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校長室ブログ 今日の東天

99%の人が間違えた、BMWの入社試験

「99%の人が間違えた、BMWの入社試験」という、有名な問題があります。

まだご存知でない方は、一度チャレンジしてみられませんか。

 

試験問題 

ある人が8元で鶏を1羽仕入れ、 一旦9元で売りましたが、

10元で買い戻し、再び11元で売りました。 

さて、この人はいくら儲けたでしょうか? 

 

世界的な自動車メーカーのBMWの入社試験だそうですが、問題文はたったこれだけです。どう考えられますか?

私はこの手の論理的な問題は苦手で、さっぱりわかりませんでした。

 

あなたの答え(    )元

 

ヒント(選択肢)

ア 3元の儲け

イ 2元の儲け

ウ 1元の儲け

エ 儲けなし

オ 1元の損

カ 2元の損

キ 4元の損

ク その他

 

そうなる理由もお考えください。

解答例は明日のこの欄でお知らせします。

「箸よく盤水を回す」

先日、2年生の朝の会で、杉本先生がイエローハットの創業者、鍵山秀三郎さんのお話をされていました。

たった一人からトイレ掃除の大切さを身をもって示し続けてこられた方です。

今日はその鍵山さんの文章を紹介します。

「箸(はし)よく盤水(ばんすい)を回す」という言葉にまつわるお話です。

 

……「箸よく盤水を回す」

酒井大岳(だいがく)先生から教わった貴重な言葉です。

意味は、小さな努力も続けると、大きな力になる。

決してあきらめてはいけない、という訓えです。

もう少し詳しく説明します。

「盤水」とは盤(丸い皿、たらい) のなかの水のこと。

最初、箸一本で盤水を回しても著しか回りません。

ところが、その箸を根気よく熱心に回し続けていますと、周囲の水が少しずつ回るようになります。

さらにあきらめずに回し続けますと、一段と輪が広がります。

そして最後には、盤水全部が大きな渦(うず)になって回るようになります。

この言葉を知ったとき、私は救われるような気持ちになり、感動しました。

過去四十年以上の間、私もこの言葉とまったく同じような、はかない、虚しい努力をしてきたからです。

私の場合、箸どころか爪楊枝(つまようじ)を回すようなスタートでした。

その努力の甲斐あって、四十年以上たって、大きな渦になってきました。

同じように、たらいに水一滴を垂らしても、見た目に何の変化もありません。

しかし、一滴分の水は確実に増えます。

たとえ、増えたことを確認できなくても、私は努力してきました。

たらいが、プールだったとしても同じ。

根気のいる努力ではありましたが、自分の信念を固めるのに大いに役立ちました。……

 

先日の「ファーストペンギン」に続いて、まずは一人の行動から始まる、という勇気づけられる文章です。

鍵山秀三郎「一日一話」 人間の磨き方・掃除の哲学・人生の心得

サッカー元日本代表 長谷部誠選手に学ぶ

昨日のスポーツニュースで、

「サッカー元日本代表MF長谷部誠選手が、アジア人におけるブンデスリーガ最多出場記録を更新」

と伝えられました。

長谷部さんは、熊本地震の直後、ちょうど4年前の今日、6月9日に、私の前任校を訪問してくださり、

小・中学生といっしょにサッカーを楽しんでいただき、とても元気づけられました。

とにかく、「いい人オーラ」とでも言うのでしょうか、長く日本代表の主将を務めておられるスター選手なのに、

サッカー部の先輩のような感じで、気さくに振る舞っておられたのが印象に残っています。

「熊本はインターハイで訪れた思い出の地です」とおっしゃっていました。

ドイツのチームでも監督さんから信頼を得て、活躍されていることを嬉しく思います。

↓写真は、中学生とサッカーをしてくださっているところです。

当時、長谷部さんの著書「心を整える」などから印象に残った言葉をメモしていましたので、いくつかご紹介します。

 

自分が発する言葉というのは、自分自身に語りかけているところがある。

口にした言葉は自分の耳を通じて、自分の心に届く。

 

愚痴だけでなく、負の言葉はすべて、現状をとらえる力を鈍らせてしまい、自分で自分の心を乱してしまう。

心を正しく整えるためにも。愚痴は必要ない。

 

さぼっていたら、運なんて来るわけがない。

普段からやるべきことに取り組み万全の準備をしていれば、運が巡ってきたときにつかむことができる。

 

サッカーチームに限らず、リーダーとかキャプテンがよく見える時というのは、常に周りがそうしてくれているんだと思うようにしています。

だから、僕がもし、そういうキャプテンとして見られているならば、それはやはり周りのチームメイトのおかげかなと思いますね。

 

