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校長室ブログ 今日の東天

プロ野球選手その3 当たり前

 昨日に続いて秋山選手の話です。

いつだったか、職員旅行で福岡ドームに、春のオープン戦を見に行きました。

その試合で秋山選手が出場していました。試合の内容や相手チームとかは全然記憶にないのですが、一つだけ印象に残っていることがあります。

野球はチェンジの時に、投手は投球練習をし、野手もお互いにキャッチボールをするなどして肩ならしをしますね。その時の光景です。

私はたしかセンターの方の外野席にいたと思います。

普通、チェンジの時はテレビ中継ならCMの時間ですし、球場でもトイレに行ったり、ビールを買ったりする時間ではないかと思います。

めったに球場で観戦することのない私は、テレビではCMで見れないところだし、たとえテレビで映ってもピッチャーぐらいしか映りませんから、野手たちの様子やベンチの動きやスタンドの応援団の様子などを見ていました。

秋山選手はその時はセンターを守っていたと記憶しています。

普通に外野でキャッチボールをされていました。

何イニングか、その光景をぼんやり見ていたのですが、やがてあることに気づきました。オープン戦ということもあって、センターの秋山選手はリラックスをして、スタンドの方を見たりスコアボードの方をちょっとチラッと見たり、少し肩を回したりしながらまさにか〜るくといった風にキャッチボールをしていました。

が、よく見ると、秋山選手の投げるボールはすべて、間違いなく、相手(たしかレフトの選手)の胸元に届いていました。

相手のレフトの選手の投げたボールも、秋山選手の胸元にスパッと来ます。顔の前とか頭の上とか、一歩下がったり横に動いたりとかいうことは一切ありません。

ゆっくりリラックスしている様子でしたが、ボールだけは全部何十メートルか離れた相手の胸元に、毎回毎回、同じところに行くのです。

野球に詳しい方なら当たり前だと笑われるかもしれません。野球の基本中の基本は、キャッチボール。そしてその基本は相手の胸をめがけて投げること、そうだと思います。

まあ、そうだと思うのですが、基本中の基本、野球を始めたばかりの小さい子ども、初めてグローブを買ってもらった子どもに教えられる基本を、すまして「当たり前に」こなしているプロ野球選手の姿は、どこか嬉しく、ほほえましく、かっこいいものでした。

ダイビングキャッチやホームに返球・間一髪アウトというのもプロらしい技術でしょうが、その元になっているのは、小さな子どもと同じキャッチボールの「当たり前」なんだなと改めて感心しました。

 

基本の大切なことをすまして、「当たり前に」毎日積み重ねる。

活躍とか成長とか感動するようなプレーは、その先にあるんだなと思います。

中学生なら、毎朝のあいさつなど、そういう基本を「当たり前に」積み重ねることをいい加減にしてはいけないような気がします。

プロ野球選手その2 ファインプレー

今日もプロ野球選手の方のお話です。

西武やダイエー、ソフトバンクで活躍され、監督までされた、秋山幸二さんをご存知でしょうか。

私の知人の女性の先生は、その秋山さんと高校時代に同じクラスで、一緒に体育委員をされていたそうです。

今でも「秋山くん、秋山くん」と呼ばれます。


その秋山さんが講演をされた時の話です。
いろいろなお話をされましたが、印象に残っていることを一つ。

 

それは、秋山さんが

「私には、守備のファインプレーはありません」と言われたことです。

聞くところによると、外野の守備とは、(語弊がありますが)ヒマだそうで、ボールが時々飛んでくる時以外は、じっと立って待っているんだそうです。

しかし、将来は野球の指導者になりたいと思っていた秋山さんは、このヒマな時間がもったいないと考えました。何か先々のためにでも、役に立つことをしてみようかと思ったのです。

そこで、彼は守備位置で待っている間、バッテリーの投球やバッターとの駆け引きを観察し、次のボールをこのバッターが打ったならどこに打球が飛んでくるか、一球一球予想しながら、守る立ち位置を少しずつ変えてみることにしたというのです。

そうやって研究するうちに、実際に打球が予想どおりに飛んでくることが多くなりました。

打った瞬間は、ヒットかと見えた打球も、飛んでいった先にたいてい秋山さんが待ち構えていて、捕ってしまうということが多くなったそうです。

ですから、ダイビングしてギリギリで捕るライナーや、背走してフェンス際で飛びつくフライとかはなく、見た目には、楽勝でアウトを取っているように見えるはずとのことでした。


この話は、秋山さんは結構自信たっぷりに話されました。


同じように守備位置についていても、意識の高さによって、プレーが変わってくるのだなと思いました。

派手さはありませんが、バッターが打つ前に打球を予想して楽々アウトを取るのは、これこそファインプレーではないでしょうか。

「先見」が得意な東中の皆さん、どうでしょうか。

 

