「サワコの朝」の塩沼亮潤さんの話
休日もいつものように5時25分頃には目が覚めてしまいます。
ゆっくりコーヒー(といっても500miのBOSS)を飲みながら、
昨日の将棋棋王戦挑戦者決定二番勝負「広瀬八段対糸谷八段」の復習などをしていました。
テレビを付けていたら、「サワコの朝」が流れてきました。
今日のゲストは、僧侶の塩沼亮潤さんという方ですが、私は不勉強であまり存じ上げませんでした。
しかし、この方の紹介を聞いてびっくり。
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1日48km、高低差1300m以上の険しい山道を往復16時間かけて歩くこと、年間120日。
それを9年の歳月をかけて1000日間歩み続けるという、日本一過酷な修行『大峯千日回峰行』を23歳の時に満行。
1300年の歴史の中で、未だ2人しか成し遂げた者がいないというこの荒行ですが、
塩沼さんはさらにその翌年、“飲まず、食わず、眠らず、横にならず”を9日間耐え続ける『四無行』をも達成しました。
「サワコの朝」(2020年12月19日 塩沼亮潤)より
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『四無行』の様子(塩沼亮潤さんのHPより)
この行にいったん入れば、達成できない場合には、自ら命を絶たなければならないという過酷な掟があるということです。(!!)
番組では、僧侶を志したきっかけや、過酷な修行を通して得たもの、
慈眼寺(仙台市)を建立されるまでのお話など、中身の濃いお話をされていました。
中でも、修行を通して身につけたことは?という阿川佐和子さんの質問に、答えられました。
少しニュアンスは違うかもしれませんが、概略は次のようなことです。
「毎日の生活の中で、いらっとしたりすることもありますね。
それをなぜ、どうしてと考えていくと、
他人のせいにすること、他人を責めることになってしまいませんか。
しかし、その理由をどう考えても解決はしません。
そればかりか、そのような気持ちでいると、
自分の人生がどんどんよくない方向に進んでしまいます。
そこで、自分の心がよくない方向に少し振れてしまっても、
すぐそれを前向きな方に意志で戻すようにしている。
私は、自分に与えられたところで、
前向きに精一杯努めることが大切だと思います。
一瞬、マイナスに振れたその心の針を、
ちょっと元に戻すことが身に付いたように思います」
常識を越えた修行のせいで、脳の一部が壊死しているなど、
驚くような話もありました。
また、コロナ禍の中では、とにかく笑うことを推奨されていました。
塩沼さん自身も、終始笑顔で穏やかに、親しみやすい言葉でお話しされていました。
私などは修行というものはできませんが、
心の中の針をちょっと戻して、ニコッとすることはやってみようと思いました。