学校生活

「三加和中の生徒は、トイレ掃除が丁寧です。」

 本日の前期後半スタートの全校集会で、次のような話をしました。

 

 先日、とてもうれしいことがありました。玉名のある高校の先生が三加和中に来校されました。「三加和中の生徒は、トイレ掃除がていねいです。」とほめられたのです。トイレクリーン作戦に取り組んできた、みんなの先輩たちが、高校でもトイレ掃除にきちんと取り組んでくれていることがとてもうれしく感じました。

 でも、もっとすごいと思ったことは、その高校で三加和中学校出身の生徒は数人のはずです。でもその数人の行動のおかげで、高校の先生は、「三加和中の生徒は・・」とおっしゃったのです。ほんの数人の行動で、三加和中全体の評判(評価)を高めてくれたのです。

 今、学校の階段に、東京オリンピックに出場した選手の行動やことばについて、長崎先生に掲示していただいています。オリンピックに出場した選手の勝ち負けは別にして、その後の選手の行動やことばにたくさんの感動をもらいました。何事にも、真剣に一生懸命取り組んでいる姿は、見ている人に感動を与えることができるのです。

  ある1人のオリンピック選手の行動について紹介します。

東京五輪の陸上・女子やり投げで銀メダルを獲得したマリア・アンドレイチェク(ポーランド)は、手術費用が必要な子供のためにメダルをオークションに出品した。選手は東京から帰国後すぐに、メダルをオークションに出品した。重度の心