校長室ブログ 今日の東天
キンモクセイの香り
今朝、いつものように
スクールバスの乗降場まで歩いていましたら、
いい香りがしてきました。
ああ、そんな季節かと思って見上げると、
校長住宅の前のキンモクセイが
小さなオレンジ色の花を付けて、
香っていました。
ある文章で読んだのですが、
キンモクセイは、自然には生えないもので、
必ず人が植えた木だそうです。
秋のこの香りが好きな人が、きっと植えたのでしょうね。
自然の香りで季節を感じる、いい風物詩です。
また、ある人の文章では
幼い頃、キンモクセイの香る朝に
妹さんが誕生されたそうです。
幼心に、その時の喜びと、わくわくした気持ちと、キンモクセイの香りが
一つに合わさって、とてもいい思い出になっているそうです。
今でも、キンモクセイの香りがすると、
幼いその朝のことを思い出すという、いいお話でした。
以前勤務していた甲佐町には、
大きなキンモクセイ(天然記念物)があって、
緑川の向こうから学校まで、
とてもいい香りが香ってきていたのを思い出します。
登校してきた生徒たちにこの話をしても、
マスクをしている生徒は、
今年は香りに気付かない人もいました。
ちょっとさびしいですね。
「江夏の21球」を知っていますか
本校野球部が味岡旗県大会で快進撃を続けています。
各郡市代表の強敵相手に、好ゲームを展開して頑張っていることは、
とても嬉しいことです。
さて、皆さんは「江夏の21球」を知っていますか。
「江夏の21球」とは、山際淳司による短いノンフィクションで、
『スローカーブを、もう一球』に収録されています。
NHKの『NHK特集・スポーツドキュメント「江夏の21球」』としても知られているものです。
山際淳司さんはこの作品などで、ノンフィクション作家としての地位を築き、
一時は「アサヒ スーパードライ」というビールのCMにも出演しておられたほどです。
では、「江夏の21球」とはどんな内容なのか、ウィキペディアから引用します。
*****
題材となったのは、1979年11月4日に大阪球場[1]で行われたプロ野球日本シリーズ第7戦、
近鉄バファローズ(以下近鉄)対広島東洋カープ(以下広島)の9回裏の攻防である。
両チーム3勝3敗で迎えた第7戦は、小雨が降る中で試合が進み、
7回表を終了した時点で4対3と広島がリードしていた。
広島・古葉竹識監督は万全を期すため、
絶対的なリリーフエース、江夏豊を7回裏からマウンドへ送っていた。
迎えた9回裏、近鉄の攻撃。この回を抑えれば広島は優勝、球団史上初の日本一となる。
ところが、同じく初の日本一を目指す近鉄もただでは終わらなかった。
先頭の6番打者・羽田耕一が初球に安打を放って出塁し、にわかに場面は緊迫する。
以下は、この回に江夏が投じた全21球とそれに伴う試合の様子である。
*****
テレビで解説をされている野村克也さんが
「プロ野球は半世紀が流れていますけど、これ程の場面に出くわしたことはない。
おそらくこれからも出るか出ないか分からないと思う。
それぐらいの名場面が1979年の広島VS近鉄の日本シリーズじゃなかったかと思います」
と話したそうです。(ウィキペディアから)
ノンフィクションの詳細はここでは省きますが、
この21球のクライマックスは、
スクイズを「カーブで」外したとされる19球目の状況や各選手の心理、述懐と言われています。
しかし、私は次の場面が印象に残っています。
以下、ウィキペディアの記述から引用します。
*****
(6球目の後)古葉監督はブルペンに北別府学を派遣。
この時ブルペンでは既に池谷公二郎も投球練習をしていた。
ブルペンが動くとは思っていなかった江夏は、これを見て
「オレはまだ完全に信頼されてるわけじゃないのか」と内心で憤り、
「ここで代えられるくらいならユニフォームを脱いでもいい」とまで思った。
*****
(ちなみに、この時1塁の代走に出た吹石選手は、今や歌手・福山雅治さんの義理のお父さんですね。)
後に、この場面と関連して、チームメートの衣笠選手が江夏投手に声をかける場面があります。
*****
15球目を投じる前、一塁を守っていた衣笠祥雄が江夏のもとに向かい、
「オレもお前と同じ気持ちだ。ベンチやブルペンのことなんて気にするな」と声を掛けた。
江夏はこれについて、
自分が打たれて衣笠が辞めるのは「考えてみればバカバカしい」としつつも、
自分と同じ考えを持つチームメイトがいたことに「うれしかった」「心強かった」とし、
心のもやもやが晴れ、平静さと集中力を取り戻した。
*****
一流のプロ野球選手のプライド、動揺、
そしてチームメートの信頼関係など、
緊迫した中で各選手の証言からよく描かれています。
スポーツには、勝った・負けた、だけでなく、ドラマがあるものだと改めて思います。
半沢直樹の名言からの両さんの名言
日曜日の夕方になると
「お魚くわえたどら猫」という歌が聞こえて来て、
その明るいメロディとは裏腹に、
「あ〜日曜も終わりか」
「明日からまた仕事か」
とプチ憂うつになることを
「サザエさん症候群」と言ったりしました。
私も大人になってから、日曜朝の「関口宏のサンデーモーニング」のBGMを聞くと
なんかがっかりしていた時期もあります。
それが最近は様相が変わり、
ドラマ「半沢直樹」を見て、
日曜夜に元気をもらっていた人も多いのではないでしょうか。
ただ、そんな人の中にもドラマが終了して、「直樹ロス」になっている人もいるかもしれません、
私はどちらかというと、「大和田ロス」です。
(ちなみに先日、ある人から「校長先生は大和田常務に感じが似てますね」と言われ、ずいぶんショックを受けましたが)
『半沢直樹』の名言ランキング、大和田の「おしまいDEATH!」を超えて1位に輝いたのは?
という記事がありましたので、見てみましょう。
第3位:「大事なのは感謝と恩返しだ」(半沢直樹)
今回のシリーズのキーワードの一つかもしれませんね。
第2位:「君はもう、おしまいです。お、し、ま、い、DEATH!」(大和田暁)
われらが大和田さんの言葉がランクイン。
重要なのは、言い方ですけど。
では、第1位は…。
第1位 :「生きていれば何とかなる。生きていれば、何とかね」(半沢花)
顔芸があふれる中で、最終回にほっとするような言葉でした。
記事でも
*****
暗いニュースが多い昨今、深い意味を読み取って感動した方も多いはずです。
絶体絶命のピンチでも、
こうして励ましてくれる家族がいる半沢は、「敵なし」かもしれませんね。
*****
とありました。
ここで、私の手元に持っていた、
マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の一場面をご紹介します。
両さんの
「今に見ておれ」と
「悩んだらまず「生きる」モードに切り換えてからスタートだ!」
の名言は、忘れないようにします。
アントニオ猪木対大木金太郎戦(1974/10/10)に学ぶ
アントニオ猪木選手はプロレスラー人生の中で、数多くの試合をされたと思いますが、
私はそのうちの3つの試合から、多くを学びました。
【2020/6/26】校長室ブログ 格闘技世界一決定戦(1976/6/26)に学ぶ
今回はその2試合目、1974年10月10日の対大木金太郎戦です。
この年1974年(昭和49年)は、猪木31歳、多くの名勝負を残しています。
3月19日にはストロング小林との日本人同士の対決(昭和の巌流島)をジャーマン・スープレックスで制しました。
6月26日には、タイガー・ジェット・シンとの「腕折り」試合。
そして、この10月10日のNWF世界ヘビー級選手権試合では、大木金太郎と対戦、13分13秒でバックドロップからフォール勝ちをしています。
この試合の時、私は中学2年生でした。
この試合での技らしい技といえば、
大木選手の頭突きと猪木選手の右パンチ、
そして最後のバックドロップぐらいしかない試合です。
試合時間もわずか13 分余りです。
そんな試合に何があったのでしょうか。
この試合では、途中から
大木選手が頭突きをして、それを受けた猪木選手がよろめき、後退して、膝をつく
という場面が続きます。
一発頭突きをすると、大木選手は敢えてそこから追い詰めず、
膝をついた猪木選手と対峙したまま、
間を取るという展開です。
観客は
行け!大木
立て!猪木
と二人の対峙を見つめます。
このまま大木は伝家の宝刀頭突き一本で勝負するのか、
猪木は大木の頭突きを受け続けて倒れてしまうのか、
返し技で逃れないのか、
そもそも頭突きでくるとわかってるだろう、なんで逃げないのか。
すると、ある時点で何か吹っ切れた?のか、
猪木は立ち上がると、
頭突きを叩きこまれ続けている
自分の額を指差して
口の動きで分かるのですが、
明らかに「来い、この野郎」と挑発するのです。
は?
逃げるんじゃなく、
額を差し出す?
大木も意地になって頭突き以外の技はしません。
頭突きで来いと言われた額に、
やっぱり何度も思い切り頭突きを叩き込みます。
さすがに痛いのでしょうか、その度に猪木は後退、膝をつきます。
意地と意地の張り合いで、
冷静になって見れば、
頭突きをする、もう一度頭突きで来い、と言うやりとりに過ぎません。
ただそれだけですが
昭和のプロレスでは、しびれる展開であります。
私がこの単調な試合から学んだことは、
「開き直り」
です。
困難な状況とか予期せぬ出来事があり、
八方ふさがりのように見えても、
「もう、いいや」
「考えたってしょうがない」
「やれるもんならやってみろ」
まぁつまり
「来い、この野郎」と
肚を決めて開き直ることの
ある意味潔さ、
折れない気持ち
を学びました。
人生なんとかなるものではないのか
と思うことです。
試合は、一瞬攻めあぐねた大木のスキをとらえて、
猪木が右パンチを返し(これは反則ですが)、
形のきれいなバックドロップで勝つのです。
人生はそんなきれいな一発逆転はないでしょうが、胸のすく昭和のプロレスでした。
誰も皆哀しみを抱えてる
だけど素敵な明日を願ってる
(ミスターチルドレン「HANABI」)
「すぐにやろう」がいいだろう
以前、「1分間ルール」ということをお話したと思います。
「1分以内でできることは、その時やる」という簡単なことで、
例えば「使ったハサミはすぐしまう」というようなことです。
これができそうでなかなかできません。
ちょっとしたことだからこそ、後でいいや後でいいやと
先延ばしにしていると、
それが積もり積もって身辺が散らかってしまいます。
身辺が散らかると、それが心のどこかに引っかかって、
気持ちも散らかってしまい、集中力も散漫になってしまうわけです。
似たようなことを、
メンタリストDAIGOさんのこの本にも書いてあるようです。
(↑本の紹介)
Amazonに注文しましたが、まだ届かないので、
今回はそのプレビューから紹介します。
*****
「シンクに洗い物をためると集中力ダウン」
集中力を高めるために実施すべき良い習慣、改善すべき悪い習慣が紹介されている。
悪い習慣の一例としてあげられているのが、
シンクに洗い物をためてしまうことである。
「いつ洗おうか」などとといった思考が働き、
集中力を低下させるのだ。
それに対しDaigoは、シンクにお皿を持って行ったら即、
洗うようにすることを提唱している。
*****
片付けなきゃなぁ、片付けなきゃなぁと毎日毎日部屋を眺めている私には、耳の痛い指摘でした。
また、こんなレビューもあります。
*****
「一歩目のハードルを下げる」
集中力をあげる為の具体的なノウハウが書いてあり、非常に実践しやすい。
中でも、一歩目のハードルを下げるというやり方は、かなり役にたっている。
無理に目標を立てるから、やらない→やらなかったことへの自己嫌悪→もっとやらない、といった負の連鎖が起こる。
であればハードルを最初からめちゃくちゃ低くして、
例えば参考書2pだけ読むとかにすれば疲れていても続けられる。
しかも2p読んだら、勢いがつけば10p進むこともある。
毎日2pだけでも続ければ、自信がつく→やる気でる→はかどるという好循環が生まれます。
一週間に一回10p勉強よりも、
毎日2pで一週間14pの方が進捗もはやいということです。
*****
このようなことは、生徒の皆さんが家庭学習に取り組む際にも参考になるのではないでしょうか。
私でも、デスクワークをする時には、
まず短時間でできる、比較的簡単に済む確認作業などから取りかかります。
一歩目のハードルを下げるわけです。
そして、それをステップとして、少し調子が出てきてから、
次に、じっくり考えていくような仕事をします。
集中力をつける、発揮するということは
同じ時間でも有効に使うことです。
「あとでやろう」は〇〇野郎 という少々乱暴な言葉もありますが、
「すぐにやろう」がいいだろう と思います。
身の回りのことを少し見直してみてはどうかなと思いました。
かぐや姫現わる
1年生が竹取物語を学習しています。
さて、ももたろうのお話では、
主人公ももたろうはどうやって登場するでしょう?
子どもたちにこう尋ねると
むかしむかし、あるところに
おじいさんとおばあさんがおりました。
おじいさんは山へ柴刈りに
おばあさんは川に洗濯に行きました。
おばあさんが洗濯をしていると、
大きな桃が
どんぶらこどんぶらこ、と
流れてきました。
おばあさんが桃を持って帰って、
おじいさんと桃を割ってみると、
桃の中から
元気な男の子が出てきました。
だいたい、ほとんどの子どもがこのように
お話をしてくれます。
いえ、
一か所だけ異論を唱える子どもがいて、こう言うことがあります。
「先生、どんぶらこどんぶらこ、ではなくて、
どんぶらこっこすっこっこ、です。」
「え〜」ということになって、
ここで激論が戦わされることになるのです。
どんぶらこどんぶらこは、桃が大きい様子がつたわりますが、
どんぶらこっこすっこっこは、
川の流れが早く、流れる桃のスピード感に
変化がありますね。
などとその違いを確認したりします。
そうこうしているうちに、
「では、かぐや姫のお話はどんな出だしかな?」
と聞くと、見事なまでにみんな記憶がバラバラなのがわかります。
ああじゃない、こうじゃないと盛り上がったところで、
「実は、かぐや姫のお話は、ももたろうと違って、文字に残った原作があります」
「ほんとの出だしはどうなっているのか、原作を見るとわかるのですが、読んでみたいかな?」
と言って、教科書を開けましょう。
今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。
野山にまじりて竹を取りつつ、
よろづのことに使ひけり。
名をば、さかきの造となむいひける。
その竹の中に、
もと光る竹なむ一筋ありける。
あやしがりて寄りて見るに、
筒の中光りたり。
それを見れば、
三寸ばかりなる人、
いとうつくしうてゐたり。
(現代語訳)
今となっては昔のことだが、竹取の翁という者がいたということだ。
野山に分け入って竹を取っては、種々の(道具を作る)ことに使用していた。
名を、さかきの造といったそうだ。
(ある日、)その竹の中に根もとの光る竹が一本あった。
不思議に思って近寄って見ると、筒の中が光っている。
それを見ると、三寸ほどの人が、たいそうかわいらしい様子ですわっている。
なんと原作では、おじいさんの名前も明示してある!
