「ずばりきくわよ」さわやかな質問について
昨日の朝日新聞デジタルに
「10秒で話して」米大統領選討論会、女性司会役に称賛
という見出しの記事がありました。
少し引用してみます。
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米大統領選に向け22日にあった、
共和党のトランプ大統領と
民主党のバイデン前副大統領による2回目のテレビ討論会は、
初回と打って変わって、議論がスムーズに進んだ。
相手候補の発言中にマイクのスイッチを切る措置と合わせ、
司会役だったNBCテレビのアンカー、クリステン・ウェルカー氏による
質問や進行が効果的だったと、称賛する声が上がった。
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では、どんな司会ぶりだったのでしょうか。
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両氏が自由に発言できる部分でも、
脱線しそうになるとウェルカー氏は
「10秒で話して」
「次の議題に移ります」などと進め、
発言の妨害は大幅に減った。
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いいですね。
ウェルカー氏は「質問を鋭く切り出し、議論を深めた」とも評価されています。
例えば、人種差別問題に関しては、
「どうして黒人の親たちが子どもを心配するか理解しているか」
バイデン氏の次男の過去の問題については、
「振り返れば、不適切か非倫理的だったと思うか」
と、端的に、短く答えざるを得ない鋭い質問をしたそうです。
他の記事でもあったのですが、
討論会の最後の質問は
「当選した場合、就任式で、自身に投票しなかった人に何と言うか」だったそうです。
これも候補者の姿勢を問う、さわやかな質問ですね。
「ずばりきくわよ」ということですね。
(ちなみに、この質問に対して、
赤いネクタイの人は「彼はみんなの税金を上げようとしている」
青いネクタイの人は「『投票した人でも、反対した人でも、私は皆さんを代表する米国の大統領だ』と言うだろう」
と答えたそうです。)
ずばり質問するには、本質的な問題は何か、
頭の中が整理整頓されていなければ、できないでしょう。
まして、テレビの司会者であれば、
テレビの前の視聴者が何を知りたいのかも
把握しておかなくてはならないでしょう。
上手な質問といえば、
私自身も、上手に質問をされているうちに、
答える中でこちらの頭が整理されていった、
という経験を何度もしました。
そのような上手な質問の手法は、
「コーチング」とも言われますね。
核心をつくさわやかな質問、
相手を目覚めさせるコーチングの質問
上手な質問をする力を身に付けたいものです。