「いいこと日記」のすすめ
2018/9/2の朝日新聞「天声人語」を読んで、
参考にしていることがあります。
コラムの筆者は、中学生時代毎日書いていた日記を久しぶりに読み返して、
恥ずかしくなったと言います。
日記の中には、
劣等感や片思いなどのつらい気持ちばかりがあったからです。
そして、「そんな『つらいこと日記』とは、180度違うやり方があることを最近知った」そうです。
精神科医の宮地尚子さんがエッセーで書いていた「いいこと日記」です。
どんな日記なのでしょう。
コラムから引用してみます。
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その日の良かったことを三つ、簡単にメモするだけという。
悪かったことはあえて書かない。
どれほど嫌なことがあったとしても。
そんな日記を続けて宮地さんが見えてきたのは
「いいことはたくさん起きているのに、
それらを当たり前のように受けとめて、
じゅうぶん味わっていなかったなあということ」。
なぜうまくいかないのかと不満を持ち、
反省することに多くの時間とエネルギーを費やしていたことも分かったという。
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筆者もこの「いいこと日記」を書いてみたそうです。
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宮地さんにならい、今日あったことを思い出す。
みかんの青い実がふくらんでいるのを見つけた。
本屋で挿絵のきれいな本に出会った。
エレベーターで小さな男の子が一生懸命、「開く」ボタンを押してくれた。
もう三つになった。
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三つの「いいこと」、見過ごしてしまいそうなことではありますが、
とても気持ちが和みますね。
毎日、1日を振り返って、よかったことを三つ思い出して書く。
私もこのコラムを読んでから、3年半あまり、毎日実行してみています。
ささやかですが、とてもいい習慣になったと思っています。
もちろん、東中の生徒たちのおかげで、
毎日三つでは足りないぐらい、「いいこと」が書けているところです。