日誌

「命の教育講演会」を行いました

 12月16日(火)の5・6時間目を利用して「命の教育講演会」を開催しました。講師は熊本機能病院で看護師をされている春田奈都美さんで、「片手の看護師がアフリカで活動してきた話」という演題で講演いただきました。春田さんは生まれた時から左手首の先がないというハンディを持たれている方です。医療の道に進むために大学に進学されましたが、大学の先生からは「あなたは病院の看護師になるのは無理だ。」と言われ、大きなショックを受けたそうです。しかし、そこであきらめずに、義手を使うことで看護師としての仕事をこなすことは十分可能であることを先生に理解してもらい、実習に行くことができたそうです。卒業後は総合病院で仕事をされていましたが、以前から興味があった「JICA海外協力隊」に応募し、28歳でアフリカのガーナに行かれます。水環境がとても悪く、入浴の代わりにバケツ1杯の水で体を洗う生活を余儀なくされたそうです。また、ご自身もお腹をこわし2度入院する経験をされるほど、衛生面に課題があったそうです。現地では、診療所で待っていてもワクチンを受けに来る人がいないため、10kg以上ある荷物をかつぎ、各家庭を回り、ワクチン接種を呼びかけたりしたそうです。活動をとおして、ガーナは大変なことがいっぱいだけど、安心安全な日本より「生きることを楽しむ心と時間の豊かさ」があるというのを実感されたそうです。生き生きと話をされる春田さんの姿を見て、一中生も、自分の夢に向かって、自分の可能性を信じ、しっかりがんばっていって欲しいなと思いました。春田さん、貴重なお話ありがとうございました。