サインはV
「巨人の星」というTVアニメをご存知でしょうか。
古い作品なので、生徒の皆さんは知らないかもしれません。
1970年前後に流行っていた、いわゆる「スポ根(スポーツ根性の略)もの」の代表作品です。
私は小学校低学年でしたが、毎回テレビにかじりついて見ていました。
ライバルとの対戦の場面では、瞳の中に炎がメラメラと燃え、投げる豪速球は楕円形になるほど唸りを上げて、「消える魔球」まで投げて、数球を投げるのに30分かかることもありました。
そのオープニングの主題歌に「思い込んだら 試練の道を ゆくが 男のど根性」という、
今ではちょっと気恥ずかしいような歌詞があります。
これを「重いコンダラ」とばっかり思っていた人がいて、
「野球部がグラウンドで引かされていた、重いローラーみたいなもののことだと思っていた」
という話を聞いたことがあります。
「スポ根」ブームの中では、いろいろなスポーツが題材となり、水泳、柔道、テニス、サッカー、ボウリングとたくさんの作品がありました。
その中でも、バレーボールが流行ったと思います。
よく覚えているのは、実写版の「サインはV」です。
実業団チーム「立木大和」を舞台とした女子バレーボールの物語でした。
東京オリンピックでの東洋の魔女の活躍以降、女子バレーはスポーツの花形でした。
世に言う「Vサイン」とは、このドラマから始まったのかなと思い、ちょっと調べていたら、
立木大和チームの鬼コーチのこんな言葉を見つけました。
……「俺の言う勝利とはスコアの話ではない。
いかにプレーしたか、いかに戦ったかだ、
Vサインの合言葉は、自分自身に勝つことだ」……
この動画の中にそのセリフが出てきます。
私はAKB 48の「365日の紙飛行機」という歌を思い出しました。
「何を」といった結果だけではなく「どうやって乗り越えたか」という過程が大切な気がします。
昨日の本校女子バレー部の繰り広げた熱戦を応援して、その思いが強くなりました。