私にとってのヒーロー
昨日取り上げたタイガーマスク(伊達直人)に続き、
恐縮ですが、私の中のヒーロー(あと3人)についてお話しさせていただきます。
共通なのは、伊達直人さん同様、
世間には見せられない影を持った、
いわば「二面性」に魅力を感じているようです。
1 財前五郎(医師)
「白い巨塔」(原作 山崎豊子)の主人公です。
映画やテレビドラマで、田宮二郎さんや唐沢寿明さんが演じられました。
優秀な外科医ですが、権力欲や名誉欲の塊のような人です。
浪速大学医学部の教授職に就くために、手段を選びません。
しかし一方では田舎に残す実母には優しい一面があります。
2 和賀英良こと本浦秀夫(音楽家)
「砂の器」(原作 松本清張)の主人公です。
こちらは加藤剛さんや中居正広さんが演じられました。
放浪の旅の末に、今は一流音楽家になっていますが、
過去を断ち切るために殺人を犯してしまいます。
3 モロボシ・ダンことウルトラセブン(宇宙人)
「ウルトラセブン」の主人公ですね。
地球を守るために、ウルトラ警備隊のダンとして、
そしてウルトラセブンに変身して、
怪獣や地球侵略を企てる宇宙人と戦います。
しかし、元の姿がウルトラマンなので、
日常的にダンに変身していると考えるのが正しいようです。
ダンは自分がウルトラセブンだということを隠していますが、
同僚のアンヌ隊員には気付かれてしまいます。
満身創痍でアンヌと別れる最終回は涙なしでは見られません。
ちょっとしょうもない紹介になってしまいましたが、
アニメやドラマの架空の人物に傾倒してしまうのは、どうも私だけでもないようです。
3月6日(日)の朝日新聞の読者投稿欄「声」 のテーマは、
「みんなで語ろう 思い出のアニメ」でした。
その中に以下の投稿があったのです。
私がこれを見逃すことはありませんでした。
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思い出のアニメ 「どう生きるか」問うバイブル
会社員 向後明人(千葉県 58)
孤児からプロレスラーになり、恵まれない子供の支えになったり、孤児院を助けたりする「タイガーマスク」。
(中略)
中でも思い出すたびに涙が出るのは、
遠征先の孤児院で出会った盲目の少女に光を取り戻すための手術費用として
、タイガーマスクが自らのファイトマネー全額を充てる話です。
骨太な作画や主題歌の良さ、色あせない血が通った内容。登場人物のセリフなどに魅了されました。
スポ根ものというより「人は人としてどう生きるべきか」を問うアニメだと思います。
さらに2010年末以降、タイガーマスクの本名「伊達直人」名で児童養護施設などにランドセルやお金などを寄付する
タイガーマスク運動が各地で広まりました。
「タイガーマスク」は、多くの人の人生のバイブルなのでしょう。
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私とほぼ同年配の方の投稿ですが、深く共感したところでした。
(校長室に置いているマスクです。)