校長室ブログ 今日の東天
ティントロティントロティロリロ
古い話ですが、ジョージ・ウィンストンというピアニストのある曲を、
国語の授業で教材にしたことがあります。
教師1年目で担当した中学3年生のクラスでの、
卒業前の最後の授業でした。
公立高校の入試直前の授業で、
生徒たちはちょっと拍子抜けしたかもしれません。
曲名を伏せて生徒たちに聴いてもらった後、
「この曲にタイトルをつけなさい。
そう考えた理由も書くこと」
という課題を示しました。
生徒から「もう1回聴かせてください」
とリクエストがあったので、
もう1回ラジカセ(!)をかけました。
生徒たちは結構集中して考えてくれました。
みんなの考えたタイトルに共通していたのは、
「失恋」とか、「哀しみ」とか、「思い出」
ということでした。
「思うようにいかなくて、もどかしい感じがする」
「一人ぼっちになって寂しい気持ちになる」
とかを理由に挙げていたと記憶しています。
「落ち葉が散っている景色が見える」という感想もあって、
これは想像力豊かな、なかなかのものです。
本当のタイトルは、
Longing/Love
直訳すると「憧れ/愛」 です。
以前、TVCMやニュースの中の天気予報のBGMでかかっていたりしました。
「ティントロティントロティロリロ」というサビ(?)のところは
聞き覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
アルバムのタイトルは、
autumn つまり「秋」ですが、
今ぐらいの季節になると聴きたくなります。
アントニオ猪木対ビル・ロビンソン戦(1975/12/11)に学ぶ
アントニオ猪木選手はプロレスラー人生の中で、数多くの試合をされたと思いますが、
私はそのうちの3つの試合から、多くを学びました。
今回はその3試合、1975年12月11日の対ビル・ロビンソン戦です。
この試合は、60分三本勝負で行われましたが、結果は引き分けです。
一本目はロビンソン選手が逆さ押さえ込みで先取し、
二本目を猪木選手が卍固めで取り返して、
三本目は時間切れドローとなりました。
こう書くと、どこにでもある試合のようでもありますが、
私は猪木選手の生涯におけるベストバウトだと思っているのです。
試合は、二人の技と技の応酬で進みますが、どちらも決め手を与えない、消耗戦となります。
ロビンソン選手のレスリングは、とてもクレバーで試合の盛り上がりとか、お互いの見せ場をつくるといった意思は全く見られず、
猪木選手の技を読んで先回りして完封していくような展開です。
それに対して、猪木選手はいわばロビンソン選手の土俵の上でも自分のスタイルを崩さず、攻め込んでいきます。
頭のいいプロレスと意地のプロレスの闘いのように見えます。
試合経過40分過ぎに、一瞬の隙をついてロビンソン選手が一本目を取り、
残り十数分、猪木選手はなんとか一本返そうと追い詰めますが、
ロビンソン選手は手強く、とうとう時間稼ぎさえし始めます。
やがて蔵前国技館全体がじりじりして、
ヒートアップしていく中、「残り5分」のアナウンスが会場に流れます。
あと一歩決めきれない猪木選手に焦りが見えた時、
ロビンソン選手がまだこんなにスタミナがあったのかというように、
得意のダブルアーム・スープレックスで猪木選手を投げ捨てます。
あらー、反撃もここまでかと思いますが、猪木選手はなんとか返します。
守勢に立ってしまい、もう時間がないとなった時に、
今度は猪木選手が一瞬の隙をついて、
卍固めをかけるのです。
最も猪木らしい技で、耐え続けたロビンソン選手も残り1分を切ったところで、ギブアップします。
試合自体はこの後、1分足らずの三本目も行われ、時間切れで決着はつかないまま、終わるのですが、
私にとってその最後の結果はあまり関係ありません。
試合当時、中学3年生だった私はこの二本目、
賢いプロレスに翻弄されながら、
最後まで諦めず、
自分の持ち技で向かっていく
猪木選手の意地に心を打たれました。
少々大げさですが、「誠実さ」とか「真摯さ」を感じるぐらいです。
猪木選手とロビンソン選手が闘ったのは、生涯この1試合だけでした。
私がこの試合から学んだものは、
最後まで諦めずに、なんとかしようと闘う
意地だったのです。
私の教職生活もタイムアップまで、意地をご覧いただきたいと思います。
これが中学生時代の私の愛読書です。今でも持っています。
昔話法廷 被告人は末っ子のこぶた
もう20年ほど前になりますが、
国語の授業で音声言語、すなわち「話す・聞く」授業がとても盛んに研究された時期がありました。
特に、欧米から輸入されたのであろう「ディベート」が、
賛成・反対などに分かれて論戦を行う、一種のゲームみたいなもので、とても新鮮でした。