時間に遅れるのは、どこかに甘さがあり、本気で取り組んでいないという証拠だ。

きつい言い方をすれば、まわりに対する尊敬の念が薄い、と思われても仕方ない。

 

感謝する能力は、意識次第でいくらでも伸ばせるし、それに感謝は自分のためでもある。

もし、自分が感謝の気持ちを忘れなければ、まわりがどんどん自分にポジティブなエネルギーをくれるはずだ。

 

これらの言葉から、サッカーはもちろん、一人の人として生活する姿勢に身が引き締まるような思いがします。

写真は、サッカー部のキャプテンと握手してくださったところです。

 

今後のますますのご活躍をお祈りします。

ユニセフのHPです。当日の様子の動画もあります。↓

長谷部誠 選手 熊本地震の被災地を訪問 「子どもたちが少しでも元気になれるように」ユニセフHpから

「やる気」の研究

学校再開から本校も活気が出て、気合いが入ってきたこの頃です。

さて、臨時休校中の生徒たちの日記やヘルスカードに、「やる気が出ません」とか「やる気を出さなければ」などというフレーズが見られたようです。その後、どうでしょうか。

今日は「やる気」の話です。

以前に、あるIT企業の社長さんのインタビュー記事で読んだことです。

入社1年目のある社員が社内研修で、

「こんな仕事を任されてモチベーションが上がり、その後こんなことでモチベーションが下がり...」

と自身のモチベーションの変遷を発表したそうです。その社長さんはがまんして最後まで聞いたそうですが、最後に

「給料をもらって仕事をしている自覚がないのか」

と尋ねたそうです。すると、びっくりした当の1年目の社員は、後で泣いていたそうです。…

これは、給料をもらっているのに、モチベーション(やる気)が上がった、下がったというのは失格。やるべきことをちゃんとやって当たり前ではないか、甘えてはいないか?という社長さんの思いなのでしょう。

私はこの話を読んで、「仕事をして給料をもらう」ということは厳しいものなんだなと、今更ながらに思ったところです。

 

さて、テレビでもお見かけする茂木健一郎さんという脳科学者の方に、「やる気は必要ない」というエッセイがあります。

茂木さんは「どうしたらやる気がでますか」という質問を受けたときには、「やる気は必要ありません!」「やる気がでないのを、言い訳にしないでください!」と答えるそうです。少し引用します。

……もちろん、「夢」はあった方がいい。「目標」もあるにこしたことがない。しかし、日々の仕事、営みにおいては、「やる気」は必要ない。むしろ、淡々と、フラットに、アップもダウンもなく、続けていく方が良い。(中略)

毎朝起きて、今日もまた淡々と作業をする。その過程で、「やる気」という、特別なものは必要ない。むしろ、常に、「今、ここ」に没入して目の前のことをこなしていくのであって、それ以上でも、それ以下でもない。

逆に言えば「やる気」がでないという人は、それをやらないことの言い訳にしているにすぎない。

 

たしかに、一流スポーツ選手の練習風景を思い浮かべてみると、いつも目をキラキラさせているという印象ではなく、やるべきことを淡々と、粛々とやっている印象です。(たとえば、イチロー選手)

 

最後に精神科医の斎藤茂太さんの言葉をご紹介します。題して「グズをなおせば人生はうまくいく」。 

……そもそも「やりたくない」気持ちが、後になって「やりたい」気持ちに変わるわけではないのだから、 時間があるうちにすぐにやってしまったほうが、 いつまでも「早くやらなくては」 という気持ちを引きずるより、 じつはずっと楽なのである。 ……

 

では、今日も「やる気」など気にせずに、目の前のことに取り組みましょう。

茂木健一郎のアハ!体験

↓茂木さんの「アハ!体験」の本です。

 アハ!体験―4つの間違い探し わかった瞬間、頭がよくなる

風にそよぐグラス

明日から、部活動も短時間ですが練習を始めます。

学校再開をして、先週は生徒たちも少し疲れがたまってきたようでしたが、明日からはどうでしょう。

 

今日は少しリラックスする話です。

「風にそよぐグラス」をご存じでしょうか。

数年前に家族旅行で箱根を訪れたときに、箱根の森美術館に立ち寄りました。

そこで目にとまったのが、「風にそよぐグラス」です。

実物は、ガラスケースに入って展示されていましたが、その横でモニターに映っていたグラスの、

まさに「風にそよぐ」様子に驚いて、しばらくその場を離れられませんでした。

このグラスは、脚?の部分が細くて、まさに優雅に風にそよぐのですが、折れない強さも持ち合わせているのです。

 

昨今のコロナ対応や自粛やらでストレスがたまっていましたが、

久しぶりにこのグラスのことを思い出し、動画を眺めていると、気持ちが安らぎました。

百聞は一見にしかず、よかったらご覧ください。