「ボタンは押せと誘っているから」
というものです。

???
つまり、
ボタンは、いかにも押してほしいといわんばかりのその形状で、
われわれに誘いかけている、というのです。
他にも、「ティッシュはつまんで取る」
そう思って見ると、ティッシュは、いかにも
「これをつまんで、引っ張って取って」と語りかけていますね。
「ドアノブは握って開ける」
また、ドアノブは、その形によって、開け方が違うのだということも教えてくれています。
われわれは、ドアノブを見て、自然と持ち方を変えて握っていませんか。
興味を持った私は、いくつかのドアノブを、アフォーダンス理論の眼で調べてみました。
校長室のドアノブは先ほども出てきた、昭和からの握って回す代表的なタイプ。
保健室のドアは、昭和の引き戸タイプ。
指先にちょっと力がいることがあります。
同じ引き戸でも、平成のユニバーサルデザイン的なドアは、
こんな取っ手ですね(家庭科室前→体育館への出入り口のドア)
これは、先日訪れたある飲食店のドアですが、
取っ手を見ただけでは迷う人(左に引くのか、手前に引くのか)がいるのでしょうか
←がわざわざ示してあります。
職員トイレのドアはこういう取っ手がついています。
「握って下へ押し下げてください」と取っ手が話しかけています。
ネットで見つけたドアノブ。これは向こうへ押したくなるドアですね。
反対側。これは手前に引きたくなります。
さて、私が身近に発見したアフォーダンスです。
私が自宅で使っている、消毒液のスプレー容器です。
押す部分に少し傾斜がついているので、スプレーするための指の置き方がわかりやすいです。
「この向きに指を置いてね」と教えてくれます。
USBメモリスティックをパソコンに差すときに、いつも間違ってしまう私にとっては、
ありがたい「アフォーダンス理論」の配慮です。
「アフォーダンス理論」の眼で見てみると、いろいろ気づくことがありました。
ユニバーサルデザインも同様ですが、
ちょっとした知恵や配慮のおかげで、ちょっと生活しやすく感じられます。
ティントロティントロティロリロ
古い話ですが、ジョージ・ウィンストンというピアニストのある曲を、
国語の授業で教材にしたことがあります。

教師1年目で担当した中学3年生のクラスでの、
卒業前の最後の授業でした。
公立高校の入試直前の授業で、
生徒たちはちょっと拍子抜けしたかもしれません。
曲名を伏せて生徒たちに聴いてもらった後、
「この曲にタイトルをつけなさい。
そう考えた理由も書くこと」
という課題を示しました。
生徒から「もう1回聴かせてください」
とリクエストがあったので、
もう1回ラジカセ(!)をかけました。
生徒たちは結構集中して考えてくれました。
みんなの考えたタイトルに共通していたのは、
「失恋」とか、「哀しみ」とか、「思い出」
ということでした。
「思うようにいかなくて、もどかしい感じがする」
「一人ぼっちになって寂しい気持ちになる」
とかを理由に挙げていたと記憶しています。
「落ち葉が散っている景色が見える」という感想もあって、
これは想像力豊かな、なかなかのものです。
本当のタイトルは、
Longing/Love
直訳すると「憧れ/愛」 です。
以前、TVCMやニュースの中の天気予報のBGMでかかっていたりしました。
「ティントロティントロティロリロ」というサビ(?)のところは
聞き覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
アルバムのタイトルは、
autumn つまり「秋」ですが、
今ぐらいの季節になると聴きたくなります。

アントニオ猪木対ビル・ロビンソン戦(1975/12/11)に学ぶ
アントニオ猪木選手はプロレスラー人生の中で、数多くの試合をされたと思いますが、
私はそのうちの3つの試合から、多くを学びました。
今回はその3試合、1975年12月11日の対ビル・ロビンソン戦です。
この試合は、60分三本勝負で行われましたが、結果は引き分けです。
一本目はロビンソン選手が逆さ押さえ込みで先取し、
二本目を猪木選手が卍固めで取り返して、
三本目は時間切れドローとなりました。
こう書くと、どこにでもある試合のようでもありますが、