しかも、見つかった時のかぐや姫姫の身長まで明示してある!
という発見が楽しいです。
この映画では、
科捜研の方が、かぐや姫に扮していらっしゃっいました。
らすとでは、すごいUFO?がかぐや姫をお迎えに来ます。
寺元先生の書道教室に学ぶ
昨日から、寺元先生に書写の授業をお世話になっています。
東小時代からご指導いただいた生徒も多いと思います。
地域学校協働本部の宇良田コーディネーターのお世話で、
今年度から本校でも授業していただけるようになりました。
東小に伺ったときに、教室や廊下に掲示してある書写の作品を見て、
どうやったらこんなに上手になるんだろう??
と思っていましたので、私自身も楽しみにしていました。
昨日、実際に授業の様子を参観させていただきました。
やはり、たいへん勉強になった点がありました。
その中から、3つお話しします。
1 教材の準備。
寺元先生は、教科書のお手本を使って、
条幅の原寸大のお手本をつくり、
全生徒の名前を行書でお手本を書いて、準備してきていただきました。
授業の最初にお手本が配られた時、
自分の名前が行書でかっこよく書いてあるのを見て、
びっくりしている生徒もいました。
とても手間がかかる事前準備だと思いますが、
こんな見やすい自分だけのお手本が手元にあれば
意欲もわくし、いいなと思いました。
とてもありがたいことです。
2 丁寧なスモールステップ
文字の一画一画について、
筆の入りの向き、方向、太さ、筆の抜き方など、丁寧に書き方を指導されています。
清書を書かせられる時も、
一画一画、ポイントを押さえながら、じっくり大切に書かせておられました。
その丁寧なスモールステップの指導で、
生徒たちの集中力も持続して取り組めたと思います。
3 声かけ
先生ご自身も「声かけが大事だと思っています」とおっしゃっていました。
たとえば、上手に書くためのポイントを指示される時の声かけ。
筆で書く部分の線の角度や太さだけでなく、「白い三角形を作る」ように筆を運ぶなど、
視点を変えて指示されていました。
また、個人個人を指導される時も
できているところを一つ一つ褒めておられました。
次の活動への意欲を引き出しておられました。
生徒たちだけでなく、松下先生と私にとっても、たいへん勉強になりました。
急造の書道教室(多目的教室)での連続2時間の授業でしてが、
中身の濃い充実した授業でした。
寺元先生、今後の授業も引き続き、どうぞよろしくお願いします。
特別講師 寺元先生の書写の授業がスタートしました(2020/10/6)
ボディランゲージが人を作る
昨日に続いて、今日もTEDの中でも有名なプレゼンからご紹介します。
TED日本語 - エイミー・カディ: ボディランゲージが人を作る
心理学者・エイミー・カディさんのプレゼンです。
(21'03'' 日本語訳の字幕が見やすく、英語の勉強にもなります)
以下は、TEDのホームページの説明です。
*****
ボディランゲージは、人が私たちをどう見るかに影響します。
しかし、私たち自身にも影響を与えるかもしれないのです。
社会心理学者のエイミー・カディは
「パワー・ポージング」(自信のある姿勢をとること、たとえ自信がないときでも)が
脳内のテストステロンとコルチゾールのレベルに作用し、
成功するチャンスに強い影響を与えることもあることを見せてくれます。
*****
カディさんは、たった2分、パワーポーズ(自信満々っぽい姿勢)をとることで、
人生が変わり得る、ということを科学的に説明しています。
パワーのある人は、スペースをいっぱい使って、腕をあげたりしてからだを広げ、自分を大きく見せる姿勢をとります。
パワーのない人、自信のない人は、反対に背中を丸めたり、うつむいたりして、からだを小さくします。
これは動物でも人間でも同じだそうです。
陸上競技のレースでも、
1位でゴールインする人は、多くの人が両手を上げてゴールしますね。
これは、他人がそうしているところを見たことがなくても、
ほとんどの人がそうするものだそうです。
不思議な感じがしますね。
そこで、彼女は、もし自信のない生徒にわざと自信があるように振る舞ってもらったら、
もっと授業に参加するだろうか、という疑問を持ちました。
そして、「ふりをすること」で結果が変わるのか実験をしました。
「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しくなるのだ」
という言葉を聞いたことがおありでしょうか。
それが単に気持ちのことだけでなく、
「パワー」についても同じことが言えるのか調べてみたというのです。
被験者にパワーポーズと、パワーのないポーズを2分間ずつとってもらうと、
リスクに対する耐性(ギャンブルをする気持ち)も大きく差が出たし、
脳内の化学物質の分泌が変わり、より自信を持てたそうです。
その場を切り抜けるために「ふり」をするのではなく、
その「ふり」が本物になるまで続けてほしいということです。
彼女はこう言われます。
「小さなことが大きな変化を起こします。
今度何か、ストレスのある場面にのぞむとき、
エレベーターやトイレの中や個室で、パワーポーズをとってください。
そして、ぜひほかの人にこのことを伝えてください。
すごく簡単です。
リソースや、技術、ステータスがない人にもっとも役立ちます。
必要なのは自分の体と1人になれる2分間だけ。
それが、人生を大きく変えます」
プレゼンの後半では、自分自身の過去の辛い体験を通して、
このボディ・ランゲージの大切さについて話されています。
よかったらご覧になってください。
ストレスは友達
ストレスは、ない方がいいですね。
私もそう思います。
しかし、ケリー・マクゴニガルさん(スタンフォード大学・心理学者)によると、
ストレスを友達に変えることができるそうです。
このプレゼンテーションで、彼女が語っています。
TED日本語 - ケリー・マクゴニガル: ストレスと友達になる方法
(14'28'' 日本語訳が見やすい字幕で付いています)
このプレゼンでは、まずある調査研究について語られます。
それは、「前の年に強いストレスを経験した」と回答した人たちのグループで、
ストレスが健康に「害を及ぼすと信じていた人」の死亡リスクは、
ストレスが健康に「害を及ぼさないと考えた人」より、43%も高かったというものです。
また、強いストレスを経験しても、
「ストレスが無害だと思う人」の死亡リスクは高まるどころか、
ストレスがほとんどなかったグループとともに、参加者の中で最も低い死亡率でした。
この研究から、死を早める原因は、ストレスではなく、
「ストレスが体に悪いと信じること」だと分かったというのです。
「気は持ちよう」と言いますが、ストレスの有無ではなく、考え方次第なのでしょうか。
続いて、このような実験も紹介されます。
ストレス下の緊張感、ストレスに対する身体の反応について、
マイナスに考えずに、
「これは、体に活力を与え、与えられた挑戦に立ち向かえるように、身体と精神が準備をしているのだ」
と考えたらどうなるか、というものです。
例えば高鳴る心臓の鼓動は、「次に始まる行動に備えて準備をしている」のだし、
呼吸が速くなっても、「脳に、より多くの酸素を送り込んでいる」と思うように訓練したのです。
このように「ストレス反応は能力を発揮できる助けだ」と、とらえるようになった人は、
ストレスや不安が少なくなり、自信を持てるようになったそうです。
また、驚いたことに、ストレスに対する身体的反応も変わったそうです。
一般にストレス反応では、心拍数が増えて血管は収縮し、常にこんな状態でいるのは健康によくありません。
しかし「ストレスは新たな事態に対して有用だ」と教えられると、
血管はリラックスしたままになったそうです。
心拍数は高くなりましたが、血管が柔軟な状態であれば健康状態です。
「喜びや勇気を感じながら新たな挑戦に立ち向かう高揚した状態」に似ているということです。
このプレゼンの中で、マクゴニガルさんはこのように話を続けています。
「今後は、あなたの心臓がストレスで高鳴ったら、
自分の身体と心が新たな挑戦に立ち向かうために、自分を助けていると言い聞かせてください。
このような見方をすれば、
ストレス反応は、人生で避けることができない新たな挑戦、
新たな環境への適応などに成功するために必要な緊張感だと分かってきます。」
私はこの話を聞いて、少し腑に落ちるところがありました。
私はどうも、時間に余裕があって、のんびりしているときの方が調子が悪く、
忙しくて、ちょっと難題を抱えたぐらいの時の方が、体調がいいのです。
なぜかは分かりませんが、
長年の生活でそうなってしまったのかなと思います。
また、プレゼンを終えた後、マクゴニガルさんに司会者が質問をしています。
「ストレスに対する見方が、寿命の長さに、ごれ程までに関わっているとは驚きました。
こんな場合にはどうアドバイスされますか?
もし誰かが生き方の選択をするとして、
ストレスの多い仕事とストレスのない仕事と
どちらを選ぶかで、何か違いがあるでしょうか?
ある意味では、自分でやれると信じてる限り
ストレスのある仕事を選ぶのも賢明な事でしょうか」
この質問に明確に答えた彼女の言葉がかっこいいです。
「はっきり言える事は、
意義ある事を求める方が、ただ不快感をを避けようとするより、
健康には良いということです。
これが一番いい決め方です。
そして、人生の意味が見い出せるものを追求して、
そこで経験するストレスに対応できると、自分を信じる事です」
いいですね。
このマクゴニガルさんのプレゼンは、
内容はもちろん、話し方も素晴らしく説得力のあるもので、参考になると思いますので、
興味のある方は一度ご覧になってはどうでしょうか。
プロの自転車屋さんの話から
先日、このような投稿を読みました。
*****
自転車屋さんでブレーキ調整してもらうのに¥1,300払ったんだけど
作業自体は5分で終わって、
一瞬5分でこの値段か……と思った
*****
たしかに、私でも高いと思うかもしれませんね。
側で見ていたら、簡単そうに見えたかもしれませんから。
しかし、文章はこう続きます。
*****
けど、よく考えたら
「自分が知識と技術を身につけて
道具を手に入れて
手を汚しながら作業するのにかかる時間」
をたったこれだけの値段で
5分に短縮できたんだと思うと感激した。
*****
この投稿を目にして、私も
プロの人に対して、お客さんが払う対価
というものの意味に、考えさせられました。
ちょっとニュアンスは違いますが、
自動車の定期点検などでも、
点検シートに項目がずらりとあって、
「異常なし」「異常なし」が並んでいることがあります。
私などはしみったれているので、
「なんだ、どうもないってことが分かっただけだな」
と安くはない点検費用に対して、
あっけなく(物足りなく?)思ってしまうことがありましたが、
自動車の細部まで見て
安全を診断してくれる専門家の技能は、
きっと高い水準でしょう。
人の仕事の見える部分はそう大きくなくても、
そこに至るまでに水面下に蓄積された技能や経験などは、
分厚いものがあるのでしょう。
仕事を裏打ちする努力もあったはずです。
自分は毎日仕事をしていますが、
他の人にないプロの技術って何かあるかなと考えてみました。
「プロ」ということについて少し考えた休日でした。
SF映画の話
一昨日は十五夜、
昨夜は十六夜というのでしょうか。
写真は、宇土半島を帰宅中に見た昨夜のお月様です。
帰宅すると、テレビで映画「E,T,」が放送されていました。
この映画にもきれいなお月様が出てくるようですね。
懐かしい映画ですが、私はいまだに見たことはありません。
もう少し早く帰り着けば見られたかなとも思ったことでした。
さて、私はあまりSF映画は見ないのですが、
見たSF映画の中で衝撃的だったのは、
「猿の惑星」でした。
1968年の古い映画なので、皆さんご存知ないかもしれませんが、
有名な映画だと思います。
私の記憶では、中学生の時にテレビの「月曜ロードショー」で、
お茶の間で見たのでした。
CMをはさみながら2時間ほど放映されますので、
生来注意力のない私は、
