思いを受け継ぎ未来へ駆ける【阿蘇郡市中体連駅伝大会 その①】
コロナ禍により、様々な行事や大会がなくなった中、やっと実施が決まった郡市中体連駅伝大会。
限られた時間を大切にし、その日に向かってそれぞれが全体練習や自主練習を重ねてきました。
明日に大会を控えた前日、突然阿蘇山噴火のニュースが入ってきました。
いよいよ明日という時に、待ちに待った大会が開催されるか分からないという状況は、
選手にとって辛いものだったと思います。
大会前日の放課後、三年生が明日の開催を不安そうに尋ねきました。
その様子を見て私自身も不安になりました。
10月21日(木)大会当日、無事に阿蘇郡市農村公園あぴかで大会は開催されました。
会場に噴火の影響はありませんでした。しかし、小雨がずっと降っていました。
本校は今年、女子1チーム、男子2チーム、総勢24名が出場しました。
レースは女子の部からです。
緊張した雰囲気の中、いよいよスタート。
女子は1年生と3年生によるチームです。
1年生は先輩に、3年生は後輩に襷を繋げるんだという想いで、
それぞれが全力を尽くして走っています。
自分の区間を走り終えた1年生の中には、
「順位を上げて先輩に襷を渡せなくて悔しい、申し訳ない」と
涙を流していた選手がいました。
チームのために走った人にしか流せない涙だったと思います。
今回選手に選ばれなかった補助員の生徒も、チームの一人として
選手のサポートにまわってくれていました。
女子の結果は6位でした! 学年を超えた、チームの絆を感じました。
(文責 福永由美子)