ムーミン谷のかわいい少女
「忙しい、忙しいって言う人いるじゃない。
きっと頑張ってるわねって褒めてほしいのよ。
だからこう言ってあげたほうがいいわ。
時間の使い方が下手ねって」
これは、ある有名な人の名言(?)です。
ううむ、それを言われては立つ瀬がない、という感じですね。
さて、この言葉を残したその有名な人は誰かというと、
リトル・ミイ
という人です。
どこの国の人かというと、おそらくスウェーデンの人です。
「おそらく」というのは、この人は架空のキャラクターだからです。
その人とは、
トーベ・ヤンソンさんの物語「ムーミン」シリーズに登場するこの少女?です。
「ムーミン」といえば、カバかなんか分からない、不思議な妖精?たちの物語ですね。
(これは、「ユーミン」)
「ムーミン」は、私の小さい頃は日曜の夕方6時から、
「サザエさん」の前に放送されていました。
♪ねえ ムーミン こっちむいて
という主題歌を聴くと必ず眠くなっていたのと、
次週の予告編をムーミン・パパが担当していて、
最後に必ず「ムン・パッパ」と言って締めくくっていたのを覚えています。
さて、このリトル・ミイさんは、
ちょっと変わり者で頑固、毒舌家とも思えますが、
大人もハッとするような言葉をたくさん残しています。
「みてるわよ、あなたがしていること。
あのね、神様じゃないわよ。もうひとりのあなたがよ。
もうひとりのあなたがあなたをみているのよ。
見放されないようにね。嫌われないようにね」
「迷わないことが強さじゃなくて、
怖がらないことが強さじゃなくて、
泣かないことが強さじゃなくて、
本当の強さってどんなことがあっても前をむけることでしょ」
「努力は人を大きくするわよ。
けど苦労は人をダメにするわよね」
「あなたに足りないものと余計なもの、ひとつずつ言うわね。
足りないもの、努力ね。
余計なもの、無意味な時間、見栄、さぼり癖、食べ過ぎ」
「失敗を怖がらない。
バカね、全く逆よ。
怖がらなきゃいけないに決まってるじゃない。
そうしないからいつも同じ失敗を繰り返すのよ」
「甘えてんじゃないわよ。
その人の価値がわかるのは、上手くいっているときじゃないわ。
いろんなことが上手くいかない苦しい時に何ができるかよ」
いかがでしょうか。厳しいところもありますよね。
ズバリ言うわよっ!という感じですね。
しかし、もしも友達が、こんなちょっと言いにくいようなことを、直接言ってくれるのなら、
なんかいい友達のような気もします。
熊本市で行われているという「ムーミン」の展覧会の案内を目にして、
このようなことを考えたのでした。