校長室ブログ 今日の東天
床屋さんに学ぶ「かつがつ」
先週の2月20日は、アントニオ猪木さんの誕生日でした(1943年 今年78歳になられました)。
また、この日は、長嶋茂雄さんの誕生日でもあるそうです(1936年 今年で85歳になられました)。
(ちなみに、昨年惜しまれてお亡くなりになった、志村けんさんも同じ日が誕生日だそうでした。 1950年)
奇しくも各界の国民的なスターが、同じ誕生日とは、少し驚きました。
これもまたちなみに、私と同じ誕生日の有名人には、
TOKIOの松岡くん、深津絵里さん、レスリングの浜口京子さんや元横綱輪島関など、そうそうたる(!)メンバーがおられます。
最近、元プロレスラーのアブドーラ・ザ・ブッチャーさんも同じ誕生日と知って、
びっくりしました。
(ただ、ブッチャーさんは生年に2つの説があるという、謎に満ちた方です。)
なぜこのようなことに話が脱線しているかというと、
私は昨日床屋さんに行きました。
私はふだん、1日に3秒も鏡を見ないのですが、
久しぶり(?)に鏡に映った自分を見たところ、
「髪に白いものが増えたなー」と改めて思い知ったのです。
長嶋さんも猪木さんも高齢になられましたが、笑顔の姿を時々拝見して、
私も歳を取ったけど負けてはいられないなあと思ったところです。
ところで、今日の本題は、その床屋さんでのことです。
床屋さんが髪を切った後に、床に散った私の髪の毛を、きれいに掃いて片付けてしまい、
それから顔そりにかかられるのを見て、
一つの仕事を片付けて、そして次、と段取りをされているのに、
今さらながら気づいたのでした。
もちろん、店の床を清潔に保つ意味もあるでしょうし、
次のお客さんを呼ぶときに、スムーズに行くこともあるでしょう。
髪を切っているお客さんが「やっぱりもうちょっと後を刈り上げて」
などと言うチャンスもあります。
熊本弁では、こういうことを
「かつがつ」片付けると言いますね。
調べてみると(goo辞書)こう書いてありました。
*****
かつ‐がつ【且つ且つ】 の解説[副]
1 不十分ながら成り立つさま。どうにか。ともかく。「やりくりして且つ且つ家計を維持する」
2 とりあえず。急いで。「―里内裏 (さとだいり) つくるべきよし議定あって」〈平家・五〉
3 その時期でないのに、早くも。「我が山の衆徒、―以て承悦す」〈平家・七〉
4 少しずつ。ぼつぼつと。「要法など―伝授しけり」〈沙石集・二〉
*****
もともとは古語で、源氏物語にも用例があるようですが、
熊本弁で使うときの意味は、上記4の「少しずつ」ですね。
熊本弁では、「ばってん」「あとぜき」「武者んよか」「むぞらしか」など、
有名な言葉がたくさんあります。
私は方言にはその地方の庶民の息づかいが聞こえそうで、好きなのですが、
「さでくりきゃあこけた」などと言うと、すごい勢いで転んだ様子が目に浮かびそうです。
さぞ痛かったでしょうね。
私は、この「かつがつ」も好きな熊本弁の一つです。
同じ少しずつという意味の共通語には、「コツコツ」がありますが、
「かつがつ」とは少しニュアンスが違いますね。
「かつがつ」には、「その都度」「こまめに」「怠らず」といったいった意味が含まれているように思います。
校長室の片付けも「かつがつ」しまい(牛深弁)、と思うこの頃です。
「1センチ」なら前に進める
またまた今日も、
元CAのマナー講師、松澤萬紀さんの
「1秒で『気がきく人』がうまくいく」から気になったいい話を紹介します。
(昭和58年ドラマ「スチュワーデス物語」から)
1メートル前に進めなくても、「1センチ」なら前に進める
という話です。
*****
「1センチ」なら前に進める
中学生時代、剣道部に所属していた私は、
顧問の先生に「おまえは、試合をする前
から負けている」
と指摘されたことがありました。
なぜかというと、
審判の「はじめ!」の掛け声の直後に、
無意識に一歩下がるクセがあったからです。
戦う前から対戦相手の気迫にひるみ、
自分から逃げていたのです。
*****
松澤さんは、
「怖くても、一歩前に出なければいけない。
技術ではかなわないのだから、
せめて、気持ちで負けないようにしよう」
そう思うようになってから、少しずつ変わったと言います。
剣道の市の大会で3位の成績を収めるなど、
「一歩だけ前へ出る勇気」が
大きな結果につながるようになったそうです。
*****
「ほんの一歩だけ前へ出る勇気」なら、
誰もができるのではないでしょうか。
(中略)
CA(客室乗務員) の試験に7回も落ちながら、
