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校長室ブログ 今日の東天

大雨のお見舞い申し上げます。学校の状況等について。

今回の大雨の被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

土曜日の安否確認の電話には、大変な状況の中、ご対応いただき、ありがとうございました。

避難されたり、家屋や家財を守るためにご家族、地域の方をあげて作業をされている方々もいらっしゃいます。どうぞ安全第一にお気をつけください。


この欄を使って昨日の学校の様子をお知らせさせていただきます。

本校では全職員で校内の状況を確認し、必要な作業を行いました。

給食車の駐車スペース付近に小さな土砂崩れが起きており、給食の搬入に支障が考えられましたので、ここを最優先に可能な限り土砂を撤去しました。

グラウンド東側の土砂崩れは、市教委の手配で業者の方が見に来られ、土砂撤去とネットの修理の手配をしていただきました。

また、小多先生を先頭に、川が氾濫し土砂が流入したプールの入口付近、更衣室、トイレ等の土砂撤去・清掃を行いました。幸い、プールの中の水には被害はありませんでした。

養護の西田先生を中心に、東小の室内の清掃・消毒のお手伝いにも向かいました。

被害の大きかった東小では、児童が安全に登校できるよう、校長先生以下、先生方に加えて保護者の方、地域の方がずぶ濡れになりながら、作業されていました。頭が下がりました。

また、あわせて、各学年から1名の先生が出て、被害の大きかったご家庭、地域にお見舞いと状況の確認のために校区内を巡回してもらいました。

生徒や保護者の方とお会いできたところでは、お話もできました。

その報告を受け、東小、スクールバス運行会社と連携しながら、教育委員会とスクールバスの運行計画について相談をしました。

午後、教頭先生たちとスクールバスの経路をはじめ、校区内を巡回しました。

各所の大変な状況に心が痛みました。

バス経路を確認後、スクールバスの運行について、全家庭にご連絡しました。


今後も気象情報や校区の状況に注意していきます。保護者の皆さん、学校からの連絡に引き続きご注意ください。また、状況の変化等がありましたら、お知らせください。

まだ強い降雨の予想がされていますので、どうぞ安全に十分ご留意ください。

引き続き、どうぞよろしくお願いします。

 

レゴタイプとジグソータイプ

私の息子は幼い頃、レゴブロックに夢中になった時期がありました。

サンタさんからもらった「ウエスタン・バイソン砦」というセットをずっとつくっていました。


東京都初の中学校の民間人校長だった藤原和博先生もおっしゃってますが、レゴが得意なタイプの人とジグソーパズルが得意なタイプの人がいるようです。


そう考えると、息子はレゴタイプかもしれません。

私はというと、年齢もあって、一つの完成型に向けてピースを組み合わせていくような、ジグソーパズルはちょっと根気が続かずムリのように思います。

 

宇宙飛行士の選抜試験に、真っ白の大きなジグソーパズルを数人で長時間かけて作り上げる試験があるそうですが、私には全然ムリだと思いますね。

 

レゴでも、何をつくってもいいからつくってごらん、というのならやれるかもしれません。
人それぞれの得意な思考や性格、適性があると思いますが。


ただ、文芸評論家で俳人でもある千野帽子さんの、このような言葉を読んだことがあります。


私たちは、なにかの「原因」が説明されると「わかった」気になってしまう。「説明が正しいかどうか」よりも「説明があるかどうか」のほうを重視してしまうことがある。ほんとうは「説明があるかどうか」よりも「説明が正しいかどうか」よりも「その問いが正しいかどうか」のほうが大事だ。(千野帽子) 


どういう問いを立てるか?

私たちの取り組んでいる、気づき・考え・実行する学校生活でも、最初の気づきの訓練によって、課題、問いの質が変わってくるではないでしょうか。

生徒の皆さんの気づく力の成長を期待しています。

 

 

レゴブロック ウエスタン・バイソン砦 

 

 

空気を変える

私は、生まれつき?あまのじゃくな性格だと思います。

他の人がおいしいと言えばそうでもないやと言い、面白いねと言えば、つまんないねと言う感じです。

つまり、人がAだと言えばBと言いたくなるオニが心の中にいるのです。

 

 

それで、長らく「空気を読みなさい」とかアドバイスされると、逆に逆らったりしたくなっていました。

山本七平さんの「空気の研究」を読んでも、「空気を読む」とは、付和雷同、長いものに巻かれるといった打算的な印象があり、日本人独特のあまり好きでない傾向だという気持ちが強くなっていました。