私は猪木選手の生涯におけるベストバウトだと思っているのです。
試合は、二人の技と技の応酬で進みますが、どちらも決め手を与えない、消耗戦となります。
ロビンソン選手のレスリングは、とてもクレバーで試合の盛り上がりとか、お互いの見せ場をつくるといった意思は全く見られず、
猪木選手の技を読んで先回りして完封していくような展開です。
それに対して、猪木選手はいわばロビンソン選手の土俵の上でも自分のスタイルを崩さず、攻め込んでいきます。
頭のいいプロレスと意地のプロレスの闘いのように見えます。
試合経過40分過ぎに、一瞬の隙をついてロビンソン選手が一本目を取り、
残り十数分、猪木選手はなんとか一本返そうと追い詰めますが、
ロビンソン選手は手強く、とうとう時間稼ぎさえし始めます。
やがて蔵前国技館全体がじりじりして、
ヒートアップしていく中、「残り5分」のアナウンスが会場に流れます。
あと一歩決めきれない猪木選手に焦りが見えた時、
ロビンソン選手がまだこんなにスタミナがあったのかというように、
得意のダブルアーム・スープレックスで猪木選手を投げ捨てます。
あらー、反撃もここまでかと思いますが、猪木選手はなんとか返します。
守勢に立ってしまい、もう時間がないとなった時に、
今度は猪木選手が一瞬の隙をついて、
卍固めをかけるのです。
最も猪木らしい技で、耐え続けたロビンソン選手も残り1分を切ったところで、ギブアップします。
試合自体はこの後、1分足らずの三本目も行われ、時間切れで決着はつかないまま、終わるのですが、
私にとってその最後の結果はあまり関係ありません。
試合当時、中学3年生だった私はこの二本目、
賢いプロレスに翻弄されながら、
最後まで諦めず、
自分の持ち技で向かっていく
猪木選手の意地に心を打たれました。
少々大げさですが、「誠実さ」とか「真摯さ」を感じるぐらいです。
猪木選手とロビンソン選手が闘ったのは、生涯この1試合だけでした。
私がこの試合から学んだものは、
最後まで諦めずに、なんとかしようと闘う
意地だったのです。
私の教職生活もタイムアップまで、意地をご覧いただきたいと思います。
これが中学生時代の私の愛読書です。今でも持っています。
昔話法廷 被告人は末っ子のこぶた
もう20年ほど前になりますが、
国語の授業で音声言語、すなわち「話す・聞く」授業がとても盛んに研究された時期がありました。
特に、欧米から輸入されたのであろう「ディベート」が、
賛成・反対などに分かれて論戦を行う、一種のゲームみたいなもので、とても新鮮でした。
それまでの日本の国語教室にはあまり登場しなかった活動だったからだと思います。
また、論理的な思考力や
相手の主張の論旨を聞き取って取って返す発言力などを育てる
という点でも注目されていました。
私もいろいろな実践に取り組みましたし、
ディベートのオーソリティである、花田修一先生をお茶の水大学附属中学校にお訪ねして、
厚かましく授業を参観させていただき、ご指導をいただいたのも、懐かしい思い出です。
そういったわけで、というのではありませんが、
法廷物、弁護士物のドラマや映画が好きで、よく見るようになりました。
最近では、アメリカのTVドラマの
「ブル」(これは、陪審員の心理を操作する法廷での駆け引きという、高度な法廷物)、

「グッド・ファイト」(これは、SNSを使った犯罪など極めて現代的な裁判とクセの強い弁護士たちの群像劇)

などがお勧めでしょうか。
さて、そんな私が最近見ているのが
子ども向けの番組で、
文字通り、昔話の登場人物が法廷で罪に問われるという法廷ドラマです。
例えば、「三匹のこぶた」裁判では、
こぶたがオオカミを煮えたぎった鍋に落として殺害したのは、
正当防衛か、計画的殺人かが争われます。
そして、判決は出ないまま終わります。
番組のキャッチコピーは
「判決の出ない異色法廷ドラマで、“ 考える力”を養う!」です。
大真面目な証言や反対尋問、「異議あり!」に少し笑いながらも、
ちょっと待てよと、考えさせられるようなミニ・ドラマです。
私のおすすめは「アリとキリギリス」裁判です。
ー被告人はアリ。
冬になり食べるものがなくなって、食糧を分けほしいと頼んできたキリギリスを見殺しにした。
アリは、保護責任者遺棄致死罪で有罪か?それとも無罪か?
