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校長室ブログ 今日の東天

菅さんの会見から

自民党の総裁選の話題がニュースを賑わせています。

昨日は菅官房長官が出馬会見をされていました。

あるテレビ番組でも、菅さんのプロフィールを取り上げていました。

菅さんは秋田県の農家の生まれで、お父さんはイチゴの栽培で成功された方だそうです。

「冬の出稼ぎをしなくていいように、イチゴの品種改良をして冬に栽培し、

クリスマスケーキに初めてイチゴを乗せた」方だそうです。

本当でしょうか!

 

すが義偉ホームページ「すが義偉物語」

菅さんは国会議員二世とかではなく、いわゆるたたき上げであることを

昨日の出馬会見でも言われていました。

努力してこられた人だけに、座右の銘は「意志あれば道あり」だそうです。

その番組の中で、菅さんの元秘書で、現在横浜市議という人が出演されていて、

菅さんは

「努力をすれば、たとえ黙っていても誰かが必ず見ていてくれて、努力は必ず報われる」という意味のことをよく言われていたそうです。

 

その言葉を聞いて、思い出した話がありますので、長くなりますが引用します。

 

コメディアンの萩本欽一さんの若い時の話です。

引用:萩本欽一著『ダメなときほど運はたまる』廣済堂新書 から

ダメなときほど運はたまる 

 

*****

ほとんどの人は「損をしたくない」

と思って生きていますよね

だけど、そういう生き方をしていると

自分でも気がつかないうちにずるくなったり

意地悪になったりしやすいと思うの

だって今の世の中がそうでしょ?

みんなで得しましょう

損をしたい人は勝手に苦労してなさい

っていう仕組みになってますよね

幸運もお金も

人のあいだをぐるぐる回ってるんだから

すべての人が一緒に得をするなんて

ありえないんですよ

幸せになりたいと思うなら

進んで損をしたほうがいいの

人とつき合うときは

率先して損な役回りをすると

だれかが幸運を持ってきてくれます

自分のために損をしてくれた人がいたら

うれしくなるでしょ

だから人間関係が円滑になるし

一緒に仕事をするときも

信頼関係が早く結べるんです

かといってなにか見返りを求めて損をしたり

相手にとって負担になるような

極端なことをしちゃダメ

このあたりはバランスを考えて行動しないと運にならない

僕の場合、なにか事を興(おこ)すときは

必ず損から入ります

これを覚えたのは、高校時代でした

(つづく)

運命が変わる 人生が変わる

昨日のこの欄では、「行動すれば脳のスイッチが入る」という話をしました。

少し似たような言葉で、こういうものがあります。

 

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

 

心理学者ウイリアム・ジェイムズの言葉とされています。

この言葉は、野球の松井秀喜選手の高校時代の恩師・山下監督から学んだ言葉として、次の本でも紹介されています。

「心が変われば 山下智茂・松井秀喜を創った男」

 心が変われば 山下智茂・松井秀喜を創った男

 

 

また、サッカーの中村俊輔選手の「夢をかなえるサッカーノート」という本でも紹介されているようです。

 

 夢をかなえるサッカーノート 

 

それほど、有名な言葉なのですね。

 

一方では、野球の野村克也監督の「野村ノート」という本では、

ヒンズー教の教えとして、次の言葉が登場するようです。

心 が変われば 態度が変わる。
態度 が変われば 行動 が変わる。
行動 が変われば 習慣 が変わる。
習慣 が変われば 人格 が変わる。
人格 が変われば 運命 が変わる。
運命 が変われば 人生 が変わる。

野村ノート 

 

ウイリアム・ジェイムズさんの言葉の原典はここにあるのかも知れません。

どちらも言っていることは、

日頃の心がけや態度が運命や人生を左右するのだ、ということではないでしょうか。

 

