ボディランゲージが人を作る
昨日に続いて、今日もTEDの中でも有名なプレゼンからご紹介します。
TED日本語 - エイミー・カディ: ボディランゲージが人を作る
心理学者・エイミー・カディさんのプレゼンです。
(21'03'' 日本語訳の字幕が見やすく、英語の勉強にもなります)
以下は、TEDのホームページの説明です。
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ボディランゲージは、人が私たちをどう見るかに影響します。
しかし、私たち自身にも影響を与えるかもしれないのです。
社会心理学者のエイミー・カディは
「パワー・ポージング」(自信のある姿勢をとること、たとえ自信がないときでも)が
脳内のテストステロンとコルチゾールのレベルに作用し、
成功するチャンスに強い影響を与えることもあることを見せてくれます。
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カディさんは、たった2分、パワーポーズ(自信満々っぽい姿勢)をとることで、
人生が変わり得る、ということを科学的に説明しています。
パワーのある人は、スペースをいっぱい使って、腕をあげたりしてからだを広げ、自分を大きく見せる姿勢をとります。
パワーのない人、自信のない人は、反対に背中を丸めたり、うつむいたりして、からだを小さくします。
これは動物でも人間でも同じだそうです。
陸上競技のレースでも、
1位でゴールインする人は、多くの人が両手を上げてゴールしますね。
これは、他人がそうしているところを見たことがなくても、
ほとんどの人がそうするものだそうです。
不思議な感じがしますね。
そこで、彼女は、もし自信のない生徒にわざと自信があるように振る舞ってもらったら、
もっと授業に参加するだろうか、という疑問を持ちました。
そして、「ふりをすること」で結果が変わるのか実験をしました。
「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しくなるのだ」
という言葉を聞いたことがおありでしょうか。
それが単に気持ちのことだけでなく、
「パワー」についても同じことが言えるのか調べてみたというのです。
被験者にパワーポーズと、パワーのないポーズを2分間ずつとってもらうと、
リスクに対する耐性(ギャンブルをする気持ち)も大きく差が出たし、
脳内の化学物質の分泌が変わり、より自信を持てたそうです。
その場を切り抜けるために「ふり」をするのではなく、
その「ふり」が本物になるまで続けてほしいということです。
彼女はこう言われます。
「小さなことが大きな変化を起こします。
今度何か、ストレスのある場面にのぞむとき、
エレベーターやトイレの中や個室で、パワーポーズをとってください。
そして、ぜひほかの人にこのことを伝えてください。
すごく簡単です。
リソースや、技術、ステータスがない人にもっとも役立ちます。
必要なのは自分の体と1人になれる2分間だけ。
それが、人生を大きく変えます」
プレゼンの後半では、自分自身の過去の辛い体験を通して、
このボディ・ランゲージの大切さについて話されています。
よかったらご覧になってください。