(番組HPから)
私はこの件については、「カルネアデスの舟板」のルールが適用されるのではと思いますが、どうでしょう?
15分のドラマで、ホームページから誰でも視聴できます。
頭のリフレッシュに、一度、ご覧になってみてはいかがでしょう。
成果=知識X技能X考え方X意欲
先日の研修会で、
「熊本県教育庁 令和2年度(2020年度)小中学校評価者研修会」
(講師 産業能率大学総合研究所 北山勝英 氏)
について、五和中学校の大塚校長先生から復講がありました。
資料をもとに、とても勉強になる内容でしたが、
特に以下の部分に目を覚まされました。
それは、「成果はかけ算である」というものです。
つまり、成果は次の式で求められるということです。
成果=知識X技能X考え方X意欲
なるほど、成果が出てこないときに、何が原因なのか。
よく分からないことがあるのです。
しかし、成果の一つ一つの要素について考えると、
改善の糸口も見えるのかもしれません。
どうしたらいいか知らないのか?(知識)
やろうとしてもできないのか?(技能)
ものの考え方、目指す方向性が間違っているのか?(考え方)
そもそもやる気がない、あきらめているのか?(意欲)
そして、さらにこの中で、知識、技能、意欲は0~10であるが、
考え方はマイナスのこともある、というのです。
知識、技能、意欲は0の場合もあるので、せっかく他の要素がよくても、
一つの要素のせいで、成果が0、つまり水の泡にもなります。
しかし、考え方がマイナスだったら、成果はマイナス、
つまり、頑張って取り組んでも逆効果になるということになります。
考え方、とは
ポジティブな考え方、前向きな考え方、信用などですが、
そのマイナスといえば、
ネガティブな考え方、後ろ向きな考え方、不信感などでしょうか。
この考え方、思考のスタイル、もののとらえ方などが
本当に大切なんだなと思った次第です。
大塚校長先生、貴重な復講ありがとうございました。
(以前紹介した、ミツルさんの絵の別バージョンです)

はやぶさ2 の「行ってきます」と「永遠なれ!」
今ではテレビのリモコンは当たり前の話で、
むしろ「チャンネルを回す」などというと、「?」となりそうです。
私が子どもの頃初めて触れたテレビのリモコンは、
たしか「ズバコン」という商品名でした。
ズバコンをテレビに向けて操作すると、丸いチャンネルがカチャ、カチャと回るというものでした。
すぐ壊れそうな仕組みでしたが、「リモコンってすごいな」と思った覚えがあります。
また、同じく子どもの頃のあこがれのおもちゃといえば、
ラジコンカーで、私は買ってもらえませんでしたが、
持っている友達のところに行くと、赤いスポーツカーのラジコンを
順番に少し触らせてもらえて、嬉しかった思い出があります。
そんなリモコンやラジコン、最近でいえばドローンなどもありますが、
それらとは比べものにならないほどの遠隔操作なのでしょうか?
