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校長室ブログ 今日の東天

穴あき雲 Every cloud has a silver lining.

昨日のこの欄でふれた「火球」に続いて、

また空の不思議な現象がニュースになっていました。

 

雲にポッカリ“謎の穴”関東から九州で目撃(2020年11月30日放送「news every.」より)

 

「穴あき雲」と言われる雲で、

上記の動画のニュースでも言われていますが、

雲の一部が凍り始めて、穴みたいになるようです。

以下はNHKニュースからの引用です。

生徒の皆さん、理科の勉強と思って読んでみてください。

*****

午前8時ごろ千葉市若葉区で撮影された写真では、

雲の合間に大きな穴があいたようになっています。

撮影した60代の女性は

「初めて見る雲でとても驚いた。

同じような穴が見える範囲だけでも2、3個あった」

と話していました。

また、四国の上空でも撮影され、

高松市で午前7時半ごろに撮影された写真では、

空一面に広がった薄い雲の中に

大きな穴のようなものが見られました。

こうした現象について、

気象庁気象研究所の荒木健太郎研究官は、

秋から冬への変わり目に発生しやすい

「穴あき雲」と呼ばれる雲だといいます。

上空高いところにあるうろこ雲は水滴でできていて、

そこに氷の粒が発生すると、

その粒に周りの水蒸気が付着します。

さらにそこに水蒸気が集まっていき

うろこ雲の水滴が蒸発するため、

穴の空いたような雲ができるということです。

荒木研究官は

「きょうは各地にうろこ雲が広がったことが『穴あき雲』の原因とみられる。

同じ時間帯に各地で見られるのは、珍しい」と話しています。

*****

 

UFOが落ちてきた穴に見える!

という話もあります。

気象学的には決して珍しいものではないとのことですが、

私は初めて知りましたし、実際に見たことはありません。

「火球」と同様、日本各地で見えたことは、

偶然でもないような、不思議なことにも思えます。

 

以前、この欄で

Every cloud has a silver lining. という西洋のことわざについてふれました。

【2020/10/16】校長室ブログ この場合の銀の裏地は?

「どの雲にも銀の裏地がついている」という意味から転じて、

「どんなによくない状況でも、何かよい面がある」

「物事を楽観的に考えよう」ということを示すことわざです。

 

「コロナ禍に負けないで」という、

天からのメッセージ、啓示かもしれないですね。

今日は校内ロードレース大会です。

東中生の元気な力走を期待しています。

 

星(火球)に願いを

「火球」というのだそうです。

11/29(日)未明、西日本の夜空に大きな流れ星が現れ、

ニュース映像では、地上に届く直前にひときわ大きく燃え上がって、火の玉のように見えました。

 

SF映画で宇宙怪獣が地球に落ちてくる場面のようではないですか?

私には、そうとしか見えません。

 あるいは

 

ところで、

「流れ星が消えるまでに願い事を3回唱えると、願い事が叶う」

という、ロマンのある言い伝えをご存知でしょう。

(MICAさんも、プラス+のことを口にするときっと叶う、と言われていました)

なぜ、願い事が叶うのか?と聞かれたある人が、

「それは、とっさに3回も言えるような願い事なら、

その人が日頃からいつも心に留めて叶うように努力していることだから、

そのうち実現するのではないかな」

という意味のことを言われていました。

「願えば、叶う」ということかもしれませんね。

 

今回、西日本各地で見られた火球は、「疫病退散」の吉兆ならいいなという気もします。

When You Wish Upon A Star 【ピノキオ】 - YouTube

映画「ピノキオ」の「星に願いを」。

ビリー・ジョエルの歌で訳詞付きです。英語の勉強にもなるので、聴いてみましょう。

 