宿題をしたり、マンガを読んだりしながら、
横目でちらちら見ていたと思います。
しかし、たしか「コーネリアス」という猿の名前が珍しかったのが印象的?でした。
そして、なんといってもラストシーンには、びっくりして、
家族といっしょに
「え〜」「あらー」と言ったのを覚えています。
他にSF映画といえば……とちょっと考えてみて、すぐ思い浮かんだのは、
「オデッセイ」
という2015年のマット・デイモン主演の映画です。
簡単に言えば、
無人島に漂着した有名な物語「ロビンソン・クルーソー」の火星版です。
(原題は The Martian 火星の人)
予期せぬ事故がきっかけで、
死んだと思われたマットさんが実は生存していて、
火星に置き去りにされてしまった。
さあ、今日からどうやって一人で生活しよう、という話です。
この映画の好きなところは、
主人公ののんき?とも言えるポジティブさと、
世界中の科学の知恵を結集して、
彼を救おうとする人たちの姿です。
彼を救う作戦遂行のために動き出す場面で、
デヴィッド・ボウイの「Starman」という曲が流れるところがいいです。
この曲は「あれ、オズの魔法使いの歌かな?」と思うくらい、
「虹の向こうに」という曲に似ていますが、
なんか無邪気で夢のあるような曲で、
この映画のストーリーによく合っております。
そこが好きで、iTunes でこの映画を購入したぐらいです。
「死中に活」とはこの映画のことでしょうね。
のんきさとポジティブさとあきらめないことを教えてくれるSF映画です。
桜は何を語る
ニュースでもあっていましたが、
あちこちで桜の開花が報告されているようですね。
本校のバス発着場そばの桜並木も
かわいい花を付けています。
昨日の朝の桜の木です。
実は向こうに小ーさく赤い彼岸花も見えます。
よく見ると…
桜の花が咲いていますね。
登校中の生徒にそのことを話すと、
今週初めには生徒たちは気付いていたそうです。
何でだろうね、と聞くと、
「台風が行った後だから」と答えるので、
私はまさかそんなことがあるのかなと思っていましたが、
専門家の方の話では、どうもそれが正解のようです。
何も知らなかった私はびっくりしました。
昨日の熊日新聞の記事でも、そう書いてありました。
調べてみると、2年前の記事ですが
ウェザーニュースにわかりやすい記事がありました。
今年度の入学式で桜の花のことはお話しし、
前にもこの欄で触れましたが、
自然のメカニズムとは不思議なものです。
今咲いていても、桜は来春にもちゃんと花開くそうです。
体育大会が終わり、秋風とともに半年咲いた桜の花、
頑張っている本校生徒へのご褒美のようでもありました。
新たなる神話 AMABEAST アマビースト の覚醒
昔むかし、M78星雲の彼方のある惑星を
ある疫病が席巻しました。
しかし、謎の妖怪「あまび笑さま」が海中から現れ、
人々を悩ませた疫病を退散させました。
(伝説の妖怪「あまび笑さま」 drawn by 3年村田くん)
その後、世には平穏な日々が訪れ、
人々は笑顔の暮らしを取り戻していきました。
ところが、それから宇宙歴三千年後、
再びこの惑星に、
冷たい太陽の姿を借りた疫病の影が忍び寄り、
平和を乱し始めました。
それを知った
藍色の海と空を守る二人の神
GONGEN (ゴンゲン)と Rock-law-Z(ロクロウジ) は、
疫病を今度こそ
この惑星から消し去るために、
あまび笑さまの力を復活させようと考えました。
そして、
GONGENとRock-law-Z は
三千年のパワーを呼び起こし、
東の天空高くから
紫色の光と深緑色の風を呼び起こしました。
紫色の閃光は、この惑星を72回まぶしく照らし、
深緑色の疾風は、この惑星を72周吹き渡りました。
そしてそれらは、あまび笑さまの眠る大地を揺り動かしました。
やがて、ついにあまび笑さまは、人々にパワーと笑顔をもたらすため
三千年の時を経て覚醒したのでした。
この瞬間、
あまび笑(AMABIE)さまに
GONGEN と Rock-law-Z の起こした
神秘の風 EAST によって、
生命が吹き込まれたのです。
こうして、後世まで伝説として語り継がれる
あまび笑さまの最終形態
AMABEAST アマビースト
が誕生したのであります。
AMABEAST (drawn by 2年江良さん)
牛深東にまつわる?昭和の風景2つ
今日は本校にまつわる昭和の風景を紹介してみます。
まず、校長室にかかる1枚の写真です。
昭和53年3月の本校の前身・久玉中の様子です。
懐かしい方もいらっしゃるかも知れません。
校舎は木造2階建てが2棟、テニスコートはありません。
体育館は正門横、現在のブルペン、駐車場付近にあったようです。
その後、校舎は改築されました。
昭和54年5月の鉄筋4階建て校舎の偉容です。
左下にはまだ体育館への渡り廊下が見えます。
白亜の校舎は築41年ということになります。
先日の台風にもびくともせず、頑張ってくれています。
昭和の風景をもう一つ。
バス発着場所の前の川にある、簡易水道?です。
小さな橋の上流から、パイプで取水し
橋の下流に出してきて
ここで流れ出します。
水道?の流れ出るところを橋の方から見ると
道路から階段を降りていって、水道が使えるようになっているのが
よく分かりますね。
収穫した野菜などの洗い物を洗っておられた
名残でしょうか。
7月の豪雨の後は一時不通でしたが、
その後修復され、今日もきれいな川の水が
水道を通って使えるように流れ続けています。
ちょっとローマ時代の水道を思わせるような、
ロマンあふれるミニ水道でした。
両国国技館の思い出
熊本県宇土市出身の正代関が秋場所で念願の優勝を果たし、
見事大関昇進を決めました。
熊本県出身力士の幕内優勝は史上初、
大関誕生も、深海の英雄・栃光関以来ということで、熊本のファンも大喜びです。
【2020/5/8】校長室ブログ 深海が産んだ名大関 栃光関
正代優勝、盛り上がった熊本「水害受けた県民、元気に」(朝日新聞デジタル)
正代、熊本の応援「背中を押してもらった」一夜明け(日刊スポーツ)
インタビューの様子などを見ても、とても誠実で好感の持てるお相撲さんのようですね。
(全国大会に出た小5の正代くん)
大相撲と言えば、私は一度だけ両国国技館で観戦したことがあります。
調べてみたら、平成15年1月場所とありますから、もうずいぶん昔のことです。
暖房が効いていて、汗ばんだことと、
屋根の下の土俵が案外小さく、力士が2人上がると狭ーく見えたのが印象的でした。
ちょうどその日(8日目)は、横綱貴乃花にとって最後の土俵になりました。
当時の貴乃花は、長期の休場や相次ぐケガで、
誰の目にも引退間近な印象でした。
貴乃花と言えば、稽古熱心で、片脚を高く上げる美しい四股が有名でしたが、
当日の彼は、私が見ても、大きくなりすぎた上半身を持て余したような感じで、
いくら相撲とは言っても、スポーツをする人には見えませんでした。
取組では、貴乃花を応援する国技館いっぱいの大歓声が起きましたが、
格下の相手にあえなく敗れたのでした。
貴乃花があっけなく負けたとき、
「キャー」という大きな悲鳴がいくつも上がったのも覚えています。
国技館を出る人混みの中で、
見知らぬ人たちが何人も
「もうだめだな」「終わりだね」などと話しているのが聞こえました。
その日の夜、スポーツニュースでこの一番と
国技館のファンへのインタビューが放送されていました。
ある貴乃花ファンというおばさんが「貴乃花がかわいそう」
と言っておられました。
私は、あの悲鳴の一人はこの人かな、などと思いながら見ていたのですが、
番組の解説者の人がこれを見て
「横綱がかわいそうなどと言われたら、もうおしまいだ」と言っていて、
勝負の世界は厳しいものだなとも思いました。
横綱は力が衰えたり、追い越されたりしても降格はなく、引退しかありませんね。
頂点に立つ華やかな栄光と、さびしい末路が
いつも背中合わせなのだなと思いました。
貴乃花 最後の優勝(平成13年 夏場所)「痛みに耐えてよく頑張った。感動した」
イエスタディ
「イエスタディ」という映画を見ました。
「売れないシンガーソングライターが交通事故に遭い、
目が覚めるとそこは、自分以外だれもビートルズを知らない世界だった」
というストーリーで、
誰も知らないことをいいことに、
ビートルズの曲を自分がつくったことにして歌っては、
スターになっていきます。
ストーリーはさておき、
私の印象に残ったのは、
ビートルズの曲の美しさです。
ビートルズが活躍していたのは私が小学生の頃でしたが、
それこそ先日この欄で登場した
岩田屋伊勢丹のレコード店で、
「let it be」のシングルレコードを買った記憶があります。
映画のタイトルにもなっている
「yesterday」はもちろん名曲ですが、
メロディだけでなく、歌詞もよく読んでみると心にしみるようです。
*****
Yesterday, all my troubles seemed so far away
Now it looks as though they're here to stay
oh, I believe in yesterday
昨日は、悩みなんて遥か遠くにいたのに
今はここにいるかのようで
Oh, まだ昨日のような日を信じてる
*****
ちょっと演歌調でもあるように思います。
*****
Yesterday love was such an easy game to play
Now I need a place to hide away
Oh, I believe in yesterday.
昨日までは 愛なんて簡単なゲームだったのに
今はもう どこか隠れてしまう場所が欲しいんだ
Oh, まだ昨日のような日を信じてる
*****
この部分など、to不定詞の例文として覚えるのにいいみたいですが、
宮﨑先生、いかがでしょうか。
本校の先生たちの中で英語が一番堪能なのは、もちろん宮﨑先生ですが、
二番手は美術の大田先生に間違いありません。
よくブレフィニ先生と歓談されていて、うらやましいです。
私が、英語ができる人がうらやましいのは、特に、英語の歌や映画のセリフがよくわかることです。
音楽や映画の楽しみが何倍も広がると思うからです。
(しかし、知人の英語の先生が、レディー・ガガの「born this way」は英語の先生にとっても歌うのは難しいとおっしゃっていました)
退職したら、英語の勉強を始めようかと思っています。
そんな私が中学時代に
バス旅行の貸切バスの中で歌った歌があります。
カーペンターズの
「yesterday once more」という曲です。
*****
When I was young I’d listen to the radio
Waiting for my favorite songs
When they played I’d sing along
It made me smile
私が若かった頃は、ラジオを聴いて
好きな曲が流れるのを待っていた
その曲が流れると、一緒に口ずさんで
笑顔になれた
*****
と始まる曲です。
今でもカラオケで気合が入ると歌うことがあります。
生徒の皆さんも、英語の曲を英語で覚えて歌ってみると、
もっと英語が好きになるかもしれませんよ。
言葉は時代とともに
先日、「国語に関する世論調査」の結果について、文化庁が発表していました。
私は以前国語を教えていましたので、この調査の記事などは興味があります。
よく授業やテスト問題でも使わせていただきましたが、
今回も、本来の意味とは違って(誤解して?)使われている言葉について、質問がされています。
ちょっとチャレンジしてみてください。
次の言葉の本来の意味は、ア、イのどちらでしょうか?
①手をこまねく
ア 準備して待ち構える イ 何もせずに傍観している
②敷居が高い
ア 高級過ぎたり、上品過ぎたりして、入りにくい イ 相手に不義理などをしてしまい、行きにくい
③浮足立つ
ア 喜びや期待を感じ、落ち着かずそわそわしている イ 恐れや不安を感じ、落ち着かずそわそわしている
本来、次の意味で使われる言葉はア、イのどちらでしょうか?