詳しいことはよく分からないのですが、
とにかくはやぶさ2はすごい技術の結晶には違いありません。
昨日は、小惑星探査機はやぶさ2が6年50億キロの旅を終え、
小惑星「リュウグウ」の砂などが入っているとみられるカプセルを地球に送り届けた
というニュースで持ちきりでした。
深夜のテレビか何かを見て、涙が出たという人もいるようです。
はやぶさ2の科学的な業績や、天文学的な意義は至る所で触れられていますので、
私は印象に残った言葉を2つご紹介します。
はやぶさ2が見た地球 JAXAが公開「最後に『行ってきます』と手を振り行った」
というニュースでは、はやぶさ2が見たという地球の姿が掲載されていました。
ー小惑星探査機「はやぶさ2」が地球の上空約8万キロから撮影した地球の画像。右上に南極が、上端に南米西岸が写っている=2020年12月6日午前6時半撮影(JAXAなど提供)
写真の様子も感慨深いですが、私はこの記事の中のコメントが印象に残りました。
ー会見で津田雄一・プロジェクトマネジャーは「最後に『行ってきます』と日本を見つめて手を振りながら出て行った」としみじみと話した。
「最後に『行ってきます』と日本を見つめて手を振りながら出て行った」!
津田さんという方のはやぶさ2への愛情があふれるようなコメントですね。
しかし、「行ってきます」とは。どこへ?
帰ってきたばかりと思っていた私がよく読むと
朝日新聞に説明がありました。
「はやぶさ2本体はカプセルを切り離した後、地球に衝突する軌道から離れ、新たな探査の旅へ出た。
次に目指すのは地球と火星の間を回る直径30メートルほどの小さな小惑星で、
さらに100億キロを飛んで2031年に到着する見通しだ」
これにもびっくり。カプセルを地球に落としていったら、
そのまま100億キロ向こうまでまた旅立ったのですか!
もう私のズバコンやラジコンカーでは想像がつかないことです。
また、もう1つ印象に残ったのは、
宇宙ステーションにいる野口聡一さんのツイッターのコメントです。
たった今 はやぶさ2 の勇姿を ISS から目視しましたー
地球に向けて高度をグングン下げてくる光を約5分見つめてました。
位置情報を指示してくれた JAXA つくば管制センターありがとう。
はやぶさ2 そして はやぶさ よ永遠なれ!
50億キロの旅をしてきた探査機を、宇宙ステーションから見る野口さん、
21世紀の宇宙だなぁという感じですね。
「はやぶさ2 そして はやぶさ よ永遠なれ!」というエールも
同じ宇宙でミッションを遂行している気持ちが伝わります。
野口さんの乗るISSから撮影した動画もありました。
とてもきれいな一筋の光です。
「はやぶさ2」勇姿を撮影 野口さん搭乗のISSから(2020年12月6日)
人類の、日本の科学の力、努力、思いに触れたニュースでした。
「絶対押すなよ!」心理的リアクタンス
お笑い芸人が「押すなよ、押すなよ、絶対押すなよ」と言ったら、
押して熱湯に落としたくなりますね。
このテレビ番組が終わったら、宿題をしようと思っていたところに
母親から「早く宿題をやりなさい」と言われたら、
その途端に宿題をやる気がなくなったことがありますね。
これは、みんなへそ曲がりふだったり、あまのじゃくだっったりするからではなく
「心理的リアクタンス」というものだそうです。
(【科学で解明】なぜダチョウ倶楽部は「押すなよ!」と言うのか? )
以下、世界と日本のUX | BLOG 心理的リアクタンス からの引用です。
*****
自分から進んで宿題をやろうとしていたが、自分の行動を他人に決められたことで
「選択の自由が奪われた」と感じ、反発する態度を取ってしまう「心理的リアクタンス」の例である。