それでも空を飛ぶことができたのは、
「一歩だけ前へ出る勇気」を持って、
「不合格」になることを怖がらなかったからです。
*****
まず1センチなら私にもできる、
という気持ちになりませんか。
松澤さんの本には、体験談とそこから導かれた
参考になる話がたくさんありました。
(昭和45年ドラマ「アテンションプリーズ」から)
笑顔には、「3つの笑顔」がある
昨日に続いて、元CAのマナー講師、松澤萬紀さんの
「1秒で『気がきく人』がうまくいく」から、ちょっといい話を紹介します。
笑顔には、「3つの笑顔」がある
という話です。
*****
空の上で、500万人以上のお客様と接してきてわかったことがあります。
それは、笑顔には、「3つのタイプ」があるということです。
1 【自然と出る笑顔】
おいしい食事をしているとき、好きな人に会ったとき、友だちに会ったとき、楽しい会話をしているときなどに、自然と出る笑顔。
2【損得でつくられた笑顔】
「買わせよう」という思いが透けて見える接客用の笑顔。
「良く思われよう」という下心を感じさせる笑顔。心がともなっていないつくりものの笑顔。
*****
この2つの笑顔はすぐ思いつきますね。
では、CAさんが大切にしているという、もう一つの笑顔とはどんな笑顔でしょう。
*****
3 【相手の心を救う笑顔】
相手のためにつくる笑顔。1や2のように、「自分の気持ち」のあらわれとしての笑顔ではなく、
「相手の気持ち」を心地良くするための笑顔。
相手のために、たとえ、自分がしんどくてもつくる笑顔。
*****
松澤さんが現役のCAさんの時に、先輩CAから
「つらいときこそ、笑ってね」とアドバイスをもらったそうです。
*****
「松澤さん、CAは、落ち込んでいるときも、疲れているときも、泣きたいときも、笑顔を忘れてはダメ。
なぜなら、CAの笑顔は、お客様のためにあるのだから。
飛行機が揺れているときも、松澤さんのその笑顔を見たら、お客様は怖くなくなるはず」
私は先輩から、「笑顔には、人の心を明るく、やさしく、おだやかにする力がある」ことを教わりました。
笑顔は、自分のためのものではなく、人を元気にしたり、励ましたりするためにある。
そのことに気がついてから、私は、心配事があるときでも、
笑顔でいられるようになったのです。
*****
東中では、
1の「自然と出る笑顔」がたくさんあります。
生徒たち、先生たちの笑顔が絶えることはありません。
2の「損得でつくられた笑顔」については、学校ですので、ほとんど見かけないかと思いますが、どうでしょうか。
では、3の「相手の心を救う笑顔」はどうでしょう。
CAさんのように、お客様の安心のための笑顔、というわけではありませんが、
「人を元気にしたり、励ましたりする」笑顔を意識して生活する人が増えれば、
もっと素晴らしい東中になるかもしれません。
先輩CAさんは「つらいときこそ、笑ってね」と言われたそうですが、
それは難しいことですね。簡単にはできません。
その先輩も新人の頃、その先輩から同じようなアドバイスを受けたのかもしれません。
つらいときに笑顔になるように努力を重ねて、
今度は後輩にアドバイスできるようになったのではないでしょうか。
東中の笑顔も伝統となってつなげていけるといいなと思いました。
(映画「ハッピーフライト」から
「小さいことほど丁寧に、当たり前のことほど真剣に」
1秒で「気がきく人」がうまくいく
という本がここにあります。
著者は松澤萬紀さんというマナー講師の方です。
以前、CAさんの採用試験に8回目の挑戦で合格し、
ANAで12年間CAさんをされたという経歴の持ち主です。
CAさんを経験された方らしい、いろいろなエピソードが掲載されています。
今日はその中から少しご紹介します。
「業界で、ダントツの成果を上げている方々に共通していたのは」と聞くと、
どんな共通点だと思われますか。
松澤さんは、
「ほんの『1秒』という短い時間の中で判断をくだし、
非常に『気がきく習慣』を、いつも実行されているということ」
だとおっしゃっています。
「99%の人がやっていないこと」でも「やろうと思えば誰でも実行できる」、
「たった『1秒』意識することではじめられる習慣」だそうです。
どんなことかその一例を引用してみましょう。
*****
先日、ファーストクラスを担当している友人のCA数人に、
「どんなお客様に魅力を感じるか?」と尋ねたことがあります。
彼女たちは、そろって「同じ答え」を口にしました。
何と答えたと思いますか?
