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フォーカスするとは

知人(昔の教え子です)から教えてもらった、Appleの創業者スティーブ・ジョブズ氏の動画を見ました。

古い動画ではありますが、1997年の世界開発者会議で質問に答える様子が、YouTubeで公開されているのです。
ジョブズ氏は、一人の聴衆(研究開発者)から「OpenDocはどうしたのか?」と聞かれます。
OpenDocとは、研究開発に取り組んだものの、残念ながら普及を果たすことができず、廃止することになったAppleの技術です。

質問者はその開発チームの関係者のようです。多くの聴衆の前で、ちょっと意地悪な質問だったのかもしれません。
それに対して、ジョブズ氏は次のように答えました。

 

Appleは数年間苦しんできた。
ひどい管理だったと言わざるを得ない。
研究者たちはそれぞれ様々な方向に(バラバラに)向かっていたため、成果はその足し算にも満たなかった。
そこで、私は基本的な方向性を決めなければならなかった。
小さく見ると意味があっても、大きく見ると意味がないものがたくさんあったんだ。
最も難しいのは、フォーカスする(焦点を合わせる)ことなんだけど、

ふつうフォーカスするということは、YESと言うことだと思うよね。
しかし、違うんだ。
フォーカスするとは、NOと言うことなんだ。
「いや、だめだ。ノーだ」と言わなくちゃいけないんだ。

(Webサイト スティーブ・ジョブズ「焦点を合わせるということは「ノー」ということだ。その結果本当にすごいプロダクトが生まれるんだ」、スティーブ・ジョブズ「フォーカスとはNOということ」 から要約・引用)

 

何かを進める際の「選択と集中」を、ジョブズ流に語られているのだと思いました。

本校では、学校再開に向けての準備の段階としての登校、授業を今日から始めます。
見通しが付きにくく、いろいろな判断が求められる昨今、参考になる言葉でした。

 

比較的短い動画です。なにより、ジョブズ氏が自分の言葉を大切にして話している様子がよく分かります。興味がおありでしたら、ご覧になってみてください。

(YouTube 約2分8秒)