しかし、この頃、経済学者の柳川範之さんがこう言っておられるのを読んで、なるほどなと思いました。

「周りの空気を読んで行動するだけではなくて、むしろ周りの空気を変えていくような積極的な行動が、これからは大事だと思うのです。

特に、皆が悲観的になりがちな今の日本社会においては」


「空気を読む」のではなく、「空気に逆らう」のでもなく、「空気を変える」のならいいですね。そう納得しました。

 もっと早くそう思えるようになってたら、よかったと思います。

 

 

頼まれごとについて考える

以前、私が生徒会の担当をしていた頃の話です。

その日、私は全校集会の準備をしていました。

準備が直前でバタバタしていたのですが、1本のマイクの音が入りません。

どうやら、電池が切れているようです。

事務室に電池を取りに行きましたが、あいにく合う大きさの電池がなく、事務室の先生も不在でした。

困った私は、一緒にいた後輩の先生に頼みました。

「近くのセブンイレブンで、合う電池を買ってきて。急いでね」

ハイ、わかりました、と後輩は走っていきました。

しばらくすると後輩は息を切らして帰ってきました。

そしてこう言いました。

「すみません。セブンでは電池は売り切れでした」

それだけで、後輩は手ぶらでした。

私は少し残念でした。

100mほど先には、もう一軒コンビニがあるのにな、見に行ってくれるとありがたかったな、

と思いました。

まあ、準備が遅かった私が悪いのですから。

その日の全校集会は、1本マイクが足りませんでしたが、なんとかカバーして進めました。

 

実業家の前刀禎明さんが、少し似たようなことをおっしゃっていました。

細かい部分は忘れましたが、ある日、新入社員に20ページほどの会議資料を40人分コピーするように指示したそうです。

するとその新入社員は、1ページ目を40枚、2ページ目を40枚と、ソートすることなしにコピーしてきました。

これでは、1人分ずつページ順に並べ替えなくてはなりません。

前刀さんは、「コピー機の使い方をよく知らなかったのかな」と思い、なぜソートしなかったのか尋ねました。

すると、その新入社員は、キョトンとしてこう答えたそうです。

「だって、ソートするようには言われなかったので」

今から40人で行う会議に必要な資料だとわかるはずなのに、と前刀さんはがっかりしたそうです。

ほかのときに、また前刀さんは別の新入社員に、やはり20ページほどの会議資料を40人分コピーするように指示しました。

頼んだ後に、「あっ、ソートしなさいと言わなかったな」と思ったそうですが、間に合いません。

すると、今度の新入社員は、ソートしてそろえた資料を手にやってきて、

「綴じるのは左上1か所でいいですか」と聞いてきたそうです。

この後、どちらの新入社員さんに大事な仕事を頼むようになったか、おわかりかと思います。

 

講演をよくされている中村文昭さんという方は、

「頼まれごとは、試されごと。

人からものを頼まれたら、試されていると思って相手の予想を上回るように努力する」

と言われています。

ちょっと自分の頭で相手の意図やニーズ、気持ちを考えて行動できる人は、いいなあと思います。

 

打席に立つことのできるワクワク

この数日、少し早く帰宅しましたら、KABの夕方のニュースで、高校の野球部の紹介が毎日放送されているのをたまたま見ることができました。

一昨日は天草拓心高校、昨日は牛深高校の番でした。

本校の卒業生も出てくるかな?とテレビに近づいて、目を皿のようにして見てみると、ブラウン管?いや液晶モニターの中で先輩たちも笑顔で登場し、嬉しかったです。

高校野球は、春の選抜に続き、夏の甲子園大会も中止となり、残念だったことでしょうが、

代替の県大会の開催が決まり、どの高校球児たちも、野球ができることを楽しんでいるようでした。

さて、中学校も中体連の代替試合が計画され、本校でも元気に練習に取り組んでいるところで、放課後の学校に生徒たちの大きな声が響いているところです。

 

以前、コピーライターの糸井重里さんのツイッターで目にした言葉です。


「打席に立ったとき、三振するのも情けないゴロを打ってアウトになるのも、かまわない。

見逃し三振さえも許してしまおう。

いけないのは、ただひとつ『打席に立っていることがよろこべないこと』だ。

その打席に立ちたくて目を輝かせたのではなかったのか。」


参加することに意義があるとは、オリンピックについてよく言われることですが、結果ではなく、打席に立つチャンスを与えられたことに、まずワクワクしたいですね。

 


今年の一学期はあと一か月あります。

臨時休校の時のことを考えると、学校で友達に会えて、授業を受けられることにもワクワクを忘れないようにしたいものです。 

こちらのKABのホームページから、紹介の様子がご覧になれます。

https://kab-koshien.jp/