④「今までのことを改め、最初から始めること」
ア 新規巻き返し イ 新規巻き直し
⑤「前に負けた相手に勝つこと」
ア 雪辱を晴らす イ 雪辱を果たす
いかがでしょうか。
正解は
すべて、イでした。
調査による正解率は順に
①37.2% ②29.0% ③26.1% ④42.7% ⑤38.3% とのことです。
私は②③④は、よくわかりませんでした。
調査でも③浮足立つ には苦戦したようで、4人に1人しか本来の意味が答えられなかったようです。
(朝日新聞デジタル から)
ただ、言葉の意味や使い方は時代の流れによって変わっていくものなので、
一概に、正しい・誤りだ、良い・悪い、とは言えないものだと思います。
また、最近よく「◯活」、「◯◯ハラ」という言葉がどんどん増えているようです。
どちらの言葉も5割以上の人が「自分は使う」として答えていて、一般に浸透していることがわかったそうです。
新しい言葉も増えているのですね。
「SNSの普及で寛容に? 国語「乱れていない」30.2% 調査開始以来最も高く」という記事によると、
*****
今回の調査では、国語が乱れているかどうかについての認識も尋ねた。
ほぼ5年置きに設けられる質問だが、「乱れていると思う」は前回の2014年度と比べて7・1ポイント減の66・1%まで減少し、
逆に「乱れていないと思う」は6・7ポイント増の30・2%と調査開始以来最も高くなった。
*****
ということです。
このことについて、同記事では
*****
文化庁の担当者は
「SNS(ネット交流サービス)の広がりによって誰もが表現する時代になり、
多様な言葉に触れることで新しい使い方に寛容になってきているのではないか」
と推測している。
*****
と締めくくっています。
確かにSNSの普及で、以前にも増して文章を書いたり(打ったり?)、
読んだりする機会はむしろ増えてきています。
多様な言葉の「新しい使い方」に寛容になることは、
悪いことではないかもしれませんが、
言葉の感覚が雑になったり、
心を込めなくなったりしないならいいな、と思いました。
避難する時に
昨日は、天草市に届いた「爆破予告」のため、
市教育委員会の指示を受けて、一時避難をしました。
予告時刻をはさんで給食後の45分間、屋外で避難、待機しました。
前日から私たちは対応の準備に取りかかりました。
まず、給食センターと連携しながら、当日の特別日課を協議しました。
給食センターのご協力で、通常より1時間以上早い給食実施としました。
翌日試合に参加する部活動もあるので、部活動の時間は確保し、
万一に備えて、日没前にスクールバスでも下校できる日課としました。
避難場所については、一時避難とはいえ、45分間の長い避難であり、苦慮しました。
職員の車も校舎周辺には駐車できません。
校舎から離れた場所として、野球部のブルペン付近を想定しました。
前日は雨天でしたので、当日午前に天候、グラウンドの状態などを考慮して、最終決定することとしました。
45分間の待機の仕方については、全校生徒の健康状態を最優先する必要があり、
また、天候や気温のことも配慮しなくてはなりません。
当日朝まで職員からいくつかの意見がありましたが、最終的には、屋外で座って待機することとしました。
急な対応を迫られ、職員の協議の時間も十分には取れませんでしてが、先生たちも本当によく協力してくれました。
その中で、
「どうせ大したことはないだろう」
「自分たちの学校に限って」
という「正常性バイアス」を働かせることなく、
危機対応をどうすべきか真剣に考え、
生徒たちと共にやってみようと先生たちが言ってくれ、共通理解することができました。
当日朝、避難の際には帽子と水筒を必ず持つようにと、確認をしていた時です。
朝の会で連絡を終えた先生から、相談がありました。
「自分の大事なものを持って避難したい、と生徒から申し出がありましたがいいでしょうか」
その大事なものとは何か尋ねると、
「野球のグローブです」
ということです。
命と安全を守るために避難するのですが、
「日頃から大切にしているものを校舎に残して行きたくない」
という気持ちは、とてもよくわかるものです。
私は、ハッとしました。
日課や避難場所など全体的な動きのことばかりに考えが行き、
一人の人として差し迫った危機から自分を守るという
「自分ごと」としての思いが足りなかったのではないかと思いました。
生徒の「気づく力」のおかげで、
危機対応に当たってとても大事なことを学びました。
「自分の管理の元、持ち出したいものは持って避難してもよい」
給食の時間に放送で連絡をしてもらいました。
ブルペン付近に避難・点呼の後、
校長住宅脇の階段に腰を下ろして、生徒たちは整然と待機してくれました。
持ち出したグローブをはめて、
じっと見つめている生徒の姿もありました。
45分間の屋外での避難、待機は短いものではありませんでしたが、
この経験も、決して徒労ではなかったと思ったことでした。
保護者の皆さんにはご心配をおかけしましたが、
急な日課の変更などの対応にご理解をいただき、ありがとうございました。
「体育大会川柳」から
水曜日の東天の時間、応援団、ダンス、パネルのリーダーたちは
それぞれ集まって振り返りをしました。
そのリーダー以外の1、2年生は、
体育大会の思い出を川柳(五七五)に託してみました。
掲示板に掲示してあったので、ご紹介します。
練習から 全力出した 体育大会 (1年 田中さん)
忘れない 全力出した 十種目 (1年 松山さん)
今回は練習時間が短い中、全員で頑張りました。
また、プログラムも10種目に減らして行いました。
1年生らしい頑張りが「全力出した」に込められていますね。
演奏を 一生けん命 やりとげる (1年 戸塚さん)
1、2年生だけの吹奏楽部、各コンクール等が中止になる中で、
素晴らしいデビューをしました。
堂々たる演奏でした。
唯一の団体競技、長縄跳びでは本番ですごい新記録が連発しました。
あきらめず 心を一つに 長縄跳び (1年 梅川くん)
長縄を みんな頑張って 新記録 (2年 小田くん)
なわとびで 五十五回跳んで 新記録 (2年 岩本くん)
どの学年も、すごい跳躍で、その団結力に目を見張りました。
声出して みんなで一つ 体育大会 (2年 横手くん)
大空に みんなの歌声 鳴り響く (1年 吉田(梨)さん)
生徒たちの元気なかけ声や応援、感動の校歌の歌声も思い出に残ります。
また、全校生徒で心を一つにしたことを、五七五に込めてくれました。
体育大会 あせを流して つくりあげる (2年 冨永くん)
団結力 感染症も 吹き飛ばす (2年 榎田(遙)さん)
1年生は体力的にきついこともあったでしょうが、楽しかったと言ってくれています。
体育大会 たのしい一日 またやりたい (1年 西さん)
最後に、「才能あり」をあげてもいいような
思い出の情景を表現してくれた作品です。
曇り空 紅白燃えて ひかりさす (2年 江良さん)
全部は紹介しきれませんでしたが、皆さん、ありがとうございました。
体育大会を支え、応援していただいたスナップ集
体育大会を終え、保護者の方や地域の方から、
たくさんのご感想やご意見をいただいています。
「ダンスや応援団、特に3年生のいきいきした笑顔がよかった」
「150m走で2年生が大きな声で返事をしていて気持ちよかった」
「1年生の姿から、小学校の時にも増して一生懸命さが伝わりました」
「入場行進、胸を張って立派でした」
「毎年ですが、最後の校歌には胸を打たれました」
など、私もいくつかの声を直接お聞きしました。
「半日でしたが、その分子どもたちが競技に集中している姿がよかった」
という声もありました。
涼しい天候やグラウンドの状態にも恵まれたことも、体育大会の成功の理由かとも思います。
また、それにも増して、保護者の皆さんをはじめ、
体育大会を支え、応援していただいたおかげだと思います。
重ねてありがとうございました。
競技、演技以外のいくつかのスナップをご紹介します。
朝6:00のグラウンドです。爆竹を鳴らした後、先生たちがラインを引き始めました。
大会スローガンを掲示しました。
高さの調節の影にはご苦労がありました。
7:30過ぎ、一般受付のテントにはPTA体育委員さんがスタンバイいただきました。
来賓受付もスタートしました。PTA執行部の皆さんです。
地域の来賓の皆さんも続々とお越しいただきました。
写真が撮れませんでしたが、
駐車場整理は、PTA美化安全委員の皆さんに早朝からお世話になりました。
ありがとうございました。
カメラマンコーナーは大盛況でした。
お互い譲り合っていただいていました。
閉会後の片付けを保護者の方々が手伝っていただき、
予定よりずいぶん早く終わりました。
ありがとうございました。
片付けが早く終わった分、解団式や写真撮影の時間に余裕ができました。
最後まで、たくさんの方が残っておられました。
百貨店と世の中について
昨日、このような記事が目に止まりました。
日本百貨店協会によると、99年末にピークの311店あった百貨店の店舗数は、10年末に261店、今年7月末は203店。
8月だけで、昭和期に開店した井筒屋黒崎店(北九州市)や西武大津店(大津市)をはじめ、計8店が閉じた。
百貨店の強みは? 空白県次々、50年ぶり200店割れ(朝日新聞デジタル)」
(写真は同記事から)
全国的に百貨店(デパート)が営業不振で、閉店が相次いでいるという記事です。
百貨店のない「空白県」も山形県、徳島県の2県となったそうです。
熊本県も、今あるのは、は鶴屋百貨店だけでしょうか。
私の小さな時は、鶴屋に加えて、大洋、銀丁がありました。
昭和40年ごろ(!)でしょうか、鶴屋の上の方の階の催事場(?)で「ひょっこりひょうたん島」の人形劇(?)を見た覚えがあります。
銀丁の食堂では、お子様ランチを食べていましたし、ソフトクリームは銀色のソフトクリーム立て?に立てて出てきていました。
かわいい銀丁饅頭も好きでした。
大洋には記念切手のお店のコーナーがあったので、小学生の頃には友達と行っていました。
屋上で50円のラーメンをよく食べていました。
エスカレーターを上ったところに、映画「エルビス・オン・ステージ」のポスターが張ってあったのを覚えているのはなぜでしょう。
屋上といえば、鶴屋の屋上は遊園地だったと思います。
さらに、小学生の頃には岩田屋伊勢丹という都会的なデパートもできました。
当時珍しかったシースルー・エレベーターにびっくりしたものです。
二十歳の時に初めてスリーピースを買ったのは、そこでした。
今では、跡地が SAKURA MACHI Kumamoto になっていますね。
まあ、大昔の話はどうでもいいかもしれませんが、
そうでなくても天草の子供たちには百貨店は馴染みのないものでしょうね。
数年前、ある都市の百貨店に立ち寄ったことがあります。
小学生の頃に親戚に連れていってもらった記憶があった百貨店でした。
その当時は垢抜けた都会のデパートという感じで、
熊本にはない人出で賑わっていました。
フィンガー5の「個人授業」が店内を流れていたのを覚えています。
その百貨店を40年ぶりぐらいに訪れてみました。休日の夕方でした。
デパート名(経営者)は別のものに変わっていました。
建物こそ昔のように、立派で堂々としていましたが、
人影はまばらで、地下の食料品売り場には高そうなフルーツがきれいに並べてありました。
そのほかは、ほとんどお客さんは見当たりません。
特に若いお客さんには会いませんでした。
制服を着た店員さんがぽつぽつと立ち話をしていました。
私が買い物をするように見えなかったのかも知れませんが、
「いらっしゃいませ」ともあんまり言われませんでした。
上の方の階のレストランは閉鎖してあり、代わりに100円ショップが入っていました。
以前、百貨店は、子どもから大人まで、
そこにおしゃれをして着ていく服を買うために、おしゃれして行くところで、
私たち子どもにとっては、おもちゃをおねだりし、屋上で遊ぶところでした。
特別な場所だったと思います。
いつから過去のものになったのでしょう。
そういう私も、ユニクロも無印良品もないと、あんまり買いたいものはありませんでした。
一昔前、一世を風靡したスーパーのダイエーが経営不振になったとき、
「なんでもあるが、ほしいものがない」と言われていたのを思い出しました。
有名百貨店の包装紙がブランド力を発揮し、
「お中元、お歳暮は〇〇百貨店で」と思っていましたが、今もそうなのでしょうか。
なにか寂しい魯迅のような気持ちで、輝いていた頃に見た百貨店を後にしたのでした。
ここで、私が何を言いたいのかといいますと、
そこまで来ているかもしれない、アフターコロナ、withコロナの時代に
学校はどうあるのがいいのか、考えているからです。
学校と時代との「ズレ」が今まで以上に生まれないかな、と考えています。
集団での対面授業、大勢集まっての学校行事や修学旅行。
テーブルクロスもない教室の机での生徒による給食の配膳と食事。
養護の先生はいらっしゃいますが、
何百人も子どもが生活する学校でも、医療スタッフは一人もいません。
この生徒たちが保護者になる頃、学校はどうなっているかな、と思ったことでした。
(外壁にリボンが掛けてあった、おしゃれな岩田屋伊勢丹)
封じ手について
昨日、このようなニュースが流れました。
7~8月に藤井聡太棋聖(18)と木村一基王位(47)=肩書はいずれも当時=が対戦した将棋の王位戦7番勝負の「封じ手用紙」を出品したインターネットチャリティーオークションが20日午後9時に締め切られた。
最高入札額は藤井棋聖が封じた第4局で、1500万円となった。
藤井聡太2冠の「封じ手」最高1500万円!チャリティーオークションで入札締め切り
益金は、7月の九州豪雨被災地への救援金に当てられるそうですが、
それにしても1500万円とは高額ですね。
「封じ手」とは「2日制の対局で第1日を終えた時点の手番棋士が指し手を指定用紙に記入するもの」(同記事から)です。
つまり、49手目を先手が指した後、後手が50手目を考えている時に定刻がくると、
後手は、次の50手目を指したことにして紙に記入します。
そして、その紙の内容(50手目)は誰にも知らされず、立会人によって封筒に入れて金庫にしまわれるのです。
つまり、世の中の人は全員、49手目までは知っていますが、
50手目がどう指されたのかは、世界中で紙に記入した後手本人しか分からないまま、
翌日の対局再開まで、一晩を過ごすわけです。
後手の人が1手多く局面を知っているわけで、得するようですが、
私なら一晩過ごすうちに、
「あれー、やっぱりああ指すんじゃなかったかなー」とか
「金庫を開けて書き直せないかなー」とか考えそうです。
たしか、ドラマ古畑任三郎とか、いくつかの推理小説にも封じ手は登場するようです。
さて、9月19日の体育大会では、生徒たちは本当によく頑張って、
「東継皆進」のテーマのとおり、東中の伝統を輝かせてくれました。
また、保護者の皆さん、地域の方々の支えの大きさを改めて感じたところでもあります。
この連休を挟んで、明日から東中は令和2年度の後半戦に入ります。
われわれは、9月、10月と作戦(!)も用意しているところです。
自信を持って、封じ手の開封を待っているような気持ちになっています。
今後の東中にも応援をよろしくお願いします。
「幸せはいつも今ここにある」
今日も素晴らしい秋空が広がっていますね。
今日は、「幸せはいつも今ここにある」という詩をご紹介します。
ただし、( )①〜⑩に当てはまる言葉を考えながら読んでみてください。
「楽(①)道」を選べば
見える景色はいつも同じ
「楽(②)道」を選べば
見える景色はいつも変わる
「他人」に期待すれば
(③)する方へ流され、
「自分」に期待すれば
(④).する方へ導かれる。
「自分は(⑤)」と考えれば
未来は暗い方へ流され、
「自分の(⑥)」と考えれば
未来は明るい方へ導かれる
「できない」と思えば
(⑦)が 形作られ、
「できる」と思えば
(⑧)が 形作られる。
「不満」ばかり数えれば
(⑨)を引っ張る人になり
「感謝」ばかり数えれば
(⑩)を引っ張る人になる。
「幸せはいつも今ここにある」
解答例
①な
②しい
③イライラ
④ワクワク
⑤ダメ
⑥タメ
⑦限界
⑧可能性
⑨足
⑩手
「幸せはいつも今ここにある」
いい言葉ですね。
「なんで」を考えること
先日、ちょっと考えさせられるツイッターの記事を目にしました。
*****以下引用
食事中によく食べ物をこぼす子。
親は「なんでこぼすの!」と叱っていたが、あるとき「本当になんでこの子はこぼすのか?」と冷静に観察してみた。
すると、食器の縁の形に問題があることや椅子が高すぎることなどの原因が見つかり、それを改善したらこぼさなくなった。
「なんで」は親が考えることなのだ。
*****
………「なんで」は親が考えることなのだ。
というのは、教師も一緒のことだと思います。
私もよく「なんでできないのか」とか、言ってきました。
バスケット部の指導をしていた時も、
試合中に
「なんでそのシュートを決めないのか!」
とか言っていた気がします。
今思えば恥ずかしい限りです。
指導にも何にもなっていませんでした。
「もう少しひじを上げて」
とか、
「もっとひざを曲げて」
とか、焦点化してアドバイスすべきだと、後から学びました。
子どもが頑張ってもうまくいかないでいる時、
本人も「なんで」と思っているかもしれません。
それを解決できるように、
一緒に考えていかねばと改めて思いました。
体育大会 校長あいさつ(抜粋・改)
(本番では予定と全く違ったあいさつをしましたので、修正します)
今年度は、新型コロナウイルスの感染防止のため、
規模と時間を縮小しての体育大会です。
東中らしい体育大会を9月に実施するという決定をして、
計画・準備を進める中で、
まず最初にカットしようと職員で話し合ったのが
ただいまご覧いただいた入場行進でした。
しかし、練習を進める中で、
後迫実行委員長・生徒会長と役員たちから
「入場行進をさせてほしい」という要望があがりました。
「入場行進で東中全員の団結を見てもらいたい」
という意見でした。