「今できなくても、いざとなったらやれるので、これでいいのだ」

といくら口では言っても、日々だらだらしていては、

やっぱり、だらだらしたそれだけの人生しか送れないのでしょう。

以前、日頃あいさつをあまりしなくても

「しようと思ったら、ちゃんとあいさつはできます」と言っていた生徒がいました。

しかし、高校入試の面接の練習をしてみると、やっぱりあいさつや礼儀は下手でした。

その場だけの付け焼き刃では、社会は通用しません。

「私はやればできる子なので」ではいけないでしょうね。

 

これもまた、似たような印象の言葉ですが、

マザーテレサもこんな言葉を残しています。

 

思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから。

 

私は特に、

「思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。」

という部分にドキッとします。

いくら、つい言ってしまった言葉や、うっかりしてしまった行動でも、

思いもしないことは言葉に出ませんし、行動にも出ないのでしょう。

そこから運命につながって、自分に返ってくるのだと、自分を戒めています。

〇〇すれば脳のスイッチが入る

薬学博士で東京大学薬学部教授の池谷 裕二さん

(テレビ「新・情報7daysニュースキャスタ-」にも安住アナやたけしさんといっしょに出られています)

が、 糸井重里さんとの対談で話されていました。

 

池谷裕二のホームページ


「脳にスイッチを入れるには」という話です。

 

池谷さんは、

身体を動かす事実が起こると、そこにあとから脳がついて行く、

ということをおっしゃっています。

 *****以下引用*****

糸井    それを知ってるだけで、 ずいぶんいろんなことがやりやすくなりますよね。

池谷    たとえば、朝、 眠いのに起きなきゃいけないとかね、

 そういう葛藤もなくなるんです。

 横になってたらいつまで経っても眠いんです。

 体のスイッチが入ったら、脳は追随する。 つまり起きる。

 そうすると目が覚めるじゃないですか。

 そういうことで、面倒なことが だいぶ楽になるんですよね。

 やる気にならなくても、

やりはじめればそのうち気分乗ってやるでしょ、 みたいな感じを持ってると、

 たぶんすごく楽になるんです。

 *****引用ここまで*****

 

池谷さんは「けっきょく、身体しか スイッチはない」とおっしゃっています。

 

身体を動かす・行動することで、脳のスイッチが入り、

めんどうなことがめんどうでなくなり、

きつそうなことも案外楽に進められる、ということですね。

 

確かに、私も仕事に手を付けてしまえば、半分ぐらいは終わったようなもので、

後はなんとか、なっていきます。

坂の上から岩を転がすとき、最初は重い岩を「うーん」と力を入れて動かしますが、

いったん動き出したら、

ごろん   ごろん  ごろ ごろごろごろ………と自然に加速して転がり出すのと似ています。

(これは先日、3年生が理科の実験で学習していました)

 

今朝、苓南タイムに教室を回っていましたら、

2年Bの教室(4F)にこんな言葉が掲示してありました。

 まず、具体的な行動を変えると、脳(意識)にスイッチが入って、

姿勢、発言などの習慣も変えられるでしょう。

 

「行動すれば脳のスイッチが入る」のです。

 パパは脳研究者 ~子どもを育てる脳科学~ 

変化のチャンス…マスクをしたまま食事するレストラン

昨日のニュース番組で、「食事ができて、会話もできるマスク」という話題が上っていて、目を止めました。


ファミリーレストランチェーン、サイゼリヤの試みの話題です。

 

サイゼリヤといえば、安くておいしい庶民的なレストランで、私も以前、299円とかのピザを食べたことがあります。

 

番組では、堀埜一成社長のインタビューがあっていました。


「コロナ以前には戻らないと言う前提で改革を進める」

「コロナ前の売り上げに戻すというのではなく、売り上げが8割でも利益を出すという工夫をする」

とか、なかなかのリーダーシップがうかがわれました。

具体的には、

前述の食事用マスク「しゃべれるくん」、

これは普通のナプキンを折りたたんで自分のマスクにはさみ込んで簡単に使うもののようです。

それに、釣り銭を減らすためのメニュー価格の1円値上げ、

従業員の動きや歩数を計算して効率化したキッチンづくりなどが紹介されました。

 