このプレーも、ただ守備位置で待っているだけでは、できないのではないでしょうか。

丸山先生、いかがでしょうか。

プロ野球の選手

私の小学校の2学年上に、Tさんという男の子がいました。

私の同級に妹さんがいましたが、特段、tさんと親しかったわけではありません。

しかし、私の小学校(当時は学年4クラスありました)で、彼を知らない子は、おそらくいませんでした。

それは、Tさんがとてつもなく足が速かったからです。

小学校の小さいトラックではありましたが、運動会の最後のリレーで、たしか4組のチームでレースがあったと記憶しています。

しかし、本来盛り上がるはずのリレーも、あまり盛り上がらないものでした。

それは、たぶん、全校児童が、「どっちにしろ、最後はT君のチームが勝つだろう」と思っていたからではないかと思います。

案の定、Tさんが4位でアンカーとしてバトンを受けた時、トップを走る他のチームのアンカーは、半周近く先を走っていたと思いますが、あれよあれよと言う間にTさんは追い上げて、ゴールする時は全員を抜き去って、トップでゴールインしました。

応援していた4年生の私は「やっぱりなー」「そうだよね」みたいな会話を友達とした記憶があります。

そのTさんは中学校でさらに身長も高くなり、たしかバスケット部だったと思うのですが、女子にもモテモテでした。

私はあんまり知らない女子から、「あなた、T君の家を知っているのでしょう。このチョコレートを届けてきて」と頼まれたこともあります。

時が経ち、Tさんは中学を卒業すると、なぜか県外の高校に進学すると聞きました。

そして、次にTさんの姿を見たのは、甲子園の高校野球中継でした。

Tさんは、縦縞のユニフォームを着ていました。

東海大相模という高校で、4番を打っておられました。

その時3番を打っていたのが、原辰徳選手、現在の巨人軍監督でした。

原さんはジャイアンツに進み、Tさんは当時の日本ハムに進まれて、活躍されました。後に巨人にトレードされ、引退後には、巨人の二軍か何かのコーチもされたと思います。

何が言いたいのかというと、「ああ、あんなに運動能力のある、すごい、誰も敵わないような人がプロ野球選手になるんだなあ」と思っているということです。

今日からプロ野球が開幕します。

すごい人たちばっかりが集まって野球をされます。

林修先生

昨日は「今でしょ!」というお話でしたので、今日はそこから関連して(?)有名な予備校講師の林修先生のお話をします。

土曜朝放送の「サワコの朝」というテレビ番組をご存知でしょうか。

杉本先生は大好きな番組だとおっしゃっていました。

私も、ゲストの方の「思い出の中で今でも輝いている曲」、「今、心に響く曲」とその曲への思いを聞くのが大好きです。

さて、ずいぶん前ですが、この番組にゲストとして林先生が出演された時に、感銘を受けた話がありました。

ちなみに、林先生の「思い出の中で今でも輝いている曲」は、松田聖子さんの「風は秋色」という曲でした。

 

(以下はネットで要約してあった記事を参考に、思い出しながら書いています)

司会の阿川佐和子さんが、子供を持つ親御さんに何かメッセージはないですかと聞かれた時です。

林先生は小学生時代に歴史が大好きで、源氏について調べ続け、家系図などを小2から小6までかかってまとめ上げたそうです。

源氏の歴史に熱中した子供時代を振り返って、このようなことを言われてました。

「もしお子さんがずっと同じことばかりやっていたら、何でまた同じことばっかりやってるのって言うんじゃなくて、とことんやらせてほしい。

ずっと同じことをやり続けるから、やり方を工夫して変わっていく。

それがその人の知の整理になる。

それを中途半端に取り上げないでほしい。その人の武器になりますから」

大人の目から見たら、たいした意味もなく、一見ムダに思えることでも、子供にとっては意義のあること、将来の底力になることもあるのでしょうか。

林先生の言葉はとても含蓄のあるものでした。

 

来たバスに乗れ

先日、バス乗り継ぎのお話をしましたが、やはりバスについて、こんな話がありました。

ある人が、おじいさんから、結婚について「来たバスに乗れ」と言いきかされていたそうです。

その人は、この言葉は「チャンスを逃すな」という意味だとずっと思っていたそうです。

しかし、この頃、「来たバスに乗れ。行き先も気にするな」という意味だと分かったというのです。

結婚は思い切りが必要という意味かもしれませんが、ちょっと大胆な感じがしますね。

この言葉が真理かどうかは定かではありませんが、私はこのおじいさんの言われることに共感するところがあります。 

私の好きじゃない言葉の一つは「二の足を踏む」ですので。

さて、以下の言葉は、マーク・フィッシャーという人の、私の好きな言葉です。

 

ほとんどの人は行動を起こすのに

「適切な時機を待つ」という過ちをおかします。


成功へのスタートをきる適切な時機は

今日なのです。

 

やる時は今なのです。


あなたが達成したいと思っている

計画を書き出しなさい。


かけようと思っていた電話をかけ、

書くつもりでいた手紙を書くのです。


それを今やるのです。