プロ野球選手その2 ファインプレー
今日もプロ野球選手の方のお話です。
西武やダイエー、ソフトバンクで活躍され、監督までされた、秋山幸二さんをご存知でしょうか。
私の知人の女性の先生は、その秋山さんと高校時代に同じクラスで、一緒に体育委員をされていたそうです。
今でも「秋山くん、秋山くん」と呼ばれます。
その秋山さんが講演をされた時の話です。
いろいろなお話をされましたが、印象に残っていることを一つ。
それは、秋山さんが
「私には、守備のファインプレーはありません」と言われたことです。
聞くところによると、外野の守備とは、(語弊がありますが)ヒマだそうで、ボールが時々飛んでくる時以外は、じっと立って待っているんだそうです。
しかし、将来は野球の指導者になりたいと思っていた秋山さんは、このヒマな時間がもったいないと考えました。何か先々のためにでも、役に立つことをしてみようかと思ったのです。
そこで、彼は守備位置で待っている間、バッテリーの投球やバッターとの駆け引きを観察し、次のボールをこのバッターが打ったならどこに打球が飛んでくるか、一球一球予想しながら、守る立ち位置を少しずつ変えてみることにしたというのです。
そうやって研究するうちに、実際に打球が予想どおりに飛んでくることが多くなりました。
打った瞬間は、ヒットかと見えた打球も、飛んでいった先にたいてい秋山さんが待ち構えていて、捕ってしまうということが多くなったそうです。
ですから、ダイビングしてギリギリで捕るライナーや、背走してフェンス際で飛びつくフライとかはなく、見た目には、楽勝でアウトを取っているように見えるはずとのことでした。
この話は、秋山さんは結構自信たっぷりに話されました。
同じように守備位置についていても、意識の高さによって、プレーが変わってくるのだなと思いました。
派手さはありませんが、バッターが打つ前に打球を予想して楽々アウトを取るのは、これこそファインプレーではないでしょうか。
「先見」が得意な東中の皆さん、どうでしょうか。
このプレーも、ただ守備位置で待っているだけでは、できないのではないでしょうか。
丸山先生、いかがでしょうか。