*****
?なんでしょう。
芸能人とか、チップをくれる人(航空機内ではそんなことはないでしょうか)?
*****
正解は、「きちんと、挨拶をしてくださるお客様」です。
たとえば、日本を代表する俳優であった高倉健さん。
CAが「ご搭乗ありがとうございます」と挨拶をしたところ、
高倉健さんは、わざわざ席を立って、
「こちらこそ、ありがとうございます」と丁寧に挨拶を返してくださったそうです。
たった「1秒」の挨拶のために、
席を立ってくださった高倉健さんの誠実さに、
友人のCAは、大きな感動を覚えたといいます。
*****
高倉さんが丁寧な挨拶をされる方だったということは、
以前「高倉健さんの最敬礼」という記事で、このブログでもご紹介しました。
また、
*****
私が、テレビ「はなまるマーケット」(TBS)に、生出演させていただいたとき、
とても印象に残る挨拶をしてくださった出演者がいます。
薬丸裕英さんと、いとうあさこさんです。
私がスタジオに入ったのは、出演の数分前でした。
コマーシャルの間に「松澤さん、入ってください」と声をかけられ、
私はそこではじめて、出演者の方々と対面しました。
コマーシャルが終わるまで30秒ほどしかありませんでしたが、
出演者のみなさんに「松澤と申します。よろしくお願いいたします」と挨拶をしました。
みなさん、笑顔で「よろしくお願いします」と返してくださったのですが、
時間が差し迫っているため、「台本で進行を確認しながら」挨拶を返す方もいらっしゃいました。
生放送ですから、無理もありません。
ところが、薬丸裕英さんと、いとうあさこさんは、心に残る素敵な挨拶を返してくださいました。
お2人の挨拶は、きちんと私に体を向け、私の目を見て、
「こちらこそ、よろしくお願いします」と、
とても丁寧に頭を下げてくださったのです。
私を受け入れてくださっていることが伝わり、気持ちを落ち着かせて出演することができました。
秒単位で進行するテレビの生放送にあって、貴重な「1秒」を私に捧げてくださったことがとても嬉しく、
私はすっかり2人のファンになりました。
*****
こういった話を読むと、
「こちらこそよろしくお願いします」という、
何の変哲もない日常の言葉が、
とても美しい言葉に思えます。
たった1秒ほどの挨拶のお返しですが、いいですね。
松澤さんによると、
ANAでは「小さいことほど丁寧に、当たり前のことほど真剣に」
という言葉を、先輩たちからよく教えてもらったそうです。
「たった1秒」の挨拶こそ、この言葉が当てはまるのだと思いました。
関心がある人は……
マナー講師・松澤萬紀さんが教えてくれた、コーヒーがよりおいしく味わえるコミュニケーションと8つのマナー|コーヒーは人の心と心を近付ける接着剤——コミュニケーション編(前編)
過去の行為の責任の取り方について
熊本県公立学校「心のアンケート」を本校でも実施しました。
「いじめられたことがあるか」という設問の該当は1件で、
この件は、生徒による早めの相談と、先生方の丁寧な対応で解決を見ています。
謝罪などをしてからも、3か月は先生方で目配りをして、
その後いじめが続いていないか、確認をしています。
引き続き、人権を大切にする指導をすべての教育活動の中で取り組んでいきます。
ところで、このようなニュースをご覧になったでしょうか。
読売新聞の記事には、こうあります。
「韓国女子バレーボールの主力選手として、東京五輪での活躍が期待された双子姉妹が、
子供時代のいじめを理由に代表チームから追放された。
厳しい処分には、暴力根絶に取り組む韓国スポーツ界の強い姿勢もある」
韓国バレーの「アイドル」双子姉妹、子供時代のいじめ理由に代表追放
なぜ今になって告発されたのかには、SNSの影響もあるようですし、
当の本人たちも事実を認めているようです。
その他の詳しい経緯は分かりませんが、報道された部分を見ると、
過去のいじめ体験を根拠に代表追放とは、厳しいなと思いました。
