山浦くん「NIEカメラマン講座」の感想
先日の「NIEカメラマン講座」の感想を、
当日謝辞も述べた学習図書委員長の山浦くんがまとめてくれました。
本人の了解を得て、紹介します。
とてもよい学びができたように思えます。
新聞記事にこめられた思い
僕たちの学校で「NIEカメラマン講座」がありました。
現役の新聞記者の方の日ごろの苦労、取材の裏話、記事にこめた思いなどを直接聞くことができました。
まず印象に残ったのは、「伝わる写真」とは何かということです。
「伝わる写真」は、人の表情が写っていることと情報が多く写っている方がよいということを初めて知りました。
たしかに、普通の写真と新聞の写真を比べてみると、みんな表情がよく、それでいて「今」「どこで」「何をしているか」が写真を見るだけでよくわかります。
これほどの情報量と人の表情を1枚の写真にまとめている新聞のカメラマンの方の技術には、感心しました。
また、記事になった写真の例として、サッカーの試合の写真も見せてもらいましたが、スポーツは動きがあるので、失敗も少なからずあるそうです。
しかし、記者の方は「失敗しても撮り続ける」とおっしゃっていました。
これは、仕事への責任感から来るものだと思いました。
「失敗を悔いていても意味がない、次につなげないと良いものは撮れない」ということだと思いました。
一方で、地震の被災地での取材の話を聞いたときは、心が痛みました。
仕事として、被災地の写真は撮らなければいけない。
しかし、災害で心も体も傷ついているのに、写真を撮らせてほしいというのは気が引ける。
その葛藤と苦悩の中、写真を撮らなければいけない記者の方の気持ちは、この講座を受けなければ、知ることはできなかったと思いました。
1枚の写真がどれだけ重く、思いのこもったものなのかがよくわかりました。
新聞の一つの記事には基本、1枚の写真しか載っていません。
しかし、写真の中にある思いやかくされた技術を知ることができてよかったです。
これからは、写真を撮っている人、記事を書いている人の視点に立って、新聞を読んでみようと思いました。