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校長室ブログ 今日の東天

世界で行われた「2つの交代式」

昨日は、アメリカのバイデン大統領の就任式が行われました。

米国の民衆の分断と、新型コロナ禍をはじめとした、

様々な課題に直面した船出と、各メディアが報じていますね。

 

この就任式で、詩を朗読したアマンダ・ゴーマンさんは22歳の若さで、就任式に登場した詩人としては最年少だそうです。

詩のタイトルは「The Hill We Climb(我らの登る丘)」。

 緊急全訳】アマンダ・ゴーマン「私たちがのぼる丘」─米国大統領就任式で世界が注目 | クーリエ・ジャポン

→【緊急全訳】アマンダ・ゴーマン「私たちがのぼる丘」─米国大統領就任式で世界が注目

 

When day comes we ask ourselves,

where can we find light in this never-ending shade?

日が始まる時 私たちは自問する

終わらない影の中 どこに光を見つけられるか

 

で始まり、

 

There is always light.

Only if we are brave enough to see it.

光はいつも存在する

私たちにそれを見る勇気さえあれば

 

There is always light.

Only if we are brave enough to be it.

光はいつも存在する

私たちが光になる勇気さえあれば

 

と締めくくられています。

バイデン氏と同様、発話障害を乗り越えた彼女の堂々とした朗読は、

多くの人に感銘を与えたようです。

彼女の着ていた鮮やかな黄色の服は、

詩にある「光」を象徴しているかのようでした。

 

米国初の(そして「最後ではない」)女性副大統領ハリスさんのコートは、鮮やかな紫でした。

民主党の青と共和党の赤の融和を表しているとも映りました。

4年前に敗れたヒラリーさんも、敗北宣言の時だったでしょうか、

だんなさんと共に、夫婦そろって紫を身につけて登場されていたのを思い出しました。

このように、服や物に象徴として思いを込めるということがありますね。

 

さて、昨日はもう1つの大切な「交代」が行われました。

 

牛深東中学校 生徒会執行部引継式 です。

ZOOMでの実施でした。

感謝状贈呈、第16期執行部の最後のあいさつと進み、

特に後迫会長のあいさつは、

さすが「コロナに負けない生徒会」を1年間引っ張ってきたリーダーらしい、

熱い思いのこもったものでした。

 

そして、恒例の生徒会旗(校旗)の次期会長への引き継ぎがありました。

山本前会長から1年、いろいろな思いを込めて手渡してくれたと思います。

 

その思いを受けた、鶴長新会長のあいさつも、力強く素晴らしいものでした。

3年生たちの信頼と期待を受け止めて、先輩へのエールを込めて語ってくれました。

 

本校歴代の「日本一の生徒会」の伝統が進歩しながら受け継がれていく、

象徴的な場面は、生徒会旗の引き継ぎのシーンだと思います。

そばで見ていた私も、胸が熱くなりました。

新執行部の今後の健闘を祈りたいと思います。

 

生徒会役員交代式を行いました

第13期三宅会長から第14期小﨑会長へ 

 

3年生から2年生へ!「継承」と「創造」 生徒会役員引き継ぎ式

第14期小﨑会長から第15期山本会長へ

2学期終業式・生徒会役員任命式

第15期山本会長から第16期後迫会長へ

生徒会執行部の新旧交代

新生徒会役員「なりたい自分になるために」

そして、第16期後迫会長から第17期鶴長会長へ

生徒会執行部引継式(2021/1/22)

朝を制する者は一日を制す

今日の「学校生活」のページでは、

「朝を制するものが一日を制す」と題して、

東中生の朝の苓南タイムの頑張りを紹介しました。

静かに落ち着いた雰囲気の中で1日の学校生活のスタートを切ることは、

頭にも心にも体にとっても、とてもいいことだと思います。

 

脳科学者の茂木健一郎さんは、朝を制するものが「人生」を制するとおっしゃっています。

引用*****

脳は、夜眠っている間に、前日のさまざまな体験を整理し、側頭連合野の回路に記憶する。

従って、朝目覚めたときは、記憶の整理が終わって、いわば「すっきり」した状態になっている。

朝の時間が「ゴールデン・タイム」といわれる理由は、ここにある。

集中して仕事をする条件が整っているのである。

「朝を制するものが人生を制する」は過言ではない。

私は、起きてすぐメールを見たり、ツイッターやフェイスブックをチェックしてエンジンを始動する。

そして、家を出る前に、一仕事済ませてしまう。

1日の最初に、いきなりトップ・スピードで活動することで、その後の仕事のリズムがつくられる。

*****

 

パソコンを終了すると、いくつものウインドウを閉じながら、

「ジジジジジ…」といって終了していきます。

あれはパソコンのCPUが1日の処理内容を片付けている音でしょうか。

人間の脳も寝ている間に、そういった片付けを終えてすっきりしているのでしょう。

そう言われてみると、朝は脳がすっきりしているような気がしてきました。

朝イチで調子よく仕事が処理できれば、一日中、調子いい感じがしますね。

 

朝、家から出かける2時間前に起きて、日光を浴びて、1時間で食事や身支度などを終え、

あとの1時間で仕事や勉強をすると、

とても効率が上がるというおすすめも聞いたことがあります。

 

ちなみに、私は朝のテレビ番組の「林修先生の言葉検定」で脳を鍛えています?

