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2020年10月の記事一覧

コショウ会社、業績回復の秘策

コショウと言えば、

豚バラには塩コショウ、ステーキにはブラック・ペッパー

だご汁にはゆず胡椒。

いいですね。

 

さて、何の話かと思えば、

食卓用のコショウ(小瓶に入ったもの)を販売している、

ある会社の業績がひどく不振になったそうです。

売り上げを伸ばし、赤字を解消しなくては会社のピンチです。

そこで、この会社の人はある秘策を思いつき、実行しました。

すると、

何ということでしょう!

あっという間に売り上げは増え、みるみるうちに赤字は解消されたそうです。

 

さて、このコショウ会社の秘策とは何だったのでしょう??

皆さん、ちょっと考えてみてください。

 

 

正解は

 

コショウの瓶の

コショウの出る小さな穴を

ほんの少し大きくしたというのです。

各家庭でほんの少しずつコショウをかける量が増え、

コショウの消費量が増えて、

売り上げが上がったそうです。

 

なあんだ、そんなことか、という答ですが、

「ちょっとインチキっぽい商法だな」と思われますでしょうか。

私は、ちょっとピリッとして、にこっとする、いいアイデアのように思えます。

結局、各家庭で料理をおいしく食べることができれば、いいですよね。

 

今日は、こんな粋なアイデアが何かないかなと思いながら、過ごしています。

あなたならどうする「日本のごみ箱をもっと増やして!」②

(つづき)

昨日の記事「日本のごみ箱をもっと増やして」という新聞投書を資料とした、

1年生での道徳の授業のつづきです。

授業では、投書を読んで、生徒たちにまず自分の意見・理由を書いてもらいました。

河本さんはこの時点で

「まだ使えるものもすぐ捨ててしまいゴミの量が増える」

「ごみ収集車で集める人がたいへん」

「ごみ箱がなかったら家に持ち帰って捨てればいい」

「ごみ箱をたくさん置くと日本のきれいな景色に、ごみ箱が目立ってしまう」

など、いくつもの多角的な視点から意見をメモしていて、びっくりしました。

そして、フリーにお互いの意見を交流しました。

その後、ミニ・ホワイトボードに意見を書いて、黒板に掲示しました。

「ごみ箱を増やす」に賛成の理由では、

「ポイ捨てがなくなるから」が多かったようです。

また、反対の理由では、

「ポイ捨ては人の意識による」という理由に集約できました。

私は「ごみ箱が増えたら、ポイ捨てがなくなるって本当でしょうか」

と全体に投げかけてみました。

 

次に、道徳の教科書に載っている賛成・反対の3つの意見を読みました。

Aは「観光名所や公園には設置して」という、投書への賛成意見です。

Bは「ごみ箱の完全撤去を希望します」という反対意見です。

ごみは「各自が責任をもって処分すべきではないでしょうか」という強気の意見でした。

Cは「街にごみ箱がないと落胆せずに、ごみを持ち帰ることも考えてはどうでしょうか」、

ごみ箱が少なくて戸惑う外国人観光客には「環境を守るために持ち帰りましょう」と

伝えていきましょう、という意見でした。

 

ここまで交流したり、黒板に張られたホワイトボードを見たり、

A~Cの意見を読んだりして、

最後の自分の結論をもう一度まとめてもらいました。

 

はじめの考えからすると、みんな考える視点が広がり、感心しました。

いくつかの意見を抜粋して紹介します。

 

賛成「意見Bの自分の出したゴミは自己責任で、という意見は少し共感しました。

しかし、私たちの学校でも、マスクをごみ箱に捨てるなど、呼びかけてもなおりません。

ならば、観光客のためにも、ごみ箱を増やした方がいいと思います」(生嶋くん)

自分の身近な問題と関連させて考えていますね。

 

反対「ごみを、そこらへんで簡単に捨てられるようになると、

街にポイ捨てをする人々の意識が弱まり、

よけいに環境が汚れるようになると思います」(冨永さん)

反対の人の代表的な意見です。

では、意識を高めるためには、できることはないのでしょうか。

大人でも頭を悩ます問題ですね。

そこまでは、今日は難しかったようですね。

 

最初は賛成でしたが後で反対に変わったという人も何人かいました。

そのうちの一人です。

「ごみ箱はたしかに、カラスなどがあさると衛生面でよくないし、

身体の不自由な方々のじゃまになります」(大田さん)

公徳心だけでなく、公共の福祉にも視点が広がってきました。

 

1時間の授業で、生徒の皆さんは、いろいろな視点で考え、

他の人の意見から何かを学んでいました。

 

授業の最後には、

公徳心、ルール、個人の意識と社会問題、環境問題などに関する最近の出来事から、

2つのニュースを紹介して、終わりました。

 

「じゃあ返します」買い物カゴ持ち去り急増…レジ袋有料化で被害相次ぎスーパー悲鳴

GoToイート悪用に飲食店悲鳴 「トリキの錬金術」!? で1000円分のポイントゲット…荒稼ぎ防止に条件見直しへ

社会の出来事にも関心をもって、自分なりに考える習慣がついてくれればと思います。

あなたならどうする「日本のごみ箱をもっと増やして!」①

昨日、1年生に道徳の授業をさせていただきました。

本校では、道徳教育推進教師の杉本先生の肝煎りで、

道徳の「ローテーション授業」が行われています。

全部の先生方は、他学年の道徳の授業を、ローテーションで行うという、

過酷な?システムです。

校長も例外ではなく、昨日1年生の教室におじゃましたところです。

 