しかし、練習時間はないので、1時間だけ生徒会に時間を任せよう、と職員で話し合いました。
「先生たちは何も言わないので、自分たちでやれるだけやってみなさい」
と生徒に伝えてもらいました。
そして、先日、休憩をはさんで40分ほど、
生徒会、リーダーを中心に練習をしました。
今日がその時以来、2回目の行進でした。
生徒たちの入場行進は、いかがだったでしょうか。
今回の大会スローガンは、「東継皆進 今しかない やるしかない」です。
東中の伝統を受け継いで、72名の全校生徒で進んでいこうという、
生徒会の思いがこもったスローガンです。
私は今日の入場行進を見て、大会スローガンそのものの光景を目にしたように思います。
この光景を目に焼き付けておきたいと思います。
ご来場の皆様、生徒たちのこのこの思いを受け止めて、
最後まで応援をよろしくお願いします。
生徒の皆さんの健闘を祈ります。
校長室ブログ 予定になかった入場行進を練習したわけ(2020/9/16)
101本目の矢
明日はいよいよ体育大会です。
後迫実行委員長、脇﨑赤団団長、山下白団団長を中心に
短い時間で制約も多い中、生徒たちは練習・準備を頑張ってきました。
的を射抜く
矢の1本1本が
的を外した
100本の矢の
成果なんだ
これは、ロビン・シャーマ(カナダの作家)の言葉です。
これまでのプロセスの中で、
うまくいかないことや意見の衝突、
時には悩んだこともあったと思いますが、
明日多くの人たちの前で、
東中生の実力を発揮してくれることを期待しています。
保護者の皆さん、地域の皆さん、どうぞよろしくお願いします。
Uber Eatsと出前の思い出
Uber Eats という、食べ物の配達サービスが
熊本にも登場したそうですね。
美味しいレストランの味を自宅でも!などという触れ込みのようです。
withコロナの新しい生活習慣の中では、
こういったサービスの需要はますます増えてくるかもしれません。
さて、いわゆる出前というと、思い出があります。
私が小学生のころ、近所に二軒のラーメン屋さんがありました。
うちでも時々ラーメンの出前を取ることがありました。
たまに出前を取ると、なんかワクワクしたものです。
しかし、よく覚えていることがあります。
出前のラーメンどんぶりに、冷めない(あるいはスープがこぼれない)ように、
ラップがかけてあったのですが、
そのラップには、どんぶりの直径にちょうどハマるような大きさのゴムが仕込まれていたのでした。
私はそのラップを上手に外すことができずに、
ゴムがバチっといって外してしまうので、
その反動でちゃぶ台の上や手に、スープがかかってしまっていました。
手にとんこつのにおいが付いてしまっていたのがなつかしいです。
もう一つ、印象に残っているのは、この二軒のラーメン屋さんの出前には、
ちょっとした違いがあったことです。
それはこういうことです。
一軒のラーメン屋さんは出前を取ると、ラーメン代と別に、出前の手間賃を10円取っていました。
お店の方は、前述のどんぶり用ラップの代金と言われたようですが、
時間と手間、バイクのガソリン代などと思えば、無理からぬことのような気もします。
ただ、もう一軒の別のラーメン屋さんは違っていました。
そのラーメン屋さんは、出前を届けると、
逆に10円を置いて帰っていかれるのでした。
聞くと、「電話代です」ということだったと思います。
私の親と話しているのを横から聞いたのですが、
「何軒もラーメン屋がある中で、うちに電話してもらったんだから」
と配達に来たご主人が言っていたのを覚えています。
子ども心に、同じようにラーメンを頼んでも違うもんだなぁ、と不思議な感じがしたのを覚えています。
さて当時、うちはどちらのラーメン屋さんに多く出前を頼むようになったでしょうか。
皆さんならどうでしょう。
どちらのラーメン屋さんが繁盛したと思われますか。
感謝の気持ちが心の底にあるかどうかは、大切な気がします。
予定になかった入場行進を練習したわけ
今回の体育大会は、新型コロナの対策のため、午前中半日で実施します。
そのために、競技のプログラムや練習日程をどうするか、
早くから職員で協議してきました。
そのプログラムの検討の中で、最初に削ったのは入場行進でした。
おそらく、これまでは生徒と職員で、こんな入場行進をしたいという意識に多少の隔たりがあったのかもしれません。
昨年も練習時間をけっこう長時間費やしても、なかなか成果が出にくい面がありました。
また、せっかく練習しても、例年、開会式前の入場行進の時には
観覧の皆さんが思いのほか少ないこともありました。
このような理由で、プログラムのスリム化に当たって、最初にカットして
後の計画を進めていきました。
ところが、体育大会の練習が進む中で、
生徒会役員から「入場行進をさせてほしい」という要望があがりました。
私も話を聞きました。
「生徒全員で行う競技が少なくなった中で、
入場行進で東中全員の団結を見てもらいたい」
「全校生徒の一体感を味わいたい」
「生徒会のリーダーシップを発揮したい」
というような率直な生徒たちの意見を聞きました。
やるからには東中生らしい入場行進をつくりあげなくてはならないというのは、
生徒も職員も同じ思いです。
しかし、もともと少ない練習時間が、台風10号による臨時休校によりさらに短くなりましたし、
生徒会に練習時間を任せるにしても、最大50分ではないかということを伝えました。
生徒会が呼びかけて練習を指揮し、
50分以内で、納得のいく行進ができあがらなかったら、そこまで。
練習の延長や追加はできない、ということも伝えました。
生徒会長からは、それでいいので、やってみたいという強い気持ちを聞きました。
小多先生を中心に、職員で話し合い、
「全体練習の一コマ50分を、入場行進の練習の時間として生徒会に託そう」
ということにしました。
それが、昨日の5時間目でした。
以下は昨日の「学校生活」の記事の引用です。
*****
予定外の入場行進の練習(2020/9/15)
今週も秋風の中、体育大会の練習です。
今回の体育大会では、練習時間やプログラムの短縮で、
入場行進は行わない予定でしたが、
後迫生徒会長たちの
「入場行進で東中の団結した姿を見せたい」という思いで、
今日1時間だけ練習の時間を取りました。
昨日、野球部と陸上部が整備に協力してくれたおかげで、
体育大会の会場としてのグラウンド準備が整いました。
後迫会長が体育大会と入場行進への思いを訴えました。
練習の指示も会長です。
生徒会、各団リーダーを先頭に練習です。
1回目の練習を終わりました。
会長が「もっとできますよね」と気合いを入れました。
この後、各団で話し合いながら練習をしました。
もう本番まで練習はしません。
当日、どんな入場行進になるか、楽しみにされてください。
*****
練習は給水タイムをはさんで、予定より10分ほど早く終わりました。
まだまだ課題はあるでしょうが、
「気づき・考え・実行する 日本一の生徒会」らしい練習でした。
放課後に、会長さんと話をしましたが、
「やっと体育大会という感じがしてきました」
と笑っていました。
保護者、地域の皆さん、体育大会当日は、入場行進もぜひご覧になってください。
どうぞよろしくお願いします。
大坂なおみ選手の成長
日曜日のスポーツニュースで、
テニスの大坂なおみ選手の全米オープン2度目の優勝が伝えられていました。
そのプレーの素晴らしさはもちろんですが、
人種差別に反対する意思を、
差別で犠牲になった方の名前を記したマスクを着用して
試合会場に入ることで示していたことにも、注目を集めました。
一人一人の名前というのも、犠牲になった方の家族の思いなどを思い起こさせました。
「決勝まで進んで、7枚のマスクを全部着けたい」とも言っておられましたが、
それだけでもプレッシャーになりそうです。
表彰式のインタビューでは、
「7つの試合、7つのマスク、7つの名前、
これらであなたは何を伝えたかったのですか」と質問されました。
大坂選手は、
「質問を返しますが、あなたは、どんなことを受け取りましたか。
みんなが考えるきっかけになればと思います」
というようなことを答えていました。
翌日の記者会見でも同様の主旨の質問に
「よく同じような質問を受けますが、
このことが多くとりあげられることが、私の願いでもありました」
という意味のこともおっしゃっていました。
私は自分の言葉で自分の考えを明瞭に言う姿勢が素晴らしいなと思いました。
テニスをすることの意味が、
大坂選手の心の中で少しずつ変わってきたように思われます。
前回の優勝の時と違って、
大きな影響力を持ちながらプレーしている彼女は、
心身共に第一人者になってこられたなと思います。
8/28今日の東天「人権の尊重は 命の尊重」
YAHOO!ニュース 全米オープンで大坂なおみが手にした、もう一つの勝利
菅さん式人生相談の練習(後編)
新聞の「人生相談」の「答え」の方を隠して「相談者」の相談内容の方だけを読み、
「自分ならどう答えるだろう」と考えるという、
菅官房長官の「人生相談の練習」の実践・後編です。
どんな相談かは、昨日のこの欄をご覧ください。
「片時もスマホを手放さない高校生の娘」という相談内容でした。
皆さんなら、どう答えられますか?
まず、私の考えてみた回答です。
家庭内でルールを作っても効果がないのであれば、実力行使?も辞さずではどうでしょう。
充電器はお茶の間に固定して、22時以降はスマホをそこに置くようにするとかはどうでしょう。
「親のお金で買ったスマホを、あなたに使わせてあげてるのだからね」
「電気もWi-Fiも親の働いたお金で使ってるのよね」とか。
(ちょっとギスギスしますでしょうか)
あるいは、スマホの使いすぎが眼や脳に悪い影響を与える、医学的根拠を示して、
子供部屋の壁に張るというのはどうでしょう。
(これもちょっとどうかな感がありますか)
幼児の視力低下が心配!テレビやスマホ、タブレットを長時間見ると近視になる? ベネッセ教育情報サイト
では、この記事の回答者、玉置さんの回答です。
【玉置妙憂の心に寄りそう人生相談】片時もスマホを手放さない高校生の娘
***** 以下引用 *****
うーん……四六時中スマホ。母としてご心配のあまり奥さまがイライラするお気持ち、察するに余りあります。
そして、間に立ってなんとかみんなが幸せになれる効果的な方法はないかとお考えになっているあなたさまのご心労、いかばかりか。
我が家にも娘さんと同じ年ごろの愚息がおりますが、やっぱり息をするように一日中スマホをいじっています。
ただ、それは、時代が完全に変わったからだと私は思うのです。
あなたさまも電車に乗ったときご覧になったことがあるでしょう。
箱の中の9割の人間がスマホを見ています。
良い悪いではなく、そういう時代になったのです。
ひと世代前の私たちとしては、なかなかその変化に対応できない。
朝から晩までスマホをいじっていることを真っ向から否定したくなります。
なぜなら、自分の中にその文化が無いから。
そこには、事の良し悪しの公平な判断ではなく、やみくもに自分の持っている文化を相手に押し付けようとしているところがないでしょうか。
当然のことながら、共通の基盤を持たない者がつくった「ルール」というのは、得てして守られないものです。
まずは、お嬢さんが身を置いている時代の波に私たちも乗ってみませんか。「すごいね。面白そうだね。何をやっているのか教えてよ」と。
そうして、あなたの文化を認めているよ、共有したいと思っているんだということを伝えます。
次に、「あなたはスマホばっかりいじって!」という言葉を「私は一日中スマホをいじっているあなたが心配なの」と言い換えて、お話をしてみてください。
ポイントは「あなたは」を「私は」にすることです。「あなたは!」は相手に防御態勢をとらせてしまいます。まずは「私は」で壁を壊してこちらの思いが相手に届くようにしましょう。
そして、ぜひ娘さんに、電源さえ落とせばあなたが見ている世界からいつでも離れることができると、脱出ルートを教えてあげておいてください。
*****
いかがでしょうか。
さすがに説得力のある回答だと思いました。
私はまず、
「当然のことながら、共通の基盤を持たない者がつくった「ルール」というのは、得てして守られないものです」
というところがなるほどと思いました。
自分のことを理解してくれている人の言葉しか、人の心には入っていかないかもしれないからです。
そもそも、この玉置さんの回答自体が、相談者の方の気持ちに共感して優しい語り口ですね。
あなただけではなくて、うちもそうです、と言われると、
相談者もそれだけで少しホッとするかもしれません。
そして、その方針で子どもの立場や認識を共有して、
その後、「あなたは」を「私は」にしていわゆる「I メッセージ」で、
押し付けがましくならないように語りかけるのは、
子ども自身に考える力を育てる意味もあると思いました。
私自身、菅さん式の練習をやってみて、勉強になりました。
菅さん式人生相談の練習(前編)
先日、菅官房長官のことについて、この欄でもふれましたが、
同じ元秘書の方のお話で、
菅さんは新聞の「人生相談」の「答え」の方を隠して
「相談者」の相談内容の方だけを読み、
「自分ならどう答えるだろう」と考える練習をされているということでした。
私も、似たようなことを時々やってみていて、なるほどなぁという回答はメモしておいたりします。
朝日新聞の人生相談での、上野千鶴子さんや美輪明宏さんの回答は感心することも多いです。
さて、最近の記事を使って、人生相談の練習をしてみましょう。
***** 以下引用 *****
【玉置妙憂の心に寄りそう人生相談】片時もスマホを手放さない高校生の娘 9/4(金) 17:31
【今回の相談内容】
次女のスマホの使い過ぎをやめさせることができません。
高校生の娘は本当に四六時中、スマホを片手に持っていて、トイレに行くときもお風呂に入るときも、スマホを手放すことができません。
みかねて「我が家のスマホルール」を作ったのですが、守ってくれることはほとんどなく、友人家族のやり方を参考にしたり、インターネットで調べた方法を試したりもしましたが、まったく効果はありませんでした。
この状況に妻はかなりイライラしているようで、私たちの目を盗んで娘がスマホを使っていることに気づくと、露骨に口数が減り、家の中がギクシャクします。
ただ、娘にとってスマホが大事なコミュニケーションツールということもわかっているので、思春期の娘の気持ちもないがしろにしたくないと思っています。
みんなが幸せになれる効果的な方法はないのでしょうか。(49歳・男性・会社員)
*****
どこの家庭でもあるような相談内容ですね。
皆さんならどうお答えになりますか。
ちょっと考えてみてください。
私の考えた回答と、本物の回答者 玉置さんの回答は、明日のこの欄でご紹介します。
タカラヅカの伝統、本校の伝統
宝塚、「伝統」の一対一指導廃止
という記事が。今朝の朝日新聞に掲載されていました。
「タカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)が、生徒間に受け継がれてきた不文律をなくした」
ということです。
記事を読むと、この不文律にはいろいろあるようです。
(先輩が乗ってるかもしれない?宝塚の親会社の)阪急電車を見たらお辞儀をするとか、
先輩の前ではみけんにしわを寄せて口をへの字にする「予科顔」をするとかいくつかは、
ちょっと独特のルールですね。
いくら永い伝統とはいえ、
ハラスメントに敏感な今の時代にはそぐわないものもあったように思えます。
この伝統については、創始者・小林一三の
「華やかな世界だからこそ、規律正しく生きるべきだという価値観」
が根底にあるという識者の指摘もあるようです。
OGのタカラジェンヌの方のインタビューでは、「人として大切な姿勢も教えてもらった」
という反面、
「理不尽なことに耐える精神力は鍛えられましたが、もう二度と戻りたくありません」
ともおっしゃっています。
宝塚音楽学校(朝日新聞デジタルから)
さて、そこで今朝は本校の伝統についてはどうだろうと考えてみました。
数ある本校の伝統の中でも、私は真っ先に誇るべきものは、
学年縦割りの生徒会組織、東輪会だと思います。
今年度はコロナの影響もあり、恒例のレクレーションは実施できていませんが、
この欄でも何度も紹介している毎日の黙働掃除には、パワーアップしながら取り組んでいます。
どんなに昼休みに汗びっしょりになって、グラウンドで遊んでいても、
掃除開始5分前には、生徒たちは潮が引くように掃除場所に集合します。
(本校ではチャイムは鳴らしません)
まず、定刻を待ちきれないように、14時少し前に
班長を中心に、始めの会で今日の目標などを出し合います。
昨日の反省に基づいた発表と拍手が、校内のあちこちで聞こえはじめます。
その後、各自が担当場所に付き、時間いっぱい「気づき掃除」をします。
もちろん、無言で黙々と行います。
そして、終わりの会では、今日の反省や気づきを発表して、拍手で終わります。
この間、先生たちに気づきを促す指示やアドバイスはあっても、大きな声はありません。
原則、先生たちも一緒に黙って掃除されます。
この「気づき・考え・実行する黙働掃除」で、本校生徒は毎日PDCAの練習をしているのです。
私はこの黙働掃除は、日本一の生徒会ならではの素晴らしい伝統になったと思います。
本校生徒は卒業しても、この黙働掃除で培った力を生かしてくれるでしょうし、
黙々と取り組んだ気づき掃除をなつかしく思い出すことでしょう。
保護者、地域の皆さんにも、機会があったら生徒たちの掃除している様子を
また見ていただけるようになったらと思っています。
『ホンマでっか!?TV』からの「プロセスを振り返る」
先日、テレビをつけてみたら、さんまさんのバラエティ番組があっていました。
いわゆる「方向音痴」のタレントの人が何人か出ていて、
「方向音痴」にまつわるエピソードをトークするというものでした。
ニュースが始まる時間までと思って見ていたら、
「目的地まで行くのはいいが、帰り道がわからなくなる」という人がいて、
話が進んでいました。
???