東中の伝統

毎日、一時間は校内を散歩して、

授業の様子や生徒たちの頑張り等を拝見するようにしています。

なるだけ生徒たちの集中の邪魔にならないようにしています。

スナップ写真を撮らせてもらい、

ホームページの「学校生活」にアップしています。

5月から、授業日はほぼ毎日更新中です。

丸山先生にも手伝ってもらっています。

そして、少し遅れることもありますが、

同様の記事をFacebookにもアップしています。

それと別に「校長室ブログ」も更新中です。

これは5月から長期休業日以外は毎日更新中です。

たしか、220回は超えていると思います。

「校長先生もひまなのですね」と聞こえてきそうですが、

ご愛読をよろしくお願いします。

昨日の「学校生活」で紹介したことですが、

あんまり嬉しかったので、

この欄で引用したいと思います。

*****

3年うみかぜです。

道徳で「伝統を創るもの 受けつがれる思い」を学習しています。

桑野先生の「東中ならではの伝統って何だろう」という問いに、

川下くんがしばらく熟考して、

「笑顔が多いところ」と答えていました。

とても嬉しかったです。

*****

川下くんがしばらく考えていたので、

私も横から

「なにがあるだろうね」

とか言いながら応援していたのですが、

「笑顔が多いところ。

みんなよく笑う。

コロナでたいへんだけど。

元気もいいところ」

と発表してくれたのです。

 

いやー、私はとてもとても嬉しかったです。

その後、3F、4Fと上がっていったのですが、

階段を歩いていても、自然と笑いがもれて仕方なかったです。

3年生の教室では、小多先生と

同じテーマで道徳の授業があっていました。

さすがに活発に意見が出ていました。

東中の伝統としても、

東輪会、黙働掃除、語先後礼、気考実などたくさん板書してありました。

それを眺めているうちに、がまんできなくなって、

授業に割り込ませてもらって、

先程の川下くんの意見を紹介しました。

3年生の仲間も笑顔になっていました。

 

今年になって(まだちょっとですが)、

一番嬉しい出来事でした。

これも、川下くんをはじめ3年生のみんなのおかげですし、

桑野先生はじめ先生方にも感謝の気持ちでいっぱいです。

本当に嬉しかったです。

ありがとうございました。

南の島での会話から

担任をしていた頃に、授業で扱った話です。

 

*****

世界飛び回る日本のビジネスマンが、仕事で南の島へ行きました。

毎日忙しく飛び回っていましたが、

そのうち、静かな浜辺のヤシの木陰で、

いつも昼寝をしている男がいるのに気がつきました。

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ある日、ビジネスマンはその男に話しかけてみました。

「いつもそこで昼寝ばかりしていますね」

すると男は答えてこう言いました。

「あなたはいつも急いでいますね。

何をしているんですか」

ビジネスマンはあきれて

「仕事ですよ」と言いました。

すると男は「仕事?」と聞き返しました。

「そうです。私はこの島で◯◯の売り上げを伸ばすんです」

「ほう、売り上げを伸ばして、どうしたいんですか」

「会社に認められて、昇進したいんですよ」

「昇進?昇進してどうしたいんですか」

「そりゃあ、昇進して給料をたくさんもらって、金持ちになりたいですね」

「ふうん。金持ちになってどうしたいんですか」

「どうしたいって、そうですね。

おいしいものをたくさん食べて、のんびりしたいですね。

ゆっくり昼寝でもして」

 

男はちょっと黙ってからこう言いました。

「なあんだ。

そういうことなら私はもう毎日やってるな」

 

ビジネスマンは、何も言わずにどこかへ行ってしまいました。

*****

ここで、生徒たちに

「あなたがこの場で会話を聞いていたら、何と言いますか」

と尋ねるという授業です。

皆さんならいかがでしょうか。

東中の生徒にも、いつか聞いてみようと思います。

ヤシ - Wikipedia

「あなたは運がいいですか?」「はい」

早くも1月も中旬になり、明日は私立高校の奨学・専願試験です。

本校からもチャレンジする人がいます。

日頃の力を発揮してくれることと思います。

 

その後も、国立や公立の試験が続いてきますので、

それに備えて、3年生は面接試験の練習に余念がありません。

 

さて、面接というと思い出すのが、

松下幸之助さん(松下電器・現パナソニックの創業者)の逸話です。

松下幸之助「日本は風格ある国家を目指せ」 | 松翁、問わず語り | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

松下さんは社長だった当時、社員採用試験の面接の際に必ず

「あなたは運がいいですか?」と質問して、

「運がいい」と答えた人を採用したそうです。

 

これは実際に運がいいのかが問題ではなく、

その人が「自分は運がいい、恵まれている」と思っているかどうかを聞いているようです。


今までやってこれたのも、今の自分があるのも、

自分一人の力でなく、運の巡り合わせがよかったんだという謙虚さや

周りの人に運良く恵まれたと感謝の気持ちを持ったり、

「よし、ツイてるぞ」と前向きに考えたりする、

そういう人を求めていたのかなと思います。

また、そういう人たちの方が人に好かれるし、組織の中でもありがたいようです。

 

松下さんはその辺のところを考えて質問しているのでしょう。


少なくとも、「自分はなんてついてないんた!」と言ってる人とは、

友達になりたくない感じがしますからね。


また、この松下さんのエピソードから、

マザー・テレサさんの次の言葉を思い出しました。


思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。

マザー・テレサの導き | AMOR


運がいい人には、それなりの

プラス思考とか、積極的な言動、

前向きな行動力や習慣、

そして周囲に好かれる性格が備わるのでしょう。

そんな人の周りには、やはり前向きな人が集まり、

それがお金に換えられない財産になるのかもしれません。

 

「運が悪い」というのは、この逆なのでしょうか。

 

「運がいい」といっても、

偶然道ばたで大金を拾うというようなことではないな、と思いました。

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