それまでの日本の国語教室にはあまり登場しなかった活動だったからだと思います。
また、論理的な思考力や
相手の主張の論旨を聞き取って取って返す発言力などを育てる
という点でも注目されていました。
私もいろいろな実践に取り組みましたし、
ディベートのオーソリティである、花田修一先生をお茶の水大学附属中学校にお訪ねして、
厚かましく授業を参観させていただき、ご指導をいただいたのも、懐かしい思い出です。
そういったわけで、というのではありませんが、
法廷物、弁護士物のドラマや映画が好きで、よく見るようになりました。
最近では、アメリカのTVドラマの
「ブル」(これは、陪審員の心理を操作する法廷での駆け引きという、高度な法廷物)、
「グッド・ファイト」(これは、SNSを使った犯罪など極めて現代的な裁判とクセの強い弁護士たちの群像劇)
などがお勧めでしょうか。
さて、そんな私が最近見ているのが
子ども向けの番組で、
文字通り、昔話の登場人物が法廷で罪に問われるという法廷ドラマです。
例えば、「三匹のこぶた」裁判では、
こぶたがオオカミを煮えたぎった鍋に落として殺害したのは、
正当防衛か、計画的殺人かが争われます。
そして、判決は出ないまま終わります。
番組のキャッチコピーは
「判決の出ない異色法廷ドラマで、“ 考える力”を養う!」です。
大真面目な証言や反対尋問、「異議あり!」に少し笑いながらも、
ちょっと待てよと、考えさせられるようなミニ・ドラマです。
私のおすすめは「アリとキリギリス」裁判です。
ー被告人はアリ。
冬になり食べるものがなくなって、食糧を分けほしいと頼んできたキリギリスを見殺しにした。
アリは、保護責任者遺棄致死罪で有罪か?それとも無罪か?
(番組HPから)
私はこの件については、「カルネアデスの舟板」のルールが適用されるのではと思いますが、どうでしょう?
15分のドラマで、ホームページから誰でも視聴できます。
頭のリフレッシュに、一度、ご覧になってみてはいかがでしょう。
成果=知識X技能X考え方X意欲
先日の研修会で、
「熊本県教育庁 令和2年度(2020年度)小中学校評価者研修会」
(講師 産業能率大学総合研究所 北山勝英 氏)
について、五和中学校の大塚校長先生から復講がありました。
資料をもとに、とても勉強になる内容でしたが、
特に以下の部分に目を覚まされました。
それは、「成果はかけ算である」というものです。
つまり、成果は次の式で求められるということです。
成果=知識X技能X考え方X意欲
なるほど、成果が出てこないときに、何が原因なのか。
よく分からないことがあるのです。
しかし、成果の一つ一つの要素について考えると、
改善の糸口も見えるのかもしれません。
どうしたらいいか知らないのか?(知識)
やろうとしてもできないのか?(技能)
ものの考え方、目指す方向性が間違っているのか?(考え方)
そもそもやる気がない、あきらめているのか?(意欲)
そして、さらにこの中で、知識、技能、意欲は0~10であるが、
考え方はマイナスのこともある、というのです。
知識、技能、意欲は0の場合もあるので、せっかく他の要素がよくても、
一つの要素のせいで、成果が0、つまり水の泡にもなります。
しかし、考え方がマイナスだったら、成果はマイナス、
つまり、頑張って取り組んでも逆効果になるということになります。
考え方、とは
ポジティブな考え方、前向きな考え方、信用などですが、
そのマイナスといえば、
ネガティブな考え方、後ろ向きな考え方、不信感などでしょうか。
この考え方、思考のスタイル、もののとらえ方などが
本当に大切なんだなと思った次第です。
大塚校長先生、貴重な復講ありがとうございました。
(以前紹介した、ミツルさんの絵の別バージョンです)
はやぶさ2 の「行ってきます」と「永遠なれ!」
今ではテレビのリモコンは当たり前の話で、
むしろ「チャンネルを回す」などというと、「?」となりそうです。
私が子どもの頃初めて触れたテレビのリモコンは、
たしか「ズバコン」という商品名でした。
ズバコンをテレビに向けて操作すると、丸いチャンネルがカチャ、カチャと回るというものでした。
すぐ壊れそうな仕組みでしたが、「リモコンってすごいな」と思った覚えがあります。
また、同じく子どもの頃のあこがれのおもちゃといえば、
ラジコンカーで、私は買ってもらえませんでしたが、
持っている友達のところに行くと、赤いスポーツカーのラジコンを
順番に少し触らせてもらえて、嬉しかった思い出があります。
そんなリモコンやラジコン、最近でいえばドローンなどもありますが、
それらとは比べものにならないほどの遠隔操作なのでしょうか?
