ただのターゲットにはなりません
という記事を読みました。
「マイクロターゲティング」という言葉が
「ザ・グッドファイト」という米国ドラマで登場したからです。
あまり聞いたことのない言葉でしたが、案外以前から使われている言葉のようです。
記事から引用すると
「インターネットで、ある商品を検索したら、その後、同じ商品や関連商品がネット広告として表示されるようになった、
そんな経験はありませんか?」
ありますね。
Googleで検索したり、Amazonで購入したりすると、関連した商品の広告などが、頻繁に出てきます。
とても頻繁に経験するので、もうそれが当たり前になってきていて、
「便利だな」「手間が省ける」と感じることもあります。
記事はこう続きます。
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これは、私たちがネット上で示した興味や関心がデータとして収集され、
マーケティングに利用されているためです。
こうした手法は「マイクロターゲティング」と呼ばれます。
不特定多数に向けた広告よりも狙った消費者に届くと、活用が広がっています。
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インターネット、AIなどの技術を駆使しているのでしょう。
調べると、この作戦は、米国などでは早くから
大統領選挙などの政治での利用が進んでいるそうです。
ちなみに「ザ・グッドファイト」では、
マイクロターゲティングの技術が陪審員や判事の心理を誘導するために利用され、
自分たちに有利に働くような、フェイクニュースを流すというものでした。
さて、先日、タレントの伊集院光さんがラジオ番組に出ておられて、
「自分は近頃本を読んでいない」という話をしていました。
実際に読んでいないわけではないのですが、
ネット上で次から次に推奨される本を、言われるままに手に取って読んでも、
「本当の意味で、自分で本を読んだ」ことにならないと言うのです。
そこそこ気に入る、似たような本ばかり読んで、
それまで関心のなかった、新しいジャンルの本を読んでみることがない。
「本屋で立ち読みをして、面白そうと思って買ってみたけど、ハズレだった」
というような経験もしていかないと、
自分で「本を読む」ことにならないと言うのです。
たしかに、Amazonの
「よく一緒に購入されている商品」「こちらもおすすめ」
に素直に従っていると、
情報に導かれるままに「本イコール商品」を買わされる(読まされる)連鎖に
乗っかっているだけなのかもしれません。
「自分で考えた生活」「自分で考えた読書」ができているかなと反省しました。
もうすぐ冬休みですが、外出もままならず、家にいる時間も多くなりそうです。
マイクロターゲティングの、ただのターゲットとしてでなく、
自分が手にとって選んだ本を読んでみるのもいいと思いました。