ハドソン川の機長さん
昨日のアンラッキーとラッキーの話から思い立って、
トム・ハンクス主演の映画「ハドソン川の奇跡」を見直しました。
クリント・イーストウッド監督の作品で、ご覧になった方も多いでしょう。
飛行機の予期せぬ事故はアンラッキーですが、ハドソン川に不時着して全員無事だったのはラッキーだということで見ようと思ったのですが、もちろんそんな簡単は話ではありません。
実際の航空機事故を題材とした映画で、イーストウッド監督らしく、人間の光と影を深く描いています。
トム・ハンクス扮する機長さんの判断と操縦のシーンは、映画中に2回出てきますが、
1回目はハラハラ、2回目は惚れ惚れする仕掛けになっていました。
また、エンドロールの後に実際の機長さんと乗客さんたちが再会する場面がありますが、そこだけでも改めて感動しました。
この映画を見るのは2度目でしたが、機長さんのリーダーシップについて考えさせられました。
リーダーシップについて、F・コヴィーの「7つの習慣」から、いくつかの言葉を引用します。
……効果的なリーダーシップのないマネジメントは、ある人の言葉を借りれば「タイタニック号のデッキで椅子を片づけるようなもの」である。
……リーダーとは、目的地に向かうジャングルの中で一番高い木にのぼり、全体を見渡し、「このジャングルは違うぞ」と叫ぶ人である。しかし、仕事に追われて能力を重視する生産者やマネジャーたちがその声を耳にして示す反応とは「黙ってろ。順調に進んでいるんだから」というようなものである。
また、同じく「7つの習慣」から「主体性」について。
……幸も不幸もいずれも主体的な選択の結果にすぎない。わたしたちは、幸せになると決めて、コントロールできない要因を受け入れて、コントロールできるものに努力を集中させることができるのだ。
トム・ハンクスはこの上なく追いつめられた状況の中で、「川に不時着する」という選択をして、集中しました。
これは、私は生徒たちには、「傘をさして行こう」と話しています。
……人は変わらざる中心がなければ、変化に耐えることができない。変化に対応する能力を高めるには、自分は誰なのか、何を大切にしているのかを明確に意識することである。
本校ではこれからもいつも変わらず「気づき・考え・実行する」を中心にしていきたいと思っています。