例え、相手の指示と自分の予定していた行動が同一のものでも、
また、例え相手の指示に従うほうがメリットが多くても、心理的リアクタンスは生じる。

*****
また、「なぜ、そんな行動をするのか」という理由を少し詳しく見てみました。
心理的リアクタンス(やっちゃだめの反動):行動経済学とデザイン22
によると、
「自己効力感=自分のことは自分で決めたい」という本能から来ているそうです。
「他人からダメといわれ続けると、自己効力感を脅かされてストレスとなります。
それに抗うためには意思を示して命令に屈しない態度を示すため、命令と逆の反応が出る」
ということです。
本校でも 自己効力感を大切にしたいと考えています。
前述の 世界と日本のUX | BLOG 心理的リアクタンス には、
勉強のやる気を奪わないためには、「勉強しなさい」と命令(指示)するのではなく、
自分のペースで勉強を進めていることを認め「勉強は順調?」などと質問することで、
そのペースについて質問しているだけなので、自由を阻害したと感じさせない、
というヒントもありました。
また、「余計な心理的リアクタンスを与えない」ためには、一般的にどういった点に気をつけるといいかというと、
「自由を奪っていると感じさせないこと」が重要。
「選択肢を与え、その中から求めている答えを相手自身に選択させる」とよい、とありました。
こういったことは、コーチングなどでもしばしば強調されますし、
生徒指導などでも、「自己決定力」は大切だと言われています。
さて、本校でも3年生の路について決定していく「三者相談」が行われました。
3年生全員が自分で「納得した」進路選択をして、
自己効力感を保ちながら進んでいってほしいと思います。
これは、本校生徒が東小や久玉保育園で
読み聞かせをしていた楽しい絵本です。
NHK「サラメシ」に学ぶ
NHKの「サラメシ」という番組があります。
一般の方の昼食の様子を取材して、
中井貴一さんのナレーションとともにお送りする、といった番組です。
何曜日かの午後7時のニュースの後にやっているのを時々見ていましたが、
日曜の朝にも放送があっていました。
この番組、他の人のおいしそうなお昼ご飯を拝見する番組です。
お弁当や社員食堂や行きつけの外食屋さんのメニューなどを見るだけでも、
グルメ番組みたいでおもしろいです。
しかし、それ以上に興味があるのは、
昼食を挟んだ、人それぞれの仕事の内容、仕事っぷりや苦心談、
さらには職場の仲間や雰囲気、支えてくれる家族の方の様子など、
いろいろな見どころがあるのです。
今朝も、いろいろなお昼ご飯が出てきました。
その一つが、長野県のバス会社のバスガイドさんたちのお昼ごはんでした。
この春に高校を卒業して入社した方から、10年目ぐらいの方までが登場しておられました。
バスガイドさんというと、きれいな声で、歌も歌えて、もちろんいざというときは運転手さんをサポートしてバスの誘導などもしなくてはならないと思いますが、
なんといっても観光地の案内が私たちの旅の楽しみです。
そのためには、たくさんの知識が必要と思いますが、
(私が以前利用したバスでは、ガイドさんがCDのスイッチを入れて、案内はCDがしたことがありますが)
バスガイドさんたちの陰でのご苦労を初めて知りました。
このバスガイドの皆さんは、市販の一般的なガイドブック等をそのまま使ったり、覚えたりするのではなくて、
全部自分のノートにまとめ直しておられました。
そうすると、自分の頭の中にも整理されて、入りやすいのだというのです。
まるで受験勉強といっしょですね。
今年8年目という方のノートが紹介されていましたが、
なんと100冊に上るそうです。
100冊!
