校長住宅さようなら
私はもともと熊本市の出身です。
生まれて最初に住んだ家は、現熊本駅の新幹線口からよく見えるところにありました。
今でも初詣には、その近くの神社に出かけ、
新幹線開通とともに様変わりした、思い出の町並みを巡ったりします。
その町を皮切りに数えてみたら、生涯で11か所の家に住んだことになりました。
その10番目の住まいが、本校正門前の校長住宅でした。
平成29年の4月に本校に赴任すると同時に、引っ越してきました。
引っ越してきた日はとても天気のいい日で、
真っ青な空をバックに、住宅から白い本校校舎が光って見えました。
スクールバスに乗る吹奏楽部の生徒たちが、元気にあいさつしてくれたのを覚えています。
嵐が来ても、雪が積もっても余裕で通勤できる、素晴らしい住宅でしたが、
なぜか冬はえらく寒かったのを覚えています。
また、朝起きたら枕元に、初めて見るような名前も分からない虫?
(虫かどうかも今となっては疑わしいもの)が
何十匹?(何十個というべきか)もじっとしていたのも、
びっくりしましたが、今ではいい思い出です。
その校長住宅が今週から取り壊されています。
お世話になったのは2年間ですが、
住んだ家があっという間に姿を消していくのは、やはりさびしい感じがします。
跡は整地されて、念願のスクールバス乗り場になる計画です。
「仮称・牛深東センタープラザ」です。
バス3台の駐車スペースに加え、
電話ボックスは場所を少し移して残し、
新しく子供たちの待合用のベンチとその屋根、
花壇と水やり用の水道、
(可能ならできれば噴水もとお願いしていますが)
と、安全に児童生徒たちが毎日乗降できるスペースにしていただく予定です。
しばらく撤去、整地と工事が続きますが、
春休みまでには完成するように聞いています。
皆さん、楽しみに待っていてください。
(これは、今はなき熊本交通センタープラザです)