詳しいことはよく分からないのですが、
とにかくはやぶさ2はすごい技術の結晶には違いありません。
昨日は、小惑星探査機はやぶさ2が6年50億キロの旅を終え、
小惑星「リュウグウ」の砂などが入っているとみられるカプセルを地球に送り届けた
というニュースで持ちきりでした。
深夜のテレビか何かを見て、涙が出たという人もいるようです。
はやぶさ2の科学的な業績や、天文学的な意義は至る所で触れられていますので、
私は印象に残った言葉を2つご紹介します。
はやぶさ2が見た地球 JAXAが公開「最後に『行ってきます』と手を振り行った」
というニュースでは、はやぶさ2が見たという地球の姿が掲載されていました。
ー小惑星探査機「はやぶさ2」が地球の上空約8万キロから撮影した地球の画像。右上に南極が、上端に南米西岸が写っている=2020年12月6日午前6時半撮影(JAXAなど提供)
写真の様子も感慨深いですが、私はこの記事の中のコメントが印象に残りました。
ー会見で津田雄一・プロジェクトマネジャーは「最後に『行ってきます』と日本を見つめて手を振りながら出て行った」としみじみと話した。
「最後に『行ってきます』と日本を見つめて手を振りながら出て行った」!
津田さんという方のはやぶさ2への愛情があふれるようなコメントですね。
しかし、「行ってきます」とは。どこへ?
帰ってきたばかりと思っていた私がよく読むと
朝日新聞に説明がありました。
「はやぶさ2本体はカプセルを切り離した後、地球に衝突する軌道から離れ、新たな探査の旅へ出た。
次に目指すのは地球と火星の間を回る直径30メートルほどの小さな小惑星で、
さらに100億キロを飛んで2031年に到着する見通しだ」
これにもびっくり。カプセルを地球に落としていったら、
そのまま100億キロ向こうまでまた旅立ったのですか!
もう私のズバコンやラジコンカーでは想像がつかないことです。
また、もう1つ印象に残ったのは、
宇宙ステーションにいる野口聡一さんのツイッターのコメントです。
たった今 はやぶさ2 の勇姿を ISS から目視しましたー
地球に向けて高度をグングン下げてくる光を約5分見つめてました。
位置情報を指示してくれた JAXA つくば管制センターありがとう。
はやぶさ2 そして はやぶさ よ永遠なれ!
50億キロの旅をしてきた探査機を、宇宙ステーションから見る野口さん、
21世紀の宇宙だなぁという感じですね。
「はやぶさ2 そして はやぶさ よ永遠なれ!」というエールも
同じ宇宙でミッションを遂行している気持ちが伝わります。
野口さんの乗るISSから撮影した動画もありました。
とてもきれいな一筋の光です。
「はやぶさ2」勇姿を撮影 野口さん搭乗のISSから(2020年12月6日)
人類の、日本の科学の力、努力、思いに触れたニュースでした。
★6月は食育月間です。
6月の「給食だより」に「食育月間」や「食育」について掲載されています。
「給食だより」をぜひご覧ください。
★天草市消費者生活センターからの注意喚起です
ご一読ください。
★天草市教育委員会より
「天草市における
『学校部活動の地域移行』
に関する進捗状況について」のお知らせがありました。
資料を添付しておりますので、ご一読ください。
Let’s go to the library!!