それはそうですね。
考えてみれば、長野県内や近辺の案内だけでなく、
他県へのバス旅行もあるでしょうし、東京など遠方へのバスツアーもあるので、
バスで案内する可能性のある場所すべてのノートを準備していったら、
100冊にはなるということですね。
ベテランの(といってもまだ20代半ばですが)先輩たちが勉強してノートを作っている姿を見て、
入社まもない後輩の方は、
「はぁ〜ってなりました。もっと(勉強しなくちゃいけない)かぁって」
と言われてました。
そのほかにも、ガイドさんたちにいろいろインビューがされていました。
コロナ禍による自粛で自宅待機になった時は、
「最初はやったーと思いました。好きなだけ寝れるぞって」
と笑顔で言われていました。
しかし、すぐにいつから仕事が始まるんだろうと不安になったりしたそうです。
「いつでも旅行に行けるという時代じゃないんだ、と思うようになりました。
この旅行をしたら、次はいつ旅行できるかはわからない。
そう思ったら、この旅行を精いっぱい楽しいものにしたいと思うようになりました」
そう言って、手書きのメッセージカードを作ったり、
個人用に配布する容器にアルコールをつぎ分け、「ありがとう」のシールを貼ったりしておられました。
大人数での旅行が難しいならと、バスガイドさんたちで話し合って、
オリジナルの女性一人旅のツアーの企画を社長さんに提案されたりもしておられました。
私からみれば若い、学校から社会に出て数年の方々が、一生懸命仕事に取り組んでおられる姿に元気をもらいました。
これまで、キャリア教育の一環で、NHKの「プロジェクトX」や「プロフェッショナル」を
授業で生徒たちに見せてきたことがありましたが、
この「サラメシ」も身近に感じられるキャリア教育の参考になるかなと思いました。
入社を機に一人暮らしを始めて、お弁当作りに挑戦しているという方が、
「ちょっと焦げちゃったんです。1回練習して、その時は上手にできたんですけど」と卵焼きを頬張る姿や
「食べるのが遅いので、お弁当箱は小さくしてます。
仕事先で遅くなって『居残り給食』みたいだねなんて言われちゃうので」
という方もいらっしゃり(横の方が「ゆっくりでいいよ」と声をかけていらっしゃいました)
微笑ましい光景でした。
私たち本校教員は、毎日牛深給食センターの皆さんが丹精込めて作ってくださる給食を
おいしくいただくことができて、幸せに思います。
写真は、日本列島味の旅「江戸両国のちゃんこ鍋」です。
★★牛深東中文化発表会のお知らせ★★
10/12(日)に以下の通り、牛深東中学校文化発表会を開催します。
保護者の皆様、地域の皆様、多くの皆様のご参観をお待ちしています。
〈発表会プログラム〉
「天のかけ橋」リーフレット
天草地域特別支援連携協議会より天草地域の特別支援教育推進についての理解・啓発のためのリーフレット「天のかけ橋」が配付されております。ご一読いただけると幸いです。
★6月は食育月間です。
6月の「給食だより」に「食育月間」や「食育」について掲載されています。
「給食だより」をぜひご覧ください。
★天草市消費者生活センターからの注意喚起です
ご一読ください。
★天草市教育委員会より
「天草市における
『学校部活動の地域移行』
に関する進捗状況について」のお知らせがありました。
資料を添付しておりますので、ご一読ください。
Let’s go to the library!!
【展示】だれかに教えたくなるイグ・ノーベル賞&ノーベル賞【募集】
廊下の展示コーナーに、[だれかに教えたくなるイグ・ノーベル賞&ノーベル賞]コーナーを作りました。
イグ・ノーベル賞、ノーベル賞に関する本を置いています。
(展示中の本も借りられます)
【募集中】もし、だれかに教えたくなる研究を見つけたら、備え付けの用紙に記入して、みんなに共有してみませんか?
