今年の漢字、来年の漢字
先日、年末恒例の「今年の漢字」が発表されました。
(以下、朝日新聞デジタルから引用)
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2020年を表す漢字は「密」――。
日本漢字能力検定協会(京都市東山区)は14日、全国から募った「今年の漢字」を清水寺(同)の舞台で発表した。
森清範貫主(せいはんかんす)が縦1・5メートル、横1・3メートルの和紙に、大きな筆を使って書き上げた。
20万8025票の応募のうち、「密」は最多の2万8401票だった。
同協会によると、選んだ理由で多かったのは、新型コロナウイルス感染症の世界的流行や、大切な人との関係が密接になったこと、政界や芸能界で秘密が多かったことなどという。
森貫主は「密には、親しむという意味が含まれている。物理的には離れているが、心はしっかりしたつながりを持っていきたい」と話した。
2位は「禍」(1万3655票)、3位は「病」(1万369票)だった。
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私の予想では、今年の漢字は「禍」ではないかなと思っていたのですが、
森さんのおっしゃるように「親しむ」という意味も含まれているなら、
「密」がふさわしくてよかったなと思います。
改めて、近年の「今年の漢字」とその主な選定理由を見てみると、次のようになっていました。
令和元年 「令」新元号令和
平成30年 「災」西日本豪雨などの災害
平成29年 「北」北朝鮮のミサイル発射
平成28年 「金」リオ五輪の金メダル
平成27年 「安」安倍内閣の安保関連法案
その年その年の世相や大事件を表しているようです。
なお、阪神・淡路大震災の平成17年はこの「今年の漢字」が始まった年ですが、「震」が選ばれていました。
一方、東日本大震災の平成23年は「絆」です。
続く天災に負けないように、という人々の思いが漢字にも込められているように思います。
そこで、1年を振り返って「今年の漢字」を選ぶだけでなく、
来年、これからの1年をこんな年にしたいという、
「来年の漢字」を考えてみてはどうでしょう。
皆さんならどの漢字にされますか。
どんな意味の1年を期待されますか。
私は差し詰め、
全快、快晴の「快」
健康の「健」
災い転じて福となすの「福」などは
どうかなと思います。いかがでしょう。