これは後述のNHKニュースでしゃべれるくんを使いながら食事をしている、堀埜さんです。


堀埜さんは「今は変化するチャンス。楽しいですよ」ともおっしゃっていました。

 昨日この欄で

F.コヴィーの「人は変わらざる中心がなければ、変化に耐えることができない」という言葉に触れました。

変化に対応できた者だけが、進化の過程で生き残る、とも言われます。

変化への対応を躊躇すべきではないのかなと思いました。


以前のNHKニュースの記事です。

サイゼリヤ “食事用マスク”と“1円値上げ”のねらいとは

 

選択の難しさについて

「1つの課題には、必ず解決法が2つ以上ある。

2つ見つからないのは、自分の視野が狭くなっているから」

とは、ある小学校の校長先生の言葉ですが、困難な状況でなくとも、

2つの選択肢で悩むことは、日常でたびたびあるのではないでしょうか。

 

昨日は29日「肉(29)の日」ということで、割引サービスのある店が2軒あったのですが、

夕食をとんかつ店にするか、ハンバーグ店にするか、しばし悩みました。

結局、とんかつ店に行ったのですが、

キャベツは千切りかざく切りか、ご飯は白ご飯か麦ご飯か、お味噌汁は貝汁か野菜汁か、

注文の時に丁寧に尋ねられました。

その度に的確に?お答えしたところです。

 

さて、先日「YOUは何しにニッポンへ?」というテレビ番組を見ていましたら、

ある外国人女性が日本の神社に興味がある人で、

ある重大な選択を神社のおみくじで決めるために、日本に来たということでした。

その選択というのは、就職先に関することで、

「給料の高い大企業(なんとMicrosoft!)」にするか、「給料はそうでもないがやりがいのあるベンチャー企業」にするか、という問題でした。

彼女は神社に行くまで、将来性のあるベンチャー企業の魅力について語っていて、迷っているながらも、心が傾いているようにも見えました。

どっちにしろ、今日中に内定への返事をどちらかにしなくてはならないそうです。

 

目的の愛宕神社で、「出世の石段」と言われる急な石段を登った彼女は、いよいよおみくじを引きました。

これはMicrosoftの分、これはベンチャー企業の分と決めて、

2つのおみくじを引いたのです。

結果は、ベンチャー企業の方が大吉、Microsoftの方が小吉でした。

そのおみくじをしばし見つめていた彼女は、意を決して内定を受けるメールを打ち始めました。

「決まったね、おめでとう!」

取材スタッフがメールの送信画面を見せてもらうと、

なんと宛先はMicrosoftの担当者でした。

 

せっかく日本まで来ておみくじを引いたのに、

彼女は最後にその結果と裏腹の判断をしたのでした。

「うーん、やっぱりMicrosoftのお給料はいいのよね」

と笑っていました。

司会のバナナマンはズッコケていました。

 

しかし、こういうことはよくあることのようで、

「どうしても判断に迷うことがあったら、最後はコインを投げてその裏表で決めてしまいなさい」

というアドバイスを聞いたことがあります。

コインの結果が出て、「よし、これでいいや」と思ったらそのままでいいし、

「う〜ん、でもやっぱりな〜」と納得いかないようなら、逆の選択にすればよいというものです。

今回の彼女の選択は、まさにそういうことでした。

 

F.コヴィーは

「人は変わらざる中心がなければ、変化に耐えることができない。

変化に対応する能力を高めるには、自分は誰なのか、何を大切にしているのかを明確に意識することである」

と言っています。

「変わらざる中心」をコヴィーは大海を行く船と北極星にたとえたりしていますが、

そういう自分の価値観に則って選択、判断することが大切に思います。

 

『YOUは何しに』就職先をおみくじに委ねた結果… まさかの展開に唖然