Yahoo!ニュースによると、元陸上選手の為末大さんは、
「日本のスポーツ界で同じような事例が出てきたとき、
どのような判断をし、どのようなメッセージを出すかの用意は各協会しておいた方がよさそうです」
と危惧されていると述べられたそうです。
また、韓国でいじめ代表剥奪「過去の過ち」日本との違いという、
日刊スポーツの記事を目にしました。
筆者は、「ソウルで生まれ、19歳で来日した。以降33年間、日本で生活している」盧載鎭さんという方です。
私はこの記事を読んで、考えさせられました。
一部引用します。
*****
日本は「学生の時は不良でした。今は真面目に頑張ってます」
「子供の時に番長やってました。今は生まれ変わりました」「昔はワルだった」などと公言するスポーツマン、芸能人がいて、
過去の過ちから立ち直ったことを美談としてとらえられる傾向がある。
元不良に再生する機会を与え、過去は過去として今の成功に目を向けがちだ。
*****
日本には「水に流す」という慣用句もあります。
一方、韓国では、
*****
同様の過去が明らかになった場合、
まずは当時被害を受けて苦しんだ被害者のことを考える。
いじめられたことが原因で、将来プランが崩れた人もいるだろう。
いまだにトラウマに苦しむ人もいるし、ひどい場合には自らの命を絶つ人もいる。
当時は人格的にも年齢的にも未熟だったにせよ、
何年前だろうが、加害者は社会的制裁を受けるべきで、
再生するのは罰してからと思われる節が強い。
*****
という見方です。
日本では、現在、不祥事を起こしたり(たとえば芸能人の不倫)、
犯罪を犯したり(たとえば薬物乱用)したときは
厳しい処分(解雇や活動停止など)があります。
(ただ、芸人の方などが活動再開後、自らの不祥事を「自虐ネタ」にして笑いを取ろうとするのは、
私は好きではありません。)
過去に遡った場合はどうでしょう。
こういったことを、「国民性の違い」で済ましていいのか、
欧米では同様のケースはどうなのか、
過去の行為の責任の取り方はどうすべきでしょう。
犯罪なら「時効」という要素もありますが。
私には簡単には答えは見つかりません。
盧載鎭さんは、記事の最後にこう書かれています。
*****
双子の李姉妹が日本人ならどうだったか。
「なんでいまさら?」
「よく立派に再生した」
「罪滅ぼしのためにも、東京オリンピックで頑張れ」
という流れになりはしなかっただろうか。
果たして、学生時代の暴力が代表剥奪までつながるだろうか。
賛否はあり、どういう対応が適切かはわからない。
*****
「藤井聡太二冠、高校を自主退学」について
将棋の藤井聡太二冠が卒業を3月に控えて、
自主退学したことが報道されました。
藤井聡太王位が1月末に高校自主退学 「将棋に専念」 秋に決断
藤井くんは、名古屋教育大学附属中学校から、同附属高校に進学されていました。
そもそも、中学3年生の時に鮮烈な連勝記録を打ち立ててデビューしていた彼は、
高校に進学するのか?と言われていたぐらいですので、
やっぱり高校の学業と一流棋士との両立は難しかったのだな、と言えば
それで話は早いのですが…。
私は将棋が好きで、よく観戦するのですが、
藤井さんの強さは並大抵ではないですね。
弱冠18歳で、他の先輩一流棋士に
「どんな将棋だって、相手が藤井くんなら負けたって仕方ないかな」と
思わせているようです。
さて、冒頭のニュースを見て、私は二つの感想を持ちました。
まず、高校の授業がつまんなかったのだろうな、ということです。
藤井くんといえば、
中学校の時に宿題を出す先生に
「授業中に理解しているのに、
なぜ、わざわざ家でまた勉強しなくてはいけないのですか」と質問して、
当の先生が言葉に詰まったというエピソードがある人です。
想像ですが、大学入試に照準を合わせた進学校の授業は、
つまらなかったのではないでしょうか。
本校では、ただ量をこなすだけの課題ではなく、
各自が確認テストの目標を持って家庭学習を行う
