学校生活

教師修養 第3弾 ~共生社会の形成に向けて~

 18日(水)、熊本県立菊池支援学校からM指導教諭をお招きして、「特別支援教育」についての校内研修を行いました。熊本県では、「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築を目指して」の基本方針に基づき、障がいのある子供と障がいのない子供が可能な限り同じ場で共に学ぶことを追求するとともに、誰もが授業内容が分かり学習活動に参加している実感と達成感を持ち、生きる力を身に付けることができるよう、全ての学校等において特別支援教育の一層の推進を図ることを目指しています。

 

 

 

 

 


 講話では、特別支援教育の理念に始まり、行動分析に伴う子供の捉え方、個別の教育支援計画・指導計画の作成に至るまで、具体例を挙げながらわかりやすく説明していただきました。

 

 

 

 

 

「自分の思い込みで考えない」
「うまくいかなかった授業を子供のせいにしない。方法が原因と考える」
「問題の背景を考え、事前に対応策を考えておく」
「問題行動を起こす前の支援(声かけ・活動)が大事」

等、支援を行う上での重要なポイントがよくわかり、職員一同、大きな学びになりました。
 また、スクールワイドPBS(学校全体で取り組むポジティブな行動支援)という、応用行動分析学に基づくメソッドについても紹介していただきました。組織的な支援の在り方を校内で再度共有し、子どもたちの可能性を最大限に伸ばし、自立と社会参加に向けた「生きる力」を身に付けさせていきます。M指導教諭、お忙しい中、ご講話くだりありがとうございました。 m(_ _)m

※スクールワイドPBS:児童生徒の問題行動に対して、罰を与えたり、叱ったりするのではなく、「望ましい行動を育てる」という観点から、ポジティブな行動支援をすべての児童生徒対象に実施する組織的なアプローチのこと。アメリカで開発されたメソッドで、国外ではオーストラリアやノルウェー、カナダの国々で、国内では宮崎県や徳島県の学校で導入されています。

追伸:講師のM指導教諭は、Y先生が前任校時代に大変お世話になった、尊敬かつ憧れの先生です。感謝の思いを伝えるY先生への温かな眼差し・・・。M指導教諭の思いは確かに受け継がれています。