校長室から(ブログ)

人権教育実践レポート研修会

 12月10日 校内研修で人権教育実践レポートの書き方(綴り方)について学びました。研修会の講師には、もくせい学園職員で米野岳中学校に勤務されていた 松永 康一 様をお迎えして、レポートの内容やレポートを書くときに大切にすることを具体的な事例を交えながら、説明していただきました。
 この夏、「部落差別をはじめあらゆる差別をなくす熊本県人権教育研究大会」で報告された松永先生のお話には説得力があり、貴重な学びの時間になりました。
 今回、松永先生から人権教育実践レポートの書き方についてご講話をいただく機会を得られたことを大変ありがたく思いますし、ご協力いただきましたもくせい学園施設長様ほか関係するすべての皆様に心から感謝申し上げます。
 ご講話の中で、松永先生は「差別をなくしていくために大切なことは、思いやりや同情ではなく、『人間を尊敬すること』である。これは、水平社宣言の核にもなっていて、自分の言葉で、『人間を尊敬するとは?』をいえるようになってほしい」と、お話になったことが大変心に残っています。また、私たちが人権教育実践レポートを書くことは、自分を語り、自分を誇ることであり、親子とつながり、なかまとつながる実践であることを改めて確かめることができました。
 これからの教育や社会には、異なるものを排除するのではなく、多様性の包摂がいっそう求められます。それは、私たちが学校教育の基盤に据えてきた人権教育の取り組みをより大切に、丁寧に実践することにつながります。
 私たちは、今後も部落差別をはじめすべての差別をなくす人権教育をしっかりと推進してまいります。