カマラ・ハリスさんの演説
やっと米大統領選挙が決着しそうになってきました。
いつまでも「投了」しない現大統領さんの言うことはさておき、
私は時期・女性副大統領候補のカマラ・ハリスさんの演説に感銘を受けました。
(朝日新聞デジタル「最後にはならない」女性初の副大統領、ハリス氏の歩み)
https://www.asahi.com/sp/articles/ASNC95T8GNC9UHBI01H.html
以下引用です。
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7日夜、バイデン氏が勝利宣言したデラウェア州ウィルミントンの演説会場で、
ひときわ大きな歓声を集めたのが、主役に先立って演説したハリス氏だった。
「民主主義は状態ではなく、行動である」。
ハリス氏は、公民権運動を指導した故ジョン・ルイス下院議員の言葉を引用しつつ、
「今回の選挙では米国の民主主義、魂が問われた。世界が見守る中で、あなた方は米国の新しい日を導いた」
「皆さんは票を投じて明確なメッセージを送った。希望、結束、品位、科学(への信頼)、そして真実を選んだ」と、ほほえみを浮かべながらテンポ良く話した。
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いいですね。
現大統領さんの、プロレスラーのマイクパフォーマンスのような話とは、ずいぶん違う気がします。
一番いいのは、ここのところです。
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「私は女性として最初の副大統領になるだろうが、最後にはならない。
なぜなら今夜、ここは可能性の国であるということを、全ての少女が目の当たりにしたからだ」と発言。
会場から大歓声が上がり、目に涙を浮かべる女性もいた。
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いいですね。
これこそが民主主義の国、アメリカン・ドリームの国のリーダーが言うような
かっこいいセリフですね。
他所の国の選挙の話ですが、私は少し安堵しました。
バイデンさんの勝利宣言でも、さすが紳士的にスマートに語りかけていましたね。
ところで、皆さん、この言葉はどうでしょう。
「赤い(共和党の)州も青い(民主党の)州も関係なく、米国を見る。
それが国民だ。そしてそれが、我々の政権のあり方だ」
分断でなく、団結をと語りかけているところですが、
これをよく考えると、
「米国の大統領は米国全体を見る」と言っているようなもので、
「アジもサンマもなく、魚全体を売る。
それが魚屋のあり方だ」
と言っているのと大差ないかもしれません。
逆に言うと、そんな当たり前のことをわざわざ言わなくてはならないのが、
今の米国ということでしょうか。
3年生の皆さんは公民で選挙や民主主義についても学習すると思いますが、
どう思いますか。
「カマラ」とはインドの言葉で、
「ハスの花」という意味だそうです。
混沌としたどろ沼の中でも、花を咲かせてほしいものです。
ちなみに、演説の
「私は女性として最初の副大統領になるだろうが、最後にはならない。
なぜなら今夜、ここは可能性の国であるということを、全ての少女が目の当たりにしたからだ」
の部分の英語原文をを調べてみました。
But while I may be the first woman in this office, I will not be the last,
Because every little girl, watching tonight sees that this is a country of possibilities.
宮﨑先生とブレフニ先生に聞いたら、中学生でも学習している単語・文法のようです。
生徒の皆さん、読んでみてください。
この動画の8:00ぐらいのところで見れます。