学校生活

教師修養 第10弾 ~企業は、何を大事にすべきなのか?~

 21日(月)、東陽小・中合同研修の一環として、熊本県立教育センターからT指導主事をお招きし、研究授業を行いました。授業者はM教諭。3年生社会科は、3ヶ月連続の研究授業です。
 本時のめあては、「企業経営での大事な要素について考えよう」。4つの班が提案するCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)活動を、「社長」、「投資家」、「就職を考えている学生」の立場で評価していく内容です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 資本金1,000万円を元手に、各班が提案したCSR活動は、次の4つです。
①小売業(会社名:DREAM)「社内での募金活動」「募金weekの期間は売上げの5%を募金」
②IT関連企業(会社名:TOMI)「地方公共団体と協力し、地域の魅力を発信」「さまざまな事情で外出できない人もアプリ(仮想空間)を使って外出気分を味わってもらう」
③建設会社(会社名:S建設)「カーボンニュートラルやSDGsへの取組」「地域清掃や職場体験学習の受入」
④自動車会社(会社名:VIモータース)「安価に修理、地域へのボランティア」「福利厚生の充実」
 提案を受け、不明な点や疑問点を質問し、効率と公正の観点で評価を相互に行い、これからの社会に求められる企業のあり方について自分の意見をまとめていきました。社会が永続的に発展していくために、企業が社会の一員としてどのように貢献していくのか?企業経営の視点から探求する単元デザインの工夫がみられた授業でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 授業研究会では、「生徒が主体的な学び手となる授業づくり」に向け、小学校の先生方と活発な協議が行われました。
 T指導主事からは、授業や単元構想案の気づきとして、
・子どもたちの能動的(自ら問いを発している、自ら考えている、「協働」して学びを深めている)な姿がさまざまな場面で見られた。
・本時の目標と評価基準、学習課題とまとめに整合性があった。
・投資家や顧客に向けた経営計画(財務計画)の提案もあったので、本時のねらいとする「(CSR活動から)企業が大事にすべきこと」は考えられたのか。
・本時で働かせる社会的な見方・考え方として、「効率と公正」は適切だったか。
・単元構成は、すごく面白い。子どもたちがわくわくする構成である。
 等、多くの指導助言をいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 「課題の解決に向け、自分で考え、自分から取り組んでいましたか」の問いに対し、肯定的に回答した3年生の割合が、今回の実態調査では100.0でした。(4月:71.4)今後、各教科、各学年でも、知的好奇心を喚起し、子どもたちが意欲的かつ主体的に考え活動する授業を目指し、授業改善をさらに進めていきます。
 T指導主事、公務ご多忙の中、東陽小・中学校へのご指導・ご助言ありがとうございました。 m(_ _)m