テセウスの船と本校の伝統

「テセウスの船」という思考実験があります。

今年の初め頃、同じタイトルの竹内涼真さんのドラマがあっていましたが、

竹内涼真主演|ドラマ『テセウスの船』Blu-ray&DVD BOXが7月22日発売 - TOWER RECORDS ONLINE

今日お話しするのは、パラドックスの方です。

パラドックスというと、

「逆説、ジレンマ。間違っているように見えるが、実は正しいこと、またその逆で正しいように見えるが、正しいと認識されないこと」と辞書に載っています。

(たとえば「私は嘘つきである」という人は、本当のことを言っているのかどうか分からなくなります。)

わかりにくいですが、まあ、ちょっと難しい、なぞなぞかとんちのようなものと思ってください。

 

その「テセウスの船」という思考実験は、次のようなものです。

 

*****

テセウスの船はパラドックスの一つであり、テセウスのパラドックスとも呼ばれる。

ある物体において、それを構成するパーツが全て置き換えられたとき、

過去のそれと現在のそれは「同じそれ」だと言えるのか否か、という問題(同一性の問題)をさす。(ウィキペディアによる)

*****

少しわかりやすく言うと、
テセウスさんが乗っていた船があって、

人々は、その船の古くなった部品や壊れた箇所を新しいものと交換しながら長く使っていました。
その交換や修理などを繰り返しているうちに、

元々船に使われていたすべての部品が新しいものに替わってしましました。

つまり、テセウスが乗っていた頃の船とは、すべての部品が入れ替わってしまいました。

さて、この船は元の「テセウスの船」と言えるかどうかという話です。

(私の考えた類題:創業以来30年、継ぎ足し、継ぎ足しで使っているおでん屋のだしは、創業時のものと同じといえるのか??)

 

人間の細胞も約60兆個あり、数か月で入れ替わってしまうという話もありますね。

すべての細胞が入れ替わったとしたら、

1年後の自分ははたして元の自分といっしょの人間だと言えるのでしょうか?

 

「テセウスの船」の話では、置き換えた古い部品をリサイクルして、

もう一隻の船を作ったら、そっちこそ「テセウスの船」ではないか?

という指摘もあり、では、それまでの元の船が「テセウスの船」でなければ、

何なんだろう?と、ちょっと訳が分からなくなってきます。

テセウスの船」ってなに?脳を刺激する思考実験やパラドックスまとめ | Cosmic[コズミック]

なぜこんなお話をしているかというと、

体育大会、文化発表会を終え、

(もちろん、今年度は新型コロナウィルスの影響で、様々な変更等がありましたが)

本校の伝統というものも、中身が変わって新しくなっていると感じたからです。

これまでの「東中ブランド」に加えて、

コロナに負けない「気づき・考え・実行する」生徒たちの力を実感しています。

 

12月には、校内ロードレース大会、生徒会選挙が待っています。

本校の伝統のさらなる進化を期待しています。

100点満点

昨日は令和2年度の文化発表会でした。

オープニングから、

生徒たちの総合的な学習や音楽の授業の学び、

吹奏楽部の練習の成果を

たくさんの皆さんにご覧いただく貴重な機会を実現することができました。

ご来場、ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

 
文化発表会を行いました(2020/11/28)

 

後半は、MICAさんの

特別授業「100点満点」

をみんなで受けました。

 

(写真提供 熊本日日新聞 谷川さん)

 

予定の50分をオーバーして、

アンコールを含めて70分の熱血!授業でした。

美しい歌声はもちろん、楽しいお話もありましたし、

マネージャーでプロの司会もされている木村さんのものまね芸?などもあり、

あっという間のひとときでした。

 

また、アーティストとしての夢実現や、コロナ禍の中で働いていることの大変さなど、

日頃聞くことのできない、貴重なお話も語られて、

生徒たちはもちろん、

私たち大人にもとても心に響くものがありました。

 

私は、MICAさんが、ある障害者施設との出会いから創られたという、

この「100点満点」という曲に、特に心を打たれました。

(CDを2枚購入しました音楽)

 

本校で静かに取り組んでいる、

「グッジョブ!カード」の趣旨と

共通するところもあるなぁと思いました。

 

