今から始める災害への備え

宮崎県沖の日向灘を震源とし、震度6弱を観測した地震の発生は記憶に新しいところです。熊本県内でも最大震度4の揺れを観測しました。地震はいつ、どこで起きるか分かりません。しかし、地震発生時に慌てないために、準備しておくことが重要です。そこで、今回、山鹿市消防本部山鹿消防署、山鹿あいの会の皆さんにご協力いただき、体験を通して「防災」を楽しみながら学ぼうと、山鹿中学校防災ミニキャンプを開催しました。

様々な場所で地震が起きたときに予測される危険とそれを回避する方法を話し合いました。「倒れてくるもの」「落ちてくるもの」「移動してくるもの」に着目して考えることができました。

ダミーを使って、心肺蘇生とAEDの使い方を学びました。胸骨圧迫(心臓マッサージ)は、胸骨の中心を5cm(単3乾電池の長さ)ほど沈むくらい、1分間に100回程度のテンポで行うよう説明がありました。AEDのパッド装着も慌てずできていました。「胸骨の骨折があったら・・・」「AED装着時に濡れた服はどうする・・・」などの質問にも丁寧に答えていただきました。

毛布を使った運搬、一人や二人、複数で運搬する方法についても教えていただきました。「あまり力を入れずにスムーズに運べる」と何度となく実践している姿が見られました。

非常食体験です。「山鹿あいの会」の皆さんから、ハイゼックスによる炊き出しを教えていただきました。耐熱性ポリエチレン製の袋を使った炊飯です。限られた水しか確保できない場合でも炊飯ができるのが特徴です。定量の米(無洗米)、水を入れ、空気を抜いて、ハイゼックスの口元側をしっかりと折り込み、輪ゴムでしっかり止めました。お湯の中に入れて、30分で炊き上がりました。おかずは十分ではありませんでしたが、ご飯をおいしくいただき完食しました。
あいの会の会長様から「災害時の活動を長く行ってきました。中学生の皆さんにバトンを渡します」と激励の言葉をいただきました。

「自分の命は自分で守る」「助けられる人から助ける人へ」「命の尊さ、人との関わりの大切さ」を感じ、学んだ貴重な時間が過ごせました。
ご協力いただいた皆さん、参加した皆さん、ありがとうございました。