これはまったく私のことです。
よく困るのは、大きな駐車場に車を停めるのはいいけれど、
帰りに自分の車を見つけるのに苦労することです。
一例を挙げると、ゆめタウンの立体駐車場で、停めたところを「緑の6G」と記憶して、
「よし、緑のエスカレーターで上ってきて、こちらに出てこっちの緑の6Gだな」と確認していったのに、
買い物を済ませて戻ってくると、どうしても車に行き着かず絶望的になったこともあります。
その時は20分ほど迷ったあげく、
もしかしたら、立体駐車場の階数を間違えていて、
もう1階上のフロアの「緑の6G」だったのではないかと気づきました。
案の定、上に行ってみると、車がありました。
私が帰ってくるのを愛車が行儀良く待っているのを見つけた時は、とてもうれしかったです。
さて、番組でも私のようなタレントさんがいて、
その人には「後ろの風景を思い浮かべながら進むと、帰り道で迷わなくなる」という
アドバイスがされていました。
実は私も、(思い出したときは)
駐車場のエスカレーターに乗る前に、もう一度車の方を振り返って確認したり、
旅行などで慣れない場所に行ったときは、
周りの様子も含めて、駐車場所の写真を撮ったりするように心がけているところです。
また、このことについて、さんまさんが
「カーナビのなかった頃は、どんなに知らないところにも、自分で地図を見てたどりついていた。
そのせいか、帰り道に迷うことなんかなかった」
と言われていました。
なるほど、他の人やモノに頼るのも考えものです。
このことを、日常生活で考えてみると、どうでしょう。
先のことばかりに目を奪われるのではなく、
ちょっと立ち止まって振り返ったり、
ここまでのプロセスを確認したりすることが、
後々のために大切ということではないでしょうか。
また、他の人に頼らずに、自分の頭で考え、判断することも大事なようです。
そのことが本校の「先見」の参考になるのかもしれません。
家政夫のナギサさんからの「人は見たいものしか見ようとしない」
できるところだけじゃなくて、できないところも見てあげてください。 (ナギサさん)
9月8日付けの朝日新聞「折々のことば」に、こんな言葉が紹介されていました。
テレビドラマ「私の家政夫ナギサさん」3話の中でのセリフだそうです。
家政夫ナギサさんが、主人公のメイさん(娘)に大きな期待をかけているお母さんに、
言ったセリフだそうです。
お母さんが「あなたは何でもできる」と娘に夢を託し、「娘もそれに懸命に応えてきた」というメイさんのきつさに気づいて言った言葉とのことです。
なるほど、人を見る時、ある一つの見方に囚われてしまっては、
なかなか本質を見て取ることは難しいのかもしれません。
このコラムの筆者は
「人は見たいものしか見ようとしない」
とコラムを締めくくっています。
一方、私が先生たちによくお話ししているのは、
「子どもたちのできないところを指摘するよりも、
できているところを認めて、そこを増やしていきましょう」
ということです。
「人は見たいものしか見ようとしない」のだとしたら、
意図的に「できているところ、いいところを見てやろう」と努めてはどうでしょう。
たとえば授業中に、20分経って集中が切れてしまってから叱るよりも、
18分経過した頃に、
「集中してるね。いいぞ、その調子」と認めて褒めようという、
「先手必笑」の精神です。
また、「ぐずぐずしない」と注意することも時に必要でしょうが、
「慎重にやってるね。こうやると少し速くできるよ」
と、プラスの言葉でリフレーミング(とらえ直し)して、
そのうえで、どうしたらいいのか、プラスのアドバイスができたらいいなと思います。
かく言う私自身もなかなかそういうことはできずにいますが、
もっともっと前向きに生徒たちを見守っていきたいと思います。
校区の大判ハザードマップをつくりました
7月の集中豪雨、今回の台風9号、10号と、防災の備えの大切さを痛感しました。
そこで、前から懸案だった、校区の大判ハザードマップを作成しました。
といっても、天草市【牛深地域版】の総合防災マップ(皆さんのお宅にも配布されたと思います)を
バラバラにして、つなぎ合わせたものです。
事務室の野中先生にもお手伝いいただいて、
ラミネートしたものを、ジグソーパズルのように貼り合わせました。
今回使用したのは、「土砂崩れ、洪水」のハザードマップですが、
生徒たちの自宅周辺には、注意が必要な区域も多いようでした。
また、スクールバスの路線をマジックでたどってみましたが、
校区の広さを今さらながらに実感しました。
校内に掲示して、防災教育に役立てたいと思います。
台風10号の新聞記事 各紙を比べてみた
台風10号の影響でお亡くなりになった方、被災された方には、心からお見舞い申し上げます。
さて、今朝の新聞の1面には台風の記事が多かったようです。
NIE(教育に新聞を)活動というものがあります。
新聞を活用して、情報収集力や読解力、社会的な見方・考え方を育もうという取組です。
本校は今年度、NIE(教育に新聞を)活動の実践校に指定をいただいています。
毎日、数紙の新聞が配達されてくるのですが、
3Fへ行く階段の手前に、その新聞の中から記事をピックアップして紹介しています。
毎日、あまび笑さまのコメント付きです。
昼の放送では、文化・放送委員がこの記事を紹介し、自分の考えたコメントも放送しています。
NIEの学習の観点から、今朝届いた新聞6紙の1面に掲載された、
台風10号を扱った記事を全部掲示してみました。
(右端は9/4金曜の「猛烈台風迫る」と警戒を訴えていた記事です)
ちょっと見てみます。
まず熊日新聞です。「爪痕」の文字が痛々しいです。死亡者、不明者の数を取り上げています。
地元紙だけあって、人通りの少ない下通アーケードが大きく掲載されています。
朝日新聞です。停電、避難の数を大きく見出しにして、写真は宮崎県の大きな土砂崩れの写真です。
読売新聞です。こちらは死亡者とけが人の数です。写真はやはり宮崎県の土砂崩れです。
産経新聞です。ふだんはなかなか目にしない新聞です。
九州以外に読者が多いためか、尖閣諸島の問題の方が大きく扱われていますね。
日経新聞は経済専門紙ということもあって、
おわかりでしょうか、台風の記事は、小さい扱い(中央下の方)です。
さて、私が興味を持ったのは、毎日新聞です。
被害の記事の横に大きく、
「9号影響で発達抑制 海かき混ぜ水温低下」
と、10号が予想より発達しなかったのは、
直前に同じように東シナ海を北上した9号が原因と、
科学的に説明してありました。
台風については、中学2年生の理科で学習しますが、たいへん参考になる記事だと思いました。
9号も各地で大きな被害をもたらしましたが、
それが10号を抑える働きにもなるとは、自然とは不思議だと思いました。
あまび笑さまもこうコメントしていました。
今後も生徒たちには、新聞記事を紹介していきます。
台風10号が過ぎて、青空が
台風10号が通り過ぎました。
被害に遭われた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
幸い、本校校舎及び施設には被害はありません。
校舎4Fなどは強風の心配をしましたが、
生徒の皆さん、先生方が事前の備えをしてくれたおかげで、
風雨に負けず、大丈夫でした。
古く小さな体育倉庫、農具倉庫も頑張ってくれて、異状ありませんでした。
踏ん張ってくれた校舎には、「頑張ってくれてありがとう」となでてあげたいぐらいです。
施設の被害と共に心配したのは、
停電、断水等のライフラインの寸断や
通学路、スクールバス経路の被害でした。
生徒のお宅では、停電が長時間にわたったお宅もあり、大変かと思いますが、
学校や給食センターでは、停電、断水等のライフラインは大丈夫でした。
また、通学路、スクールバス経路も、
一部波が打ち上げた冠水や、折れた樹木の倒れ込み等はありましたが、
明日は支障がなさそうです。
午前中に、東小の田﨑校長先生と回ってみましたが、
消防団の方が懸命に整備をされていました。
おかげさまで車が通れました。
明日は、スクールバス運行、給食、部活動を含め、通常通りの授業ができそうです。
道路の安全確保をしていただいていた消防団の方をはじめ、
先週金曜日から食材等を周到に準備いただいていた給食センターの皆さん、
停電、断水の被害が最小限になるよう、
台風接近前から準備・対応いただいた電気・水道関係の皆さんの努力のおかげも
大きいかと思います。
ライフラインの影響が最小限で済んだのは、偶然ではないと思います。
7月の豪雨の折りに、熊本地震の時の体験をこの欄で書きましたが、
(校長室ブログ(2020/7/7) 白みはじめた空と電柱の思い出)
普通に生活できることのありがたさ、
そのために頑張っていただいている方のいることのありがたさを、また今回も感じたところです。
9時半頃、久玉の南の空に青空が見えたときは、
ほっとして、うれしくなりました。
生徒の皆さん、明日は元気に会いましょう。
保護者の皆様、たいへんだったと思いますし、まだたいへんな地域もあるかと思いますが、
お疲れ様でした。ありがとうございました。
今日は「2週間ルール」について
皆さん、台風への備えはお済みでしょうか。
日本中で被害が最小限ですむことを祈っています。
皆さん、どうぞお気をつけください。
さて、昨日は身辺整理のための「1分ルール」についてお話ししました。
今日の話は「2週間ルール」です。
といっても、片付けの話ではありません。
この記事を参考にしています。
この記事では、
ある目標に向かって努力をし始めても、数日のうちに思ったような結果が出ないとなると、
人はすぐに諦めてしまう傾向があると言います。
そこで「2週間ルール」の登場です。
まず2週間、やるべきことを全力で取り組むことだ、というのです。
「なぜ2週間かって? 2週間ならどんなことだってできるからです。
(できないと言うなら、おそらくその目標はあなたにとってあまり重要ではないのでしょう)」
この「2週間ルール」は、遠くの目標に向かってスタートする、最初の2週間の大切さを主張しているのです。
たとえば、進路実現のために気合が入った3年生、
部活で新人戦優勝や自己ベスト記録突破などの目標に燃える人たち、
まず2週間徹底して頑張ってみてはどうでしょう。
また前述の部分に続いて、こういうことも述べられています。
2週間全力で実践するとどうなるかというと、
「2週間後、あなたは確実に何らかの達成を味わっているはずです。
進歩や努力の成果を実感しているということです。
そのことが何よりも重要です。」
体育大会まで2週間を切りました。
全校生徒で、「今しかない、やるしかない」の意気で
2週間徹底して取り組んでみましょう。
1分ルール
台風10号の接近が心配される今日です。
昨日は本校でも、掃除の時間や放課後に全校でできるだけの備えをしました。
校長室も、窓の補強をしました。
また、窓際をはじめあちこちに
万一の時、濡れたり吹き飛んだりしては困る物がありますので、
片付けをしました。
片付けをしながら、いかにムダな物や未整理の物が多いかを、目の当たりにしました。
先日、「1分ルール」というものを知りました。
どういうルールかと言いますと、
「1分以内でできることは今すぐやってしまう」
という、ごくシンプルなものです。
プリントや書類をファイルに綴じる
不要になったノートや資料を処分する
使わなくなって引き出しに眠っているペンを処分する
デスクトップに置いたままのデータをフォルダに整理する
干したままにしていたウインドブレーカーをロッカーにしまう
自分で書き出しながら、
なんと簡単なことが日頃できていないのか、恥ずかしい限りです。
元々片付けが下手な私ですが、身の回りは
「まあ、このぐらいいいか、あとで」
と後回し、先延ばしにしていることの山です。
完結していない作業や未整理の物品、雑然としたデスク周りは
それだけで頭の中もスッキリしませんし、ストレッサーかもしれません。
今回を機に、
「簡単なこと=1分以内でできること」
は、その時すぐにやる習慣をつけようと思います。
台風の備えで大変な時に失礼しました。
皆さん、台風にどうぞお気をつけください。
やっぱりだれか見ててくれるんだ
(つづき)
引用:萩本欽一著『ダメなときほど運はたまる』廣済堂新書 から
高校の三年間は
いくつものアルバイトをしてたんですが
いちばんうれしい思いをしたのは
京橋の洋食屋さん
なにがうれしいかって食べ物屋さんですから
食材があまると
アルバイトにも食事を出してくれたんです
ここでアルバイトをしたのは
高校二年の夏休み
僕と同時にあと二人
学生が雇われたんですが
女主人はまず僕を見てこう聞きました
「仕事は3つあるの。
キャベツを切ったりカツを揚げる仕事
配達、皿洗い。どれにする?」
迷わず言いましたよ
「僕、皿洗いにします」
ほんとはカツを揚げたかったけど
だれでもこれを選びそうでしょ
だからあとの二人と険悪にならないよう
いちばん人がやりたくない
皿洗いを選んだんです
店の主人にいいとこ見せよう
という気持ちもちょっとはありましたけどね
で、皿洗いを始めたら、鍋底がみんな真っ黒
店にあるタワシじゃぜんぜん落ちないの
自分から選んだ仕事だったから、これを
どうにか落としてピッカピカにしたくてね
自分で20円だして金属のタワシまで買って
いつもお皿と鍋をきれいにしてました
このバイトは夏休みいっぱいの約束で
最後の日に
バイト仲間3人で帰ろうとしていたら
「萩本君、ちょっと」
って店主が奥から僕を呼びとめました
行ってみたら、こう言われたんです
「萩本君、よかったら卒業するまで
うちで働いてくれないかい?」
ちゃんと僕のこと見ててくれたんだ
って思いましたね
自分から損したり、一生懸命やってれば
やっぱりだれか見ててくれるんだって
やけにうれしかったな
自慢話みたいでいやだけど、でも
「損から入って一生懸命やろう」
ってこのとき思ったのね
どんなちっちゃなことでも
損から入るといいですよ
人のために自分の時間や知恵やお金を使うと「睡眠時間が減る」とか「頭が痛い」
「心が痛い」「ふところが寒い」などなど
いろいろな不都合があると思うのね
でも、それぐらいは我慢しちゃうと
あとで運になります
損のままで終わる人生ってないんです
*****
昨日お話しした菅さんも、欽ちゃんも
「一生懸命やってれば やっぱりだれか見ててくれるんだって やけにうれしかったな」
という体験が、その後の人生に大きな影響を与えているのだと思います。
菅さんの会見から
自民党の総裁選の話題がニュースを賑わせています。
昨日は菅官房長官が出馬会見をされていました。
あるテレビ番組でも、菅さんのプロフィールを取り上げていました。
菅さんは秋田県の農家の生まれで、お父さんはイチゴの栽培で成功された方だそうです。
「冬の出稼ぎをしなくていいように、イチゴの品種改良をして冬に栽培し、
クリスマスケーキに初めてイチゴを乗せた」方だそうです。
本当でしょうか!