今回の文化発表会は、200点だったなぁと思っています。

改めて、私たちのために元気をいただいた

MICAさん、関係者の皆さんに心からお礼を申し上げたいと思います。

ほんとうにありがとうございました。

 

 100点満点

 

どうして泣いてるの

こっちへおいで

誰もあなたのこと

叱ったりしないから

たくさん泣いたら

優しい笑顔で

あなたの名前を教えて

さあ もうお友達

今日は何食べよう

今日は何して遊ぼう

生きてるって何よりも

一番幸せなこと

今日はいくつ

あなたを思い

笑顔になることあったから

 


本当の僕を見て

いいとこも悪いとこも

誰かと比べるんじゃなく

目の前の僕を見て

君のいいとこ

100知ってる

誰だっていいとこ

100持ってる

今日は何個

見つけられたかな

まだ知らない

君のいいとこ探しに行こう

生きてるって

それだけで100点

辛くても心痛めても

そう100点満点


うまくいかない時のおまじない

こっそり君にだけ

教えてあげるから

空を見上げて

大きく深呼吸

ぴんとした姿で

ありがとうって叫ぶんだ

それだけで100点満点

 

小さな花瓶

今日は、私が以前指導していた生徒さんの作文を紹介します。

ちょうど今頃の季節に書かれた作文でした。

 

   小さな花瓶  村上未希子

 私が通学のため利用するバス停には小さな花瓶があります。そして、その花瓶の花が枯れることはありません。

 私は街中から少しはなれた海辺の町に住んでいます。ですから、朝のバス停はとても静かです。私がバス停に立っていると毎日リアカーに花を乗せて歩く花売りのおばさんと顔を合わせています。毎日のように顔を合わせていたので、私と彼女は言葉を交わすようになっていました。

 ある日、私がいつものようにバス停に立っていたら、彼女は小さな花瓶をバス停の横の柱にくくりつけました。そしてリアカーから一本のキレイな花をとりその中に入れました。

「どうしたんですか?」とたずねると、

「朝からこんな静かなバス停でバスをまつのはさびしいでしょう?一本でも花があれば明るい気持ちになれるじゃない」

と言われました。

 私はその日の朝、とても気持ちがさわやかになったのをおぼえています。

 その日以来私は彼女とよく話をするようになりました。彼女と話していると今まで気付けなかった彼女の仕事のつらさを感じました。決して仕事がきついと彼女が言ったわけではありません。しかし、赤ぎれやしもやけにふくれた手を見ると冬に水をあつかうこの仕事のつらさを痛感せずにはいられませんでした。私は小さい頃、花屋になるのが夢でしたから、いっそうショックでした。

 けれど、彼女は決してグチもこぼさず、暑い夏も寒い冬も朝早くから重いリアカーを引いて花を売りに出かけるのです。

 そんな彼女は、自分だけでなく他人のこともおもいやる心をしっかりと持っているのです。季節の花を毎朝一本ずつ入れていく彼女の姿は実にまぶしいものです。私は毎朝、心を洗われる気持ちでその姿を見ています。

 つい先日のことですが、彼女の小さな花瓶に彼女の入れていない一本の小さな花がありました。だれかが、彼女のやさしい心に感動して花を置いていったのです。残念ながらその日は彼女に会えなかったのですが、きっと彼女も喜んだと思います。静かな朝の小さなバス停の横に咲く彼女のやさしい親切の花は、それを見る人々にも親切のあたたかさをふりまいているんだなと思います。

 今朝の花瓶には、うすいピンクをしたやさしいコスモスが揺れています。今日もまた、私はさわやかな気持ちでバスの中の席に座ります。

(第23回全日本「小さな親切」作文コンクール 優秀賞受賞作品)

 

先日、自宅の資料の整理をしていたら、たまたま見つけたものです。

ちょっと手を止めて久しぶりに読んでみましたら、温かい気持ちになりました。

本校生徒の皆さんにも、毎日スクールバスで通学している人がたくさんいるので、

少し気持ちが分かってもらえるかな、と思って掲載しました。

(これは深海のバス停です)