「是非もなし」光秀と信長に学ぶ
心しらぬ
人は何とも言はばいへ
身をも惜まじ
名をも惜まじ
ご存知、戦国武将の明智光秀の
辞世の歌と伝えられている短歌です。
私の心の中を知らない人は
何とだって言いたいなら言えばいい
私は命も惜しまないし
名誉も惜しまない
本能寺の変、今で言うクーデターの首謀者であり、
歴史上は主君信長への謀反人として語られる光秀です。
生前も、後世に謀反人の汚名を着せられることを予想していたのでしょうか。
この歌は、世間や後世の評価はどうあれ、
自分で決断して取った行動に
恥じることはない、という
武士らしい潔さとか覚悟を感じます。
また、逆に考えれば、
自分の心の中の本当の思いを
理解してくれる人(家族や臣下)が必ずいることを、
彼自身は確信しているようにも思えます。
私にもそんな理解者がいるといいのですが。
コロナ禍の一年を駆け抜けた麒麟、
大河ドラマ「麒麟がくる」が昨夜、最終回を終えました。
「是非もなし」とは、
光秀の謀叛を知った信長が、つぶやいたとされる言葉です。
「仕方がない」という意味でしょうか。
こちらも潔さを感じます。
また、光秀の最大の理解者は、結局信長だったかもしれない、
などと思いを巡らせると、
歴史を学ぶ興味は尽きないように思えてきます。
(写真はNHKから)