「苓南タイム」に取り組んでいるところです。
二つめ。
18歳で、学校を辞めてまで打ち込める道を持って、
確信して進めるのはすごいなということです。
中学高校のクラスメイトや学生生活を離れてまでして、
「一層精進していく所存ですので、今後ともよろしくお願い申し上げます」
と言い切っていますね。
本来、趣味にする人が多い将棋というボードゲームを
一生の仕事にして大丈夫かなと思ったりしますが、
趣味はパソコンの組み立てだそうですから、
私などとは頭脳の仕組みが違うのでしょうね。
ただ、私が好きな棋士の一人、
糸谷哲郎八段は、
棋士になってから大阪大学に進学し、
同大学院まで卒業して、将棋も八段までになりました。
スーパーな頭脳も、いろいろなタイプがあるのでしょう。
生徒の皆さんも3年後までに、
「一層精進していく所存です」と集中できる道を見つけられるでしょうか。
中学新入学の頃
昨日は、本校の新入生説明会でした。
本校の説明会は、
ほとんどが生徒会と部活キャプテンによる説明です。
「先輩」として恥じないよう、
気合を入れて準備していました。
生徒会としては最初の大きな出番でした。
プレゼンを工夫して、堂々と説明ができました。
まだまだ改善点も見えましたが、
合格点だったと思います。
皆さん、お疲れ様でした。
さて、私の中学新入学は、なんと昭和48年のことです。
どんな時代だったか調べてみると、
オイルショックでトイレットペーパーが不足する騒動があった年でした。
映画では、ブルース・リーの「燃えよドラゴン」、芸能界では百恵ちゃんたち「花の中3トリオ」が人気だったようです。
その時、中学校に入学して、私が驚いたこと。
まず一つめ、給食がなく、弁当だったこと。
学校でパンを買うこともできました。
毎朝、日直がパンの予約注文を取って、校内の売店に注文票と集めたお金を持って行き、
4時間目が終わったら、売店にパンの入った箱を取りに行っていました。
二つめ、中学校が遠くなったこと。
今、Googleマップで調べてみると、2.3km30分弱と出ます。
小学校に比べると、距離は約4倍になったことになります。
当時は、まだまだ遠かった印象がありました。
40分ぐらいはかけて、帰りは寄り道しながらテクテク歩いていた記憶があります。
三つめ、カバンが重くなりました。
当時は手提げの皮製の「学生カバン」でした。
教科書が厚く重くなったので、取手が手に食い込んでいました。
学生カバン、今でもあるのですね、
このような物です。
また、当時はシャープペンはあったには、ありましたが、
一般的ではなかったので、
小学校では、マンガがプリントされたえんぴつを使っていたのですが、
中学校に入ったら、学生っぽい、かっこいい
MONOを買ってくれたと思います。
ネットを見ると、このような画像がありました。
このようなかっこいい透明のケースに入っていたのです。
あとは、制服が重かったこと、
部活の先輩がとても大人に見えたこと、
定期テストで順位が張り出されてびっくりしたこと、
などなどいろいろありました。
教科書が白黒だけで(最初の数ページはカラーの口絵でした)、文字は小さく、厚くなり、
「数学」などとある教科書を広げるだけで、
頭がよくなったような気がしていたものです。
「中学校の教科書」には、入学前から憧れていて、
6年生の時、近所の高校生の玄関前に、
中学校の国語の教科書が
ヒモでくくって、ちり紙交換?に出されていたのを見つけて、
頼みこんでもらってきて、読んでみた覚えがあります。
その時読んだ教科書に「魔術」という、芥川龍之介の短編小説が載っていました。
ラストのどんでん返しは、よく覚えています。
光村図書のホームページで調べてみたら、
昭和41〜43年に使われていた、中1のこの教科書だということが分かりました。
1年生の皆さんがこの頃学習した、「少年の日の思い出」も載っています。
(テスト勉強頑張ってください)
東小の6年生の皆さんも、お兄さんやお姉さん、
