校長室から(ブログ)

「夢プロジェクト」講演会

 12月19日 2年生が山鹿市「夢プロジェクト」講演会に参加しました。
 この講演会は、山鹿市が毎年開いている講演会で、山鹿市内の中学2年生が八千代座に一堂に会し、山鹿に縁のある方や各方面で活躍されている方のお話を聴き、子供たちに夢を膨らませてほしい願いから開かれています。
 今回は前山鹿市長で清浦奎吾顕彰会会長の中嶋憲正様に「清浦奎吾伯に学ぶ」と題して、講演をしていただきました。
 いにしえに倣うと、14歳は元服の年で、立志式を行うところもありますので、今回の夢プロジェクトが子供たちにとって、十五の春を前に、叶えたい夢をもつことや郷土に誇りをもつ切っ掛けになることを願っています。
 ご講話の中で、中嶋様は、ご自身が大切にされている3つのことを話されました。
 一つ目は、好きになることです。
 「好きこそものの上手なれ」と、言うように、「自分を好きになること」そして、「下手な自分を、欠点を含めて好きになること」を大切にされているそうです。また、「好きになるためには一生懸命にすること。」「一生懸命にしていると、多くの人に支えられる。すると、感謝する気持ちも生まれ、幸せになる」とも話されました。
 二つ目は、元メジャーリーガーのイチロー選手の言葉です。
 「小さいことを重ねることが、どんでもないところへ行くただ一つの道なんだ。」に共感され、これを実践に活かしておられます。
 三つ目は、人生の岐路に立ったら、必ず厳しい道を選ぶこです。
 「安易な道ではなく、自分にとって厳しい道を選んで進むことで、道を切り拓くことができる」と、語られました。中嶋様のこれまでの実践や生き方に重なるようにでした。
 この他に、清浦奎吾翁から学び、ご自身の生き方に生かされていることもお話になられました。
〇命の不思議さを感じ、選ばれた命を大切にすること。
〇咸宜園の咸宜が意味する「みんないい」のように、一人一人のよさである個性を大事にすること。
〇人としての人権を大切にすること。
〇四恩(「親の恩」「先輩の恩」「友(朋友・同僚)の恩」「時世の恩」)を忘れないこと。
 これらを交えながら、2年生に受け継いでほしい思いを、バトンをつなぐように情熱的にお話しいただきました。
 この夢プロジェクト講演会から、2年生は先人の教えや生き方からたくさんのことを学び得たようです。
 講演会の最後には、本校生徒が閉会のあいさつを立派にすることもできました。2年生一人一人の学びと夢をもつチャンスをいただいたことに心から感謝します。