菅さんは国会議員二世とかではなく、いわゆるたたき上げであることを
昨日の出馬会見でも言われていました。
努力してこられた人だけに、座右の銘は「意志あれば道あり」だそうです。
その番組の中で、菅さんの元秘書で、現在横浜市議という人が出演されていて、
菅さんは
「努力をすれば、たとえ黙っていても誰かが必ず見ていてくれて、努力は必ず報われる」という意味のことをよく言われていたそうです。
その言葉を聞いて、思い出した話がありますので、長くなりますが引用します。
コメディアンの萩本欽一さんの若い時の話です。
引用:萩本欽一著『ダメなときほど運はたまる』廣済堂新書 から
*****
ほとんどの人は「損をしたくない」
と思って生きていますよね
だけど、そういう生き方をしていると
自分でも気がつかないうちにずるくなったり
意地悪になったりしやすいと思うの
だって今の世の中がそうでしょ?
みんなで得しましょう
損をしたい人は勝手に苦労してなさい
っていう仕組みになってますよね
幸運もお金も
人のあいだをぐるぐる回ってるんだから
すべての人が一緒に得をするなんて
ありえないんですよ
幸せになりたいと思うなら
進んで損をしたほうがいいの
人とつき合うときは
率先して損な役回りをすると
だれかが幸運を持ってきてくれます
自分のために損をしてくれた人がいたら
うれしくなるでしょ
だから人間関係が円滑になるし
一緒に仕事をするときも
信頼関係が早く結べるんです
かといってなにか見返りを求めて損をしたり
相手にとって負担になるような
極端なことをしちゃダメ
このあたりはバランスを考えて行動しないと運にならない
僕の場合、なにか事を興(おこ)すときは
必ず損から入ります
これを覚えたのは、高校時代でした
(つづく)
運命が変わる 人生が変わる
昨日のこの欄では、「行動すれば脳のスイッチが入る」という話をしました。
少し似たような言葉で、こういうものがあります。
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
心理学者ウイリアム・ジェイムズの言葉とされています。
この言葉は、野球の松井秀喜選手の高校時代の恩師・山下監督から学んだ言葉として、次の本でも紹介されています。
「心が変われば 山下智茂・松井秀喜を創った男」
また、サッカーの中村俊輔選手の「夢をかなえるサッカーノート」という本でも紹介されているようです。
それほど、有名な言葉なのですね。
一方では、野球の野村克也監督の「野村ノート」という本では、
ヒンズー教の教えとして、次の言葉が登場するようです。
心 が変われば 態度が変わる。
態度 が変われば 行動 が変わる。
行動 が変われば 習慣 が変わる。
習慣 が変われば 人格 が変わる。
人格 が変われば 運命 が変わる。
運命 が変われば 人生 が変わる。
ウイリアム・ジェイムズさんの言葉の原典はここにあるのかも知れません。
どちらも言っていることは、
日頃の心がけや態度が運命や人生を左右するのだ、ということではないでしょうか。
「今できなくても、いざとなったらやれるので、これでいいのだ」
といくら口では言っても、日々だらだらしていては、
やっぱり、だらだらしたそれだけの人生しか送れないのでしょう。
以前、日頃あいさつをあまりしなくても
「しようと思ったら、ちゃんとあいさつはできます」と言っていた生徒がいました。
しかし、高校入試の面接の練習をしてみると、やっぱりあいさつや礼儀は下手でした。
その場だけの付け焼き刃では、社会は通用しません。
「私はやればできる子なので」ではいけないでしょうね。
これもまた、似たような印象の言葉ですが、
マザーテレサもこんな言葉を残しています。
思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから。
私は特に、
「思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。」
という部分にドキッとします。
いくら、つい言ってしまった言葉や、うっかりしてしまった行動でも、
思いもしないことは言葉に出ませんし、行動にも出ないのでしょう。
そこから運命につながって、自分に返ってくるのだと、自分を戒めています。
〇〇すれば脳のスイッチが入る
薬学博士で東京大学薬学部教授の池谷 裕二さん
(テレビ「新・情報7daysニュースキャスタ-」にも安住アナやたけしさんといっしょに出られています)
が、 糸井重里さんとの対談で話されていました。
「脳にスイッチを入れるには」という話です。
池谷さんは、
身体を動かす事実が起こると、そこにあとから脳がついて行く、
ということをおっしゃっています。
*****以下引用*****
糸井 それを知ってるだけで、 ずいぶんいろんなことがやりやすくなりますよね。
池谷 たとえば、朝、 眠いのに起きなきゃいけないとかね、
そういう葛藤もなくなるんです。
横になってたらいつまで経っても眠いんです。
体のスイッチが入ったら、脳は追随する。 つまり起きる。
そうすると目が覚めるじゃないですか。
そういうことで、面倒なことが だいぶ楽になるんですよね。
やる気にならなくても、
やりはじめればそのうち気分乗ってやるでしょ、 みたいな感じを持ってると、
たぶんすごく楽になるんです。
*****引用ここまで*****
池谷さんは「けっきょく、身体しか スイッチはない」とおっしゃっています。
身体を動かす・行動することで、脳のスイッチが入り、
めんどうなことがめんどうでなくなり、
きつそうなことも案外楽に進められる、ということですね。
確かに、私も仕事に手を付けてしまえば、半分ぐらいは終わったようなもので、
後はなんとか、なっていきます。
坂の上から岩を転がすとき、最初は重い岩を「うーん」と力を入れて動かしますが、
いったん動き出したら、
ごろん ごろん ごろ ごろごろごろ………と自然に加速して転がり出すのと似ています。
(これは先日、3年生が理科の実験で学習していました)
今朝、苓南タイムに教室を回っていましたら、
2年Bの教室(4F)にこんな言葉が掲示してありました。
まず、具体的な行動を変えると、脳(意識)にスイッチが入って、
姿勢、発言などの習慣も変えられるでしょう。
「行動すれば脳のスイッチが入る」のです。
変化のチャンス…マスクをしたまま食事するレストラン
昨日のニュース番組で、「食事ができて、会話もできるマスク」という話題が上っていて、目を止めました。
ファミリーレストランチェーン、サイゼリヤの試みの話題です。
サイゼリヤといえば、安くておいしい庶民的なレストランで、私も以前、299円とかのピザを食べたことがあります。
番組では、堀埜一成社長のインタビューがあっていました。
「コロナ以前には戻らないと言う前提で改革を進める」
「コロナ前の売り上げに戻すというのではなく、売り上げが8割でも利益を出すという工夫をする」
とか、なかなかのリーダーシップがうかがわれました。
具体的には、
前述の食事用マスク「しゃべれるくん」、
これは普通のナプキンを折りたたんで自分のマスクにはさみ込んで簡単に使うもののようです。
それに、釣り銭を減らすためのメニュー価格の1円値上げ、
従業員の動きや歩数を計算して効率化したキッチンづくりなどが紹介されました。
これは後述のNHKニュースでしゃべれるくんを使いながら食事をしている、堀埜さんです。
堀埜さんは「今は変化するチャンス。楽しいですよ」ともおっしゃっていました。
昨日この欄で
F.コヴィーの「人は変わらざる中心がなければ、変化に耐えることができない」という言葉に触れました。
変化に対応できた者だけが、進化の過程で生き残る、とも言われます。
変化への対応を躊躇すべきではないのかなと思いました。
以前のNHKニュースの記事です。
選択の難しさについて
「1つの課題には、必ず解決法が2つ以上ある。
2つ見つからないのは、自分の視野が狭くなっているから」
とは、ある小学校の校長先生の言葉ですが、困難な状況でなくとも、
2つの選択肢で悩むことは、日常でたびたびあるのではないでしょうか。
昨日は29日「肉(29)の日」ということで、割引サービスのある店が2軒あったのですが、
夕食をとんかつ店にするか、ハンバーグ店にするか、しばし悩みました。
結局、とんかつ店に行ったのですが、
キャベツは千切りかざく切りか、ご飯は白ご飯か麦ご飯か、お味噌汁は貝汁か野菜汁か、
注文の時に丁寧に尋ねられました。
その度に的確に?お答えしたところです。
さて、先日「YOUは何しにニッポンへ?」というテレビ番組を見ていましたら、
ある外国人女性が日本の神社に興味がある人で、
ある重大な選択を神社のおみくじで決めるために、日本に来たということでした。
その選択というのは、就職先に関することで、
「給料の高い大企業(なんとMicrosoft!)」にするか、「給料はそうでもないがやりがいのあるベンチャー企業」にするか、という問題でした。
彼女は神社に行くまで、将来性のあるベンチャー企業の魅力について語っていて、迷っているながらも、心が傾いているようにも見えました。
どっちにしろ、今日中に内定への返事をどちらかにしなくてはならないそうです。
目的の愛宕神社で、「出世の石段」と言われる急な石段を登った彼女は、いよいよおみくじを引きました。
これはMicrosoftの分、これはベンチャー企業の分と決めて、
2つのおみくじを引いたのです。
結果は、ベンチャー企業の方が大吉、Microsoftの方が小吉でした。
そのおみくじをしばし見つめていた彼女は、意を決して内定を受けるメールを打ち始めました。
「決まったね、おめでとう!」
取材スタッフがメールの送信画面を見せてもらうと、
なんと宛先はMicrosoftの担当者でした。
せっかく日本まで来ておみくじを引いたのに、
彼女は最後にその結果と裏腹の判断をしたのでした。
「うーん、やっぱりMicrosoftのお給料はいいのよね」
と笑っていました。
司会のバナナマンはズッコケていました。
しかし、こういうことはよくあることのようで、
「どうしても判断に迷うことがあったら、最後はコインを投げてその裏表で決めてしまいなさい」
というアドバイスを聞いたことがあります。
コインの結果が出て、「よし、これでいいや」と思ったらそのままでいいし、
「う〜ん、でもやっぱりな〜」と納得いかないようなら、逆の選択にすればよいというものです。
今回の彼女の選択は、まさにそういうことでした。
F.コヴィーは
「人は変わらざる中心がなければ、変化に耐えることができない。
変化に対応する能力を高めるには、自分は誰なのか、何を大切にしているのかを明確に意識することである」
と言っています。
「変わらざる中心」をコヴィーは大海を行く船と北極星にたとえたりしていますが、
そういう自分の価値観に則って選択、判断することが大切に思います。
ちょうどいい
安倍首相が辞意を表明されました。
安倍首相の会見というと、2月27日の、全国一斉の臨時休校の時のものを思い出してしまいます。
もうあれから半年が経ったのですね。
長かったような、短かったような、一種の感慨があります。
今日のニュースや新聞では、安倍政権についていろいろな論評がされていますが、
私は安倍首相が(内容はともかく)いつもキッパリと断言されるようなところが、
長期政権を維持した理由の一つのような気がします。
それはさておき、「引き際」というものについて、
印象に残っている詩(言葉)があります。
この詩は、良寛さんの言葉と紹介されていることもあるようですが、
実は石川県のお坊さんが作られて、お寺からのおたよりに載せられたものが、
一部言葉を変えて広まったのだそうです。
丁度よい
お前はお前で丁度よい
顔も体も名前も姓も
お前にそれは丁度よい
貧も富も親も子も
息子の嫁もその孫も
それはお前に丁度よい
幸も不幸もよろこびも
悲しみさえも丁度よい
歩いたお前の人生は
悪くもなければ良くもない
お前にとって丁度よい
地獄へ行こうと極楽へ行こうと
行ったところが丁度よい
うぬぼれる要もなく卑下する要もない
上もなければ下もない
死ぬ月日さえも丁度よい
私も年齢を重ねてきましたので、
この詩を読むと
目先のことにあくせくせず、心が落ち着くような気がしました。
「人権の尊重は 命の尊重」
今日のタイトルの
人権の尊重は 命の尊重
は、2年濵元(紅)さん作の人権標語です。
県の「心のきずなを深める」ための標語作品に、学校から応募したものです。
人権を傷つける言動は、命を傷つけることを同じことだという、
日頃の人権教育での学びが生かされた標語だと思います。
他の応募作品には、