中学生以上の知り合いがいる人は、
どの教科でもいいので、
中学校の教科書をちょっと見せてもらっては、どうでしょう。
今読んでみて、面白そうだなと感じた教科は、
中学校に入っても得意教科になることだと思います。
現在の中1の国語の教科書はこれです。
大きく、カラフルになっています。
午前5時のニュースの言葉から
一昨日、土曜日の午後11時過ぎに、福島県沖で地震がありました。
最大震度6強、ということで、
10年前の震災の時よりも、強い揺れが感じられたという所もあるようです。
被害を受けられた方には心からお見舞い申し上げます。
私は後でSNSで知ったのですが、
一夜明けようとした、
昨日の早朝午前5時のNHKニュースの冒頭、
アナウンサーの方が言われた言葉が話題になっていました。
ほとんど眠れなかった方、
早く目覚めてしまった方、
ともにお疲れのことと思います。
日の出まで、あと1時間ほどになりますけれども、
できるだけ安全な場所で、
少し目を閉じながらでもかまいませんので、
最新の情報をお聞きいただければと思います。
とても優しい言葉だと思いました。
NHKのアナウンサーの方は、
これまでも災害の報道の際に、このような言葉を語りかけておられます。
いわゆるアドリブで話されているのでしょうか。
ニュースの内容とは違った、
前置きの短い言葉ではありますが、
私もこのように言葉が遣えるようになりたいと思いました。
(写真はTwitterから)
渋沢栄一「蟹穴主義」について
今夜からNHK大河ドラマ「青天を衝け」が始まるそうです。
主人公は新しい一万円札にも肖像が描かれるという、
渋沢栄一さんです。
渋沢栄一さんは、「日本資本主義の父」と言われる方だそうです。
渋沢栄一 記念財団HP を見て、生涯をまとめてみます。
*****
渋沢栄一は1840(天保11)年2月13日、(181年前ですね)
現在の埼玉県深谷市の農家に生まれました。
郷里を離れた栄一は一橋慶喜(のちの十五代将軍)に仕えて実力を発揮し、
次第に認められていきます。
27歳の時には、パリの万国博覧会を見学するほか欧州諸国を訪れたそうです。
明治維新となり、「商法会所」を静岡に設立、
その後明治政府に招かれ大蔵省の一員として新しい国づくりに深く関わります。
1873(明治6)年に大蔵省を辞した後、栄一は一民間経済人(「第一国立銀行」の総監役・頭取)として活動をスタートしました。
栄一は株式会社組織による企業の創設 ・育成に力を入れ、
「道徳経済合一説」を説き続け、生涯に約500もの企業に関わったといわれています。
また、約600の教育機関 ・社会公共事業の支援並びに民間外交に尽力し、
1931(昭和6)年11月11日、91歳の生涯を閉じました。
*****
500の企業、600の教育機関、社会公共事業、民間外交に関わるとは、すごい人ですね。
東京ガス、東京海上火災日動、いすず自動車、日本赤十字社、一橋大学などにゆかりがあるようです。
また、説き続けた「道徳経済合一説」とは、
大正5年(1916年)に著した『論語と算盤』に詳しいそうです。
私は中田敦彦さんの「YouTube大学」で知りました。
……幼少期に学んだ『論語』を拠り所に倫理と利益の両立を掲げ、
経済を発展させ、利益を独占するのではなく、国全体を豊かにする為に、
富は全体で共有するものとして社会に還元することを説くと同時に、自身にも心がけた。
(Wikipedia から)
この「論語と算盤」に出てくるのが
「蟹穴主義」 です。
渋沢さんは、大意、次のように述べられているようです。
「世の中には随分自分の力を過言して、非望を起こす人もあるが、
余り進むことばかり知って、分を守ることを知らぬと、
飛んだ問違を惹き起こすことがある。
私は蟹は甲羅に似せて穴を掘るという主義で、渋沢の分を守るということに心掛けてる」
「これでも今から十年ばかり前に、ぜひ大蔵大臣になってくれだの、
また日本銀行の総裁になってくれだのという、交渉を受けたこともあるが、
