格闘技世界一決定戦(1976/6/26)に学ぶ
アントニオ猪木選手はプロレスラー人生の中で、数多くの試合をされたと思いますが、
私はそのうちの3つの試合から、多くを学びました。
その1つが、1976年6月26日の対モハメド・アリ戦です。
「格闘技世界一決定戦」と銘打たれて話題になった試合ですので、
記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。
「世紀の凡戦」と言われたり、この頃は真剣勝負として見直されたりと評価は様々です。
私はこの試合を見た当時は、高校1年生でした。
土曜日の午前中に水泳のテストがあって、放課後ダッシュで帰宅し、
緊張しながらテレビの実況中継を観戦したのを覚えています。
私がこの試合から学んだことは、
「死中に活」ということです。
今まで、コブラツイストやバックドロップで闘ってきたプロレスラーが、
なぜかルールでそれらの技を使えなくなったときに、
「ボクサーの腕より長いこの脚でなら、闘えるのではないか」と考えたのがこの試合です。
コブラツイストやバックドロップは使えない、
だから無理だなァと考えるのではなく、
コブラツイストやバックドロップは使えない、
「だからこそ」キックでいってみようと考える。
私は、その活路を開こうという「意地」を学びました。
新型コロナウイルスに対応しなくてはいけない今日、
なんとか活路を開く、その「意地」を私も見習いたいと思っています。