放送で紹介したのは、「集中していると目の前をゴリラが横切っても気付かないことがあると証明した研究」でしたが、
今日『わらって、考える!イグ・ノーベル賞ずかん』(古澤輝由/監修、ほるぷ出版)をふと開いたページに載っていた研究は…
「10代の若者に、どれくらい鼻くそをほじるか聞いてみた研究」
でした。
研究結果は…76ページをご覧ください。
みなさんも、気になる受賞研究を見つけたら、ぜひ教えてください。
【おいしそう…】特集コーナー
芸術の秋、スポーツの秋、そして…
食欲の秋ですね。
現在の特集コーナーは【おいしそう…】コーナーにしています。
ここで本を眺めてみなさんお腹をならしていってください。
(気になる本はぜひ借りてみてね)
【今週のくまTOMO】ごみ / 鳥
3月16日のくまTOMOの記事から、
「健康へのえいきょう心配 プラスチックごみ」
「KUMAMOTOとりさんぽ 県農業公園 春の合志市を散策」
をピックアップして関連図書を集めました。
鳥の本は、眺めるだけでも楽しいです。
『366日の誕生鳥辞典』は、その鳥にまつわる伝承や由来を元に誕生鳥が制定してあり、自分の誕生日の誕生鳥はどんな鳥か調べたり、自分と似ているところはあるか想像してみたりして楽しめる本です。
御所浦のイベントにあわせて…
御所浦の、恐竜の島博物館で一周年記念イベントが3月15日にあるそうですね。
現在、図書室前の廊下には、
イベントにいらっしゃる小林快次さんの著書
・『ぼくは恐竜探険家!』
・『恐竜時代』、
小林さんも監修者の一人である『NHKスペシャル恐竜超世界IN JAPAN』
と、そのた恐竜関連の本を並べて置いています。
気になる方はぜひ借りてみてください。
「アスクレピオスの杖」
校長先生から紹介された、「アスクレピオスの杖」のお話について振り返ってみたい方、
図書室にある『世界の神々大図鑑』(グラフィオ/編集、金の星社)をご覧ください。
NDC 164 (神話、神話学)
※現在は特集コーナーに置いています。
【くまTOMO】不登校/いじめ
今回のくまTOMOの中から、
「不登校34万人 増加続く」
「いじめも過去最多」
の記事に注目して、関連する本を集めました。
気になる本があったら、ぜひ借りてみてください。
※冬休み特別貸出中!一人5冊まで借りることができます。(返却は1月10日まで)
【くまTOMO】世界遺産/走り方
今回のくまTOMOの中から、下記の記事に注目して、関連本を集めました。
・「親子走り方教室」
・ナスカの地上絵
左側に走り方の本、陸上関連の本、右半分には世界遺産の本を置いています。
☆パラパラとめくってみたり眺めてみたりして、気になる本があったらぜひ借りてみてください。
【くまTOMO】氷
今回のくまTOMOから、「氷の不思議」の記事に関係する本を集めています。
氷に関する本。
『空想科学読本』には、氷を操るキャラクターを科学的に解説しているページがあります。
氷のキャラクター、みなさんは誰が思いつきますか?
【くまTOMO】猫島(湯島)/ノーベル賞
今回のくまTOMOから、湯島の記事とノーベル賞の記事に注目して、関連する本を集めています。
湯島に関する本は、熊本日日新聞社が発行した『猫島ありのまま』がありました。
ノーベル賞に関する本は、ノーベルさんのこと、ノーベル賞を受賞した人々の本を集めて置いています。
(ここの本ももちろん借りることができます)
コラボ給食
今週の給食は、図書とコラボしたメニューでしたね。
火曜日の給食で紹介された『食堂かたつむり』と、
水曜日の給食で紹介された「めぐろのさんま」が読める『落語ものがたり事典』
を廊下の特集コーナーに集めました。
また、「ごはん」に関するお話がたくさん載っている、『つやつやごはん』も一緒に置いています。
物語と食をいっしょに楽しみましょう。
熊本県教育情報システム
登録機関
管理責任者 校長 森 健一
運用担当者 唐田 尚子
住所:天草市久玉町2364番地
電話:0969-72-3214
since 2017.4.10
700,000access 2023.7.25
800,000access 2023.11.4
888,888access 2024.2.6
900,000access 2024.2.29