「だれもが気持ちよく過ごせる社会を目指して」

というテーマでの授業でした。

皆さんも次の新聞投書を読んでみられてください。

 

*****

日本のごみ箱をもっと増やして

 

例えば、鼻をかんだとき。

テイクアウトのコーヒーを飲み干したとき。

ごみを捨てる場所を探しても近くになくて、落胆する。

街にごみ箱がないのだ。
日本ではあちこちで「ごみは自分で持ち帰ろう」といった看板やポスターを目にする。

しかし、草むらなど人目につかない場所には、捨てられたごみが多い。

人が少ない場所に放棄するのは、捨てることに多少の罪悪感があるからだろう。
短期留学で米国に行ったとき、ごみ箱の多さにおどろいた。

大学構内でも三十歩で次のごみ箱にたどり着く。

観光地でも地面に落ちたごみはなかった。

ごみ箱は錠やふたが付いており、ごみ収集車が常に巡回。

ごみ箱と周囲は、いつも清潔に保たれていた。
観光立国を推進する日本には、今後、さらに外国人観光客が訪れるだろう。

ごみ箱が常に周囲に存在する環境で育った人たちは、戸惑うのではないか。

ごみ処理はモラルに任せるという姿勢では限界がある。

より多くのごみ箱を設置してほしい。

*****

 

この文章を読んで、あなたはどう考えますか。

1年生には、

「私は、日本の街の中にもっとごみ箱を増やすことに(賛成・反対)です。」

という書き出しで、賛成か反対かの立場に立って、意見を書いてもらいました。

 

その結果は、明日のこの欄でご紹介します。

(つづく)

窓辺のポトスに学ぶ

自宅から持ってきたポトスが、

校長室の窓辺にあります。

家人が増やしているものを分けてもらったものです。

葉っぱの色がきれいで、大好きなのですが、

秋になったので、夏までほどには水はやらなくていいかなと

勝手に思い込み、水をやるのをサボっていました。

先日、給食の受入をしていただいている濱﨑さんに、

「校長先生、葉っぱがしおれているじゃないですか。かわいそうに」

と言われて初めて気づき、

慌てて水をたっぷりあげましたら、

すぐ元気になりました。

濱﨑さん、ありがとうございました。

 

さて、渡辺和子さんの

「置かれた場所で咲きなさい」という有名な本に、

書名にもなった有名になった言葉があります。

 

*****

置かれた場所で咲きなさい。
置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。
時間の使い方は、そのままいのちの使い方です。
自らが咲く努力を忘れてはなりません。
雨の日、風の日、どうしても咲けないときは根を下へ下へと伸ばしましょう。

*****

 置かれた場所で咲きなさい 

最後の行「どうしても咲けないときは…」以下のフレーズは、

マラソンの高橋尚子さんが、コーチの小出監督から学んだ言葉としても

よく紹介されているようです。

私などは、もう高齢者なので、

「時間の使い方は、そのままいのちの使い方です。」

の部分など、どきっとします。

 

この「置かれた場所で咲きなさい」

について、マイナス思考で、現実を諦めたみたいに感じると言う人がいるそうです。

しかし、私はいい意味で

「現実をボヤいても仕方ないから、開き直って咲くぞ」

というように感じます。

諦めは消極的ですが、

開き直りは積極的です。

諦めは暗いけど、

開き直りははねかえす強さを感じます。

 

校長室のポトスの主人は、ぼやっとしていますが、

それも仕方ないと思ったのでしょうか、

ポトスは今日も頑張って(花は付けませんが)

光合成をして葉っぱを増やしてくれています。

本校の「全員遊び」の楽しさとすごさ

昨日の昼休みは、生徒会主催の「全員遊び」でした。

 

本校ではご承知のように、

東輪会という縦割り組織での活動を活発に行っています。

毎日の黙働掃除をはじめ、

レクレーションや学校行事に関する話合い活動をなどを行っています。

昨日の全員遊びは、

後迫生徒会長が立候補したときに、

全校生徒がよりいっそう親睦を深めるために、

開催を提唱していたものです。

 

コロナの影響で、今まで実施できませんでしたが、

やっと実現できました。

生徒会四役で話し合い、

全校生徒による「鬼ごっこ」をすることになりました。

お互いの接触を避けるために、各自が安全タスキを

タグラグビーのタグのように腰に着けて、タスキを取られないように逃げます。

withコロナの時代の鬼ごっこです。

一見、無邪気な遊びですが、

中学生の彼らは、この全員遊びの趣旨をよく理解していて、

全員楽しそうに参加し、時には全力で追いかけ、

時にはステップを踏んで鬼をかわし、

笑顔と歓声と悲鳴?があふれる楽しい時間になりました。

私は、東中生のこの仲の良さ、

また、学年を越えて仲良くしようという姿勢がいいなぁと思います。

 

優勢に終わったのは、元気な2年生だったようです。

2年生はチームプレーも駆使していました。

企画・実行してくれた生徒会四役の皆さんには、

私から感謝の「グッジョブ!カード」を差し上げました。

 

そして、さらにすごいなぁと感心するのは、

その鬼ごっこの終わった2分後には、

全校生徒がそれぞれ掃除の担当場所に整列していたことです。

汗びっしょりで、体育服が汗と泥で汚れてしまっていた生徒もいましたが、

みんな笑顔で、いつものように東輪会班長の指示を聞いて、

今日の黙働掃除の目当てを発表し合い、拍手をしていました。

そして、掃除を始めると、通りかかる私に会釈をする以外は、

黙々と「気づき・考え・実行する」掃除に取り組んでいました。

 

東中生の持っている力はすごいなと思います。