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一隻の船は東へ、 もう一隻は西へ

先日、授業の様子を見て回っていましたら、

3年生の道徳で、小多先生と宮﨑先生が教科書の最初のページの授業をされていました。

「かけがえのない君 どう生きる」という詩です。

前を見よ!

豊穣たる海

はるかかなたに地平線が見える

そして、その向こうに 君が目指す何かがある

 

で始まる、1年間の道徳の授業開きにふさわしい詩を扱った授業でした。

作者の押谷由夫さんは文部科学省で教育課程科教科書調査官をされていた先生です。

3年生たちの真剣な授業を見ながら思い出した、好きな詩があります。

 

一隻の船は東へ、 もう一隻は西へ行く、 同じ風を受けて。

進路を決めるのは 風ではない、 帆の向きである。

人の行く手も 海を吹く風に似ている。

人生の航海で その行く末を決めるのは、 なぎでもなければ、嵐でもない、

心の持ち方である。 

 

エラ・ウィーラー・ウィルコックスさんというアメリカの詩人の

『The Winds of Fate』(運命の風)という詩の一節です。

同じ港で同じ風を受けているのに、東へ旅立つ帆船もあれば、西へ向かう帆船もあります。

環境や条件は同じでも、帆のかけ方、心の持ち方で到着地点は変わる、という詩です。

 

今日も前向きに帆をかけて出帆したいものです。