ほら見てよ いわんこっちゃない 傷ついた (3年袋田さん)
という身近な場面の会話のような、親しみやすいものもあり、
子どもたち 力をあわせ ウキウキだ (1年西さん)
のように、かわいいものもありました。
さて、昨日、次のようなニュースがありました。
テニスの大坂なおみ選手(日清食品)が、
米ウィスコンシン州で黒人男性が警官に背後から銃撃された事件などに抗議し、
テニス大会の準決勝を棄権すると表明したのでした。
記事によると
「大坂選手はツイッターなどに
『私はアスリートである前に、一人の黒人の女性です。
私のテニスを見てもらうよりも、今は注目しなければいけない大切な問題がある。
相次いで起きている警官による黒人の虐殺を見ていて、腹の底から怒りがわく』
などと訴えた。」
とあります。
他にも、NBAやメジャーリーグでも、試合の延期やボイコットが行われているそうです。
私は、大坂選手がまず「一人の黒人の女性です。」と言われていることに、
少しドキッとしました。
大坂選手はお父さんがハイチ系のアメリカ人、お母さんが日本人ですが、
今回の問題を切実にとらえ、大事な試合のボイコットという行動を取られることは、
よほどの気持ちなのだろうと思いました。
さいわい、今朝のニュースでは、大会主催者の試合延期投の対応により、
大坂選手は試合に出場されることになったとのことで、ほっとしています。
私たちはよく「差別はいけません。みんな同じ人間なのですから」と言いますが、
何年か前に、海外では
「差別はいけません。みんな違う人間なのですから」と教えられると聞いて、
はっとしたことがあります。
みんな一人一人違った個性を持って生きているということを、改めて考えさせられました。
変えてやろう 見ているだけの いやな自分 (1年 田中さん)
意識、行動を見直して変えていくことが大事だと、生徒たちの標語から学びました。
(写真は ニュースサイト THE ANSWER から)
毎日86,400円もらえたら
毎日86,400円をもらえるとします。
毎日、毎日です。
そのお金は、あなたが自由に使うことができます。
その日に全部使ってしまうのも、貯めるのも自由です。
しかし、たとえ使い切ってしまっても、
翌日にはまだ86,400円もらえるのだから、使っちゃいましょうか。
何に使いましょう。想像してみてください。
私なら、毎日服を洗濯をせずにドライクリーニングに出すという
ぜいたく(?) をするかもしれません。
ここでこれを時間に置き換えてみます。
86,400秒を自由に使う。
1日は86,400秒です。
世界中の人みんなが平等に、毎日、毎日86,400秒をもらっています。
時間なので、貯金はできませんね。
あなたはどう使っていますか。
私はちょっとムダに使っている気がします。
それも毎日習慣になって、同じムダを繰り返しているような気がします。
昨日はイチロー選手のルーティンの話をしました。
そこでも書きましたが、
誰でも「自分自身のルーティン」をつくる自由があります。
毎日もらえる86,400秒の使い道をちょっと立ち止まって見直してみてはどうでしょう。
勝つために準備する意欲
「勝つ意欲」はたいして重要ではない。
そんなものは、誰でも持ちあわせている。
重要なのは、「勝つために準備する意欲」である。
昨日見つけて、心に残った言葉です。
これは、米国大学男子バスケットボールのコーチ、ボビー・ナイトの言葉だそうです。
たしかに、誰でも勝ちたい、勝ちたいという気持ちはあっても、
勝つために準備したい、準備したいと思う人は少ないかも知れません。
結果を残すための準備と言って、思い浮かぶのは、大リーグで活躍したイチロー選手です。
「ファンの方はなかなか見られないと思うが、毎日試合に臨むにあたっての準備、試合中に打席に入るための準備をあそこまで徹底されているのは、イチローさんしか見たことがない」(ヤンキースでチームメイトだった田中将大選手の話)
ということも言われています。
股割のようなストレッチや「初動負荷トレーニング」など、練習方法はもちろんのこと、
マリナーズ時代に毎朝カレーを食べていたという話など、
その生活ぶりや練習熱心さも多くの本などで紹介されていますので、皆さんご存知のことも多いかと思います。
私が感心していたのは、睡眠時間を毎日8時間取っていることです。
ある調査では、日本人の平均睡眠時間は7時間14分ですが、アスリート110人は平均して8時間4分睡眠を取っているそうです。
これはケガをしない身体の状態を作るためだそうです。
また、道具を大事にするのも、心の整理持ち方の点でも、プレーへの準備でしょう。
イチロー選手は、毎試合後のロッカールームで、チームメートがビールを飲んだりしている中に、黙々とグローブを時間をかけて磨いていたそうです。
また、バットは除湿剤の入ったジェラルミンケースに入れて持ち運んだそうですし、バットを横にして置くときは、
グローブを芝生の上に広げてその上にバットを置き、
ボールをとらえるヘッドの部分はグローブの中に大事に包み込むようにして置いていたそうです。
また、イチロー選手のバット製作を長く手がけていた担当者の久保田さんによると、オリックス時代にはこんなこともあったそうです。
「イチローさんは一度だけバットを地面に投げつけてしまったことがあるそうです。
するとオリックス担当のミズノの社員から『申し訳なかった。久保田さんにお詫びを伝えておいて欲しい』と言っていたと聞きました。
そこまで大切にされていたのかと嬉しくなりました」
さらに、遠征先のホテルの部屋の照明が自分には暗いので、明るい電球に替えておいてほしいとお願いもしていたそうです。
イチロー選手は「視力はボールを見るためだけに、老化しないように温存しておきたい」と言って、
極力、活字もテレビも見ず、メールなども妻の弓子さんが口頭で伝えていたという話もあります。
『イチロー思考』(東邦出版刊)の著者で臨床スポーツ心理学者・児玉光雄氏は、
「イチロー選手は昔から本番の試合よりも、それまでにいかに準備したかということを大事にしています。
終始一貫、自分の決めたことをきっちりとこなすことが成果を出すカギであると信じてやり続けたのです」
と言われています。
十分に睡眠を取る規則正しい生活、
愛用する道具を大切にすること、
健康はもちろん、その中でも眼を大切にすること、
そして、自分で決めたことをやり続ける意志の強さ。
野球を仕事にしているプロ野球選手と、私たちでは同じようにはいかないかもしれませんが、
勝つため、結果を残すために「準備する意欲」という点では、
見習うべき点もあるのではないでしょうか。
誰でも「自分自身のルーティン」をつくる自由があるのですから。
参考記事…
体育大会結団式での話
結団式の日が来ました。
いよいよだと張り切っている人、きついだろうなと不安な人と様々な気持ちだと思います。
今年度の体育大会をどうするか話し合う中で、
本校の体育大会は、生徒の皆さんが「なりたい自分になる」「なくてはならない人になる」ために
欠かせない大事な学校行事と考えました。
そして、たとえ時間がなくても、暑くても、東中生ならきっと素晴らしい体育大会にできると考え、
このような日程で実施することとしました。
体育大会に向けて、2つのことをお願いしたいと思います。
1つめは、「気づき・考え・実行する」ということです。
人から言われてから行動していたのでは、体育大会は完成しません。
いつもにも増して「気づき・考え・実行する」ことが大事です。
2つめは、「全校で一致団結する」ということです。
今から大会当日までの4週間、
自分のことより、団のこと、学校全体のことを優先して行動してください。
そのために、今から4週間は
他人の悪口や陰口を言わない、不平不満を言わないでください。
もめていたり、傷つけ合っている暇はありません。
気づきがあったら、その気づきに合わせて、プラスの言葉を言ってください。
たとえば、
「集中できてないよ」にプラスして「あと1回、気合いを入れてやろう」と言うことです。
そのことで体育大会のレベルが高まっていきます。
「気づき・考え・実行する」
「悪口や不満を言わずに、一致団結する」
この2つの行動をとって、4週間後の体育大会が終わったときに、
自分がどんな気持ちになるか、試してみてください。
期待しています。
★天草市消費者生活センターからの注意喚起です
ご一読ください。
★天草市教育委員会より
「天草市における
『学校部活動の地域移行』
に関する進捗状況について」のお知らせがありました。
資料を添付しておりますので、ご一読ください。
Let’s go to the library!!
【今週のくまTOMO】ごみ / 鳥
3月16日のくまTOMOの記事から、
「健康へのえいきょう心配 プラスチックごみ」
「KUMAMOTOとりさんぽ 県農業公園 春の合志市を散策」
をピックアップして関連図書を集めました。
鳥の本は、眺めるだけでも楽しいです。
『366日の誕生鳥辞典』は、その鳥にまつわる伝承や由来を元に誕生鳥が制定してあり、自分の誕生日の誕生鳥はどんな鳥か調べたり、自分と似ているところはあるか想像してみたりして楽しめる本です。
御所浦のイベントにあわせて…
御所浦の、恐竜の島博物館で一周年記念イベントが3月15日にあるそうですね。
現在、図書室前の廊下には、
イベントにいらっしゃる小林快次さんの著書
・『ぼくは恐竜探険家!』
・『恐竜時代』、
小林さんも監修者の一人である『NHKスペシャル恐竜超世界IN JAPAN』
と、そのた恐竜関連の本を並べて置いています。
気になる方はぜひ借りてみてください。
「アスクレピオスの杖」
校長先生から紹介された、「アスクレピオスの杖」のお話について振り返ってみたい方、
図書室にある『世界の神々大図鑑』(グラフィオ/編集、金の星社)をご覧ください。
NDC 164 (神話、神話学)
※現在は特集コーナーに置いています。
【くまTOMO】不登校/いじめ
今回のくまTOMOの中から、
「不登校34万人 増加続く」
「いじめも過去最多」
の記事に注目して、関連する本を集めました。
気になる本があったら、ぜひ借りてみてください。
※冬休み特別貸出中!一人5冊まで借りることができます。(返却は1月10日まで)
【くまTOMO】世界遺産/走り方
今回のくまTOMOの中から、下記の記事に注目して、関連本を集めました。
・「親子走り方教室」
・ナスカの地上絵
左側に走り方の本、陸上関連の本、右半分には世界遺産の本を置いています。
☆パラパラとめくってみたり眺めてみたりして、気になる本があったらぜひ借りてみてください。
【くまTOMO】氷
今回のくまTOMOから、「氷の不思議」の記事に関係する本を集めています。
氷に関する本。
『空想科学読本』には、氷を操るキャラクターを科学的に解説しているページがあります。
氷のキャラクター、みなさんは誰が思いつきますか?
【くまTOMO】猫島(湯島)/ノーベル賞
今回のくまTOMOから、湯島の記事とノーベル賞の記事に注目して、関連する本を集めています。
湯島に関する本は、熊本日日新聞社が発行した『猫島ありのまま』がありました。
ノーベル賞に関する本は、ノーベルさんのこと、ノーベル賞を受賞した人々の本を集めて置いています。
(ここの本ももちろん借りることができます)
コラボ給食
今週の給食は、図書とコラボしたメニューでしたね。
火曜日の給食で紹介された『食堂かたつむり』と、
水曜日の給食で紹介された「めぐろのさんま」が読める『落語ものがたり事典』
を廊下の特集コーナーに集めました。
また、「ごはん」に関するお話がたくさん載っている、『つやつやごはん』も一緒に置いています。
物語と食をいっしょに楽しみましょう。
【今週のくまTOMOコーナー】ごはん/感染症
今回のくまTOMOの記事の中から、
「ホテル日航熊本 食育イベント 稲刈り、すし作り」に注目して、[おにぎりの本や和食の本]
そして
「感染症増え最大級の流行」の記事より、[感染症関連の本]
を集めて置いています。
気になったらぜひ借りてみてね。
【今週のくまTOMO】ネットトラブル【記事関連本コーナー】
今回のくまTOMO、「ぷれすけの教えてネット Q オンラインゲーム 注意点は?」の記事に注目!
関連する本を集めています。
ネットで起きやすいトラブルとは・・・?
(このコーナーの本ももちろん借りることができます)
熊本県教育情報システム
登録機関
管理責任者 校長 森 健一
運用担当者 唐田 尚子
住所:天草市久玉町2364番地
電話:0969-72-3214
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