曲名当てクイズからの「〇〇のハンカチーフ」
昨日は今年度初めての東輪会!
文化放送委員会のおかげで、本校生徒のよさがあふれる縦割りでの活動ができました。
★交響曲第5番〇〇調 東輪会で曲名当てクイズ(2020/10/14)
さて、先日、昭和を代表する歌謡曲の作曲家、
筒美京平さんの訃報が伝えられていました。
私などはドンピシャの年代なのですが、
筒美さんの記事で、代表曲としてどんな曲があげられているか
調べてみました。(朝日・読売・毎日新聞、yahooニュースの4社のニュースから)
第1位 また逢う日まで 4社
第2位 ブルー・ライト・ヨコハマ 3社
第3位 サザエさんの主題歌 17才 スニーカーぶる~す 〇〇のハンカチーフ 各2社
第7位 真夏の出来事 仮面舞踏会 男の子女の子 なんてったってアイドル 魅せられて 各1社
ご存知の歌があるでしょうか。
昔のレコード大賞を受賞した曲や、今も活躍する歌手の懐かしい曲などがあげられているようです。
第1位、第2位の曲などは、昭和の時代を色濃く思い出させる流行歌なのでしょう。
しかし、第7位の5曲は、多分に記者の方の好みが、選曲に反映されているのではないでしょうか。
(少年隊、郷ひろみ、小泉今日子とは!?)
第3位の曲はどうでしょう。
おなじみの曲ばかりかもしれまでんが、私の好きな曲を〇〇を入れてみました。
「〇〇のハンカチーフ」
なんという曲でしょう。
→正解は
「木綿のハンカチーフ」でした。
先日テレビで作詞者の松本隆さんが、
「木綿という響きのいい言葉が消えてしまわないように、使いました」
とおっしゃっていました。
たしかに、「木綿」と「コットン」では受ける感じが違いますね。
私がなぜこの歌が印象に残っているかというと、
女性と東京に行ってしまう恋人の男性の手紙?のやりとりが
交互に出てくるという歌詞の構成が、斬新だったからです。
恋人同士のやりとりの歌というと、万葉集の相聞歌などが有名です。
*「相聞歌」とは
恋の歌。恋人同士の間で詠みかわされた歌。(ことバンク から抜粋)
なかでも有名な歌は
恋人額田王の歌
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る
と、それに大海人皇子(後の天武天皇)が応えて歌ったという、
紫のにほへる妹を憎くあらば人妻故に我れ恋ひめやも
ではないでしょうか。
この歌の背景は、元カノの額田王(今は自分の兄・天智天皇=中大兄皇子の妻)が
「紫草の生えるこの御料地を行きながら、あなたさまが私に袖を振っているところを、野守に見られてしまいますよ」
と言うのに対して、大海人皇子が
「紫の花のように美しく匂うお前を、もし憎いと思うのなら、人妻であるお前をこれほど恋うることがあろうか」
と返すというメロドラマのような展開です。
「木綿のハンカチーフ」は万葉集の伝統に則って(?)、恋人同士の気持ちを手紙文だけで表してあります。
説明や描写はありません。一度、聴いてみてください。