【今週のくまTOMO】ごみ / 鳥
3月16日のくまTOMOの記事から、
「健康へのえいきょう心配 プラスチックごみ」
「KUMAMOTOとりさんぽ 県農業公園 春の合志市を散策」
をピックアップして関連図書を集めました。
鳥の本は、眺めるだけでも楽しいです。
『366日の誕生鳥辞典』は、その鳥にまつわる伝承や由来を元に誕生鳥が制定してあり、自分の誕生日の誕生鳥はどんな鳥か調べたり、自分と似ているところはあるか想像してみたりして楽しめる本です。
御所浦のイベントにあわせて…
御所浦の、恐竜の島博物館で一周年記念イベントが3月15日にあるそうですね。
現在、図書室前の廊下には、
イベントにいらっしゃる小林快次さんの著書
・『ぼくは恐竜探険家!』
・『恐竜時代』、
小林さんも監修者の一人である『NHKスペシャル恐竜超世界IN JAPAN』
と、そのた恐竜関連の本を並べて置いています。
気になる方はぜひ借りてみてください。
「アスクレピオスの杖」
校長先生から紹介された、「アスクレピオスの杖」のお話について振り返ってみたい方、
図書室にある『世界の神々大図鑑』(グラフィオ/編集、金の星社)をご覧ください。
NDC 164 (神話、神話学)
※現在は特集コーナーに置いています。
【くまTOMO】不登校/いじめ
今回のくまTOMOの中から、
「不登校34万人 増加続く」
「いじめも過去最多」
の記事に注目して、関連する本を集めました。
気になる本があったら、ぜひ借りてみてください。
※冬休み特別貸出中!一人5冊まで借りることができます。(返却は1月10日まで)
【くまTOMO】世界遺産/走り方
今回のくまTOMOの中から、下記の記事に注目して、関連本を集めました。
・「親子走り方教室」
・ナスカの地上絵
左側に走り方の本、陸上関連の本、右半分には世界遺産の本を置いています。
☆パラパラとめくってみたり眺めてみたりして、気になる本があったらぜひ借りてみてください。
【くまTOMO】氷
今回のくまTOMOから、「氷の不思議」の記事に関係する本を集めています。
氷に関する本。
『空想科学読本』には、氷を操るキャラクターを科学的に解説しているページがあります。
氷のキャラクター、みなさんは誰が思いつきますか?
【くまTOMO】猫島(湯島)/ノーベル賞
今回のくまTOMOから、湯島の記事とノーベル賞の記事に注目して、関連する本を集めています。
湯島に関する本は、熊本日日新聞社が発行した『猫島ありのまま』がありました。
ノーベル賞に関する本は、ノーベルさんのこと、ノーベル賞を受賞した人々の本を集めて置いています。
(ここの本ももちろん借りることができます)
コラボ給食
今週の給食は、図書とコラボしたメニューでしたね。
火曜日の給食で紹介された『食堂かたつむり』と、
水曜日の給食で紹介された「めぐろのさんま」が読める『落語ものがたり事典』
を廊下の特集コーナーに集めました。
また、「ごはん」に関するお話がたくさん載っている、『つやつやごはん』も一緒に置いています。
物語と食をいっしょに楽しみましょう。
【今週のくまTOMOコーナー】ごはん/感染症
今回のくまTOMOの記事の中から、
「ホテル日航熊本 食育イベント 稲刈り、すし作り」に注目して、[おにぎりの本や和食の本]
そして
「感染症増え最大級の流行」の記事より、[感染症関連の本]
を集めて置いています。
気になったらぜひ借りてみてね。
【今週のくまTOMO】ネットトラブル【記事関連本コーナー】
今回のくまTOMO、「ぷれすけの教えてネット Q オンラインゲーム 注意点は?」の記事に注目!
関連する本を集めています。
ネットで起きやすいトラブルとは・・・?
(このコーナーの本ももちろん借りることができます)
熊本県教育情報システム
登録機関
管理責任者 校長 森 健一
運用担当者 唐田 尚子
住所:天草市久玉町2364番地
電話:0969-72-3214
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