自分は明治六年に感ずるところがあって、実業界に穴を掘って這入ったのであるから、
今更その穴を這出すこともできないと思って、固く辞してしまった」
「実際人はその出処進退が大切である。
しかしながら分に安んずるからといって、進取の気象を忘れてしまっては何もならぬ。
つまり分に安んじて進むのがよかろうと思う」
これが、「蟹は自分のからだに合わせて、穴を掘る」
という言葉による、「蟹穴主義」だそうです。
自分ができること、自分の得意なものを極めて、社会に貢献すること。
そしてそのことを自分の喜びとすること。
そういったことを大事にされていたようです。
とはいっても、
渋沢さんの蟹穴hsものすごく大きい穴だったようですが。
不要不急の外出を避けて、部屋にいる時間が長くなると、
ここが自分の蟹穴かな、などと部屋を見回しているところです。
参考資料
名著「失敗の本質」拾い読み
昨日ふれた、名著「失敗の本質」に関して、もう少し述べたいと思います。
「失敗の本質」は日中戦争、太平洋戦争における日本軍の「失敗」について分析している本ですが、
その「本質」を見てみると、現代でも参考になる点があるように思います。
ネット記事の「なぜ、今『失敗の本質』なのか? これから読むための7つのヒント」
は、4年前に書かれていますが、「現代日本に共通する5つの弱点」について、
次のように解説してあります。
(1)あいまいな目的、さらに失敗を方向転換できず破綻する組織
(2)上から下へと「一方通行」の権威主義
(3)リスク管理ができず、人災として被害を拡大させる
(4)現実を直視せず、正しい情報が組織全体に伝達されず悲劇を拡大する
(5)問題の枠組みを新しい視点から理解できない
一庶民の私が思い当たることもいくつかありますが、少し挙げてみます。
(1)について
感染拡大防止とGO TO、2つの相反する目的をいっしょに達成させようとしたのでしょい。
また、GO TO の中止や緊急事態宣言について、もう少し早い判断はできなかったのでしょうか。
(2)について
今言っても仕方ありませんが、1年前のことを思い出すと、
前首相の一声での全国一斉臨時休校、効果とリスクについて情報や意見は検討されたのでしょうか。
また、最近、ある大きな会の長が「会議は長くならないように(女性は)わきまえろ」
という考えであることも分かりました。
「わきまえ」というと大人の対応ですが、
言いたいことはつまり、自分に忖度しない者は使えない、と思っているということでしょうか。
(3)や(4)について
正しく迅速な状況把握と情報収集からの、リスクの予測と管理が必要ではないかと思います。
コロナ禍の中では難しいことも多いと思いますが、
医療現場を一度でも訪れて現状を目の当たりにした政治家が、
何人ぐらいいらっしゃるのでしょう。
「仮定の質問には答えを差し控える」と言ってはいけない気がします。
また、本書では「兵站の軽視、楽観」も指摘されています。
それとは少し違うかもしれませんが、
薬液が残ってしまう、もったいない注射器を大量に準備していたニュースなど、
ワクチンの準備等は大変なお仕事でしょうが、「今分かったのかな」と少し残念な気がします。
(5)については、私たち学校でも大切なことで、学校生活や教育課程など、さまざまな見直しが迫られています。
「目的の達成につながらない目の前の勝利」という言葉も出てきます。
全体のゴールや戦略が重要だということのようです。
学校でも、政治や経済などのせいばかりにせず、
できるだけ先を見通しながら、対応していかねばと考えています。
こちらの解説も読みやすいと思います。
★天草市消費者生活センターからの注意喚起です
ご一読ください。
★天草市教育委員会より
「天草市における
『学校部活動の地域移行』
に関する進捗状況について」のお知らせがありました。
資料を添付しておりますので、ご一読ください。
Let’s go to the library!!
