「あなたは運がいいですか?」「はい」
早くも1月も中旬になり、明日は私立高校の奨学・専願試験です。
本校からもチャレンジする人がいます。
日頃の力を発揮してくれることと思います。
その後も、国立や公立の試験が続いてきますので、
それに備えて、3年生は面接試験の練習に余念がありません。
さて、面接というと思い出すのが、
松下幸之助さん(松下電器・現パナソニックの創業者)の逸話です。
松下さんは社長だった当時、社員採用試験の面接の際に必ず
「あなたは運がいいですか?」と質問して、
「運がいい」と答えた人を採用したそうです。
これは実際に運がいいのかが問題ではなく、
その人が「自分は運がいい、恵まれている」と思っているかどうかを聞いているようです。
今までやってこれたのも、今の自分があるのも、
自分一人の力でなく、運の巡り合わせがよかったんだという謙虚さや
周りの人に運良く恵まれたと感謝の気持ちを持ったり、
「よし、ツイてるぞ」と前向きに考えたりする、
そういう人を求めていたのかなと思います。
また、そういう人たちの方が人に好かれるし、組織の中でもありがたいようです。
松下さんはその辺のところを考えて質問しているのでしょう。
少なくとも、「自分はなんてついてないんた!」と言ってる人とは、
友達になりたくない感じがしますからね。
また、この松下さんのエピソードから、
マザー・テレサさんの次の言葉を思い出しました。
思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
運がいい人には、それなりの
プラス思考とか、積極的な言動、
前向きな行動力や習慣、
そして周囲に好かれる性格が備わるのでしょう。
そんな人の周りには、やはり前向きな人が集まり、
それがお金に換えられない財産になるのかもしれません。
「運が悪い」というのは、この逆なのでしょうか。
「運がいい」といっても、
偶然道ばたで大金を拾うというようなことではないな、と思いました。