形容詞の人、動詞の人、擬音語・擬態語の人
「形容詞の人か、動詞の人か」という朝日新聞の論評を読んだことがあります。
「……亡くなった中曽根康弘元首相が、新党さきがけの代表幹事だったころの鳩山由紀夫元首相を『ソフトクリーム』にたとえたことがあった。
とかく甘めな言辞に対して『政治は、美しいとかキラリと光るとか、形容詞でやるのではなく、動詞でやるものだ』と注文をつけた。……」
なるほど、政治は口先の美辞麗句ではなく、行動が大切なのは、わかる気がします。
また、文章はこう続いていました。
「……小説というのは形容詞から腐ってくる、と言っていたのは作家の開高健だった。……」
「……政治においても形容詞(修飾語)は腐りやすいものだ。
とりわけ今の政権にはそれが目立つ。丁寧に、真摯(しんし)に、謙虚に……これらはどれも朽ち果てて、もはや言葉としての実体はなくしている。……」
「丁寧に、真摯に、謙虚に」
まぁ使い古されていますね。
私も形容詞や副詞の修飾語だけではなく、動詞を大切にしたいです。
学校現場では一般的に、「実践(行動)こそ大事にしよう」ということで、「共通実践」と言います。
ただ、私は擬音語・擬態語はよく使ってしまいます。
「ビシッと、サクサクと、ビューッと」
その後に必ず動詞を付けて話すこととしましょう。