【今週のくまTOMO】ごみ / 鳥
3月16日のくまTOMOの記事から、
「健康へのえいきょう心配 プラスチックごみ」
「KUMAMOTOとりさんぽ 県農業公園 春の合志市を散策」
をピックアップして関連図書を集めました。
鳥の本は、眺めるだけでも楽しいです。
『366日の誕生鳥辞典』は、その鳥にまつわる伝承や由来を元に誕生鳥が制定してあり、自分の誕生日の誕生鳥はどんな鳥か調べたり、自分と似ているところはあるか想像してみたりして楽しめる本です。
御所浦のイベントにあわせて…
御所浦の、恐竜の島博物館で一周年記念イベントが3月15日にあるそうですね。
現在、図書室前の廊下には、
イベントにいらっしゃる小林快次さんの著書
・『ぼくは恐竜探険家!』
・『恐竜時代』、
小林さんも監修者の一人である『NHKスペシャル恐竜超世界IN JAPAN』
と、そのた恐竜関連の本を並べて置いています。
気になる方はぜひ借りてみてください。
「アスクレピオスの杖」
校長先生から紹介された、「アスクレピオスの杖」のお話について振り返ってみたい方、
図書室にある『世界の神々大図鑑』(グラフィオ/編集、金の星社)をご覧ください。
NDC 164 (神話、神話学)
※現在は特集コーナーに置いています。
【くまTOMO】不登校/いじめ
今回のくまTOMOの中から、
「不登校34万人 増加続く」
「いじめも過去最多」
の記事に注目して、関連する本を集めました。
気になる本があったら、ぜひ借りてみてください。
※冬休み特別貸出中!一人5冊まで借りることができます。(返却は1月10日まで)
【くまTOMO】世界遺産/走り方
今回のくまTOMOの中から、下記の記事に注目して、関連本を集めました。
・「親子走り方教室」
・ナスカの地上絵
左側に走り方の本、陸上関連の本、右半分には世界遺産の本を置いています。
☆パラパラとめくってみたり眺めてみたりして、気になる本があったらぜひ借りてみてください。
【くまTOMO】氷
今回のくまTOMOから、「氷の不思議」の記事に関係する本を集めています。
氷に関する本。
『空想科学読本』には、氷を操るキャラクターを科学的に解説しているページがあります。
氷のキャラクター、みなさんは誰が思いつきますか?
【くまTOMO】猫島(湯島)/ノーベル賞
今回のくまTOMOから、湯島の記事とノーベル賞の記事に注目して、関連する本を集めています。
湯島に関する本は、熊本日日新聞社が発行した『猫島ありのまま』がありました。
ノーベル賞に関する本は、ノーベルさんのこと、ノーベル賞を受賞した人々の本を集めて置いています。
(ここの本ももちろん借りることができます)
コラボ給食
今週の給食は、図書とコラボしたメニューでしたね。
火曜日の給食で紹介された『食堂かたつむり』と、
水曜日の給食で紹介された「めぐろのさんま」が読める『落語ものがたり事典』
を廊下の特集コーナーに集めました。
また、「ごはん」に関するお話がたくさん載っている、『つやつやごはん』も一緒に置いています。
物語と食をいっしょに楽しみましょう。
【今週のくまTOMOコーナー】ごはん/感染症
今回のくまTOMOの記事の中から、
「ホテル日航熊本 食育イベント 稲刈り、すし作り」に注目して、[おにぎりの本や和食の本]
そして
「感染症増え最大級の流行」の記事より、[感染症関連の本]
を集めて置いています。
気になったらぜひ借りてみてね。
【今週のくまTOMO】ネットトラブル【記事関連本コーナー】
今回のくまTOMO、「ぷれすけの教えてネット Q オンラインゲーム 注意点は?」の記事に注目!
関連する本を集めています。
ネットで起きやすいトラブルとは・・・?
(このコーナーの本ももちろん借りることができます)
熊本県教育情報システム
登録機関
管理責任者 校長 森 健一
運用担当者 唐田 尚子
住所:天草市久玉町2364番地
電話:0969-72-3214
since 2017.4.10
700,000access 2023.7.25
800,000access 2023.11.4
888,888access 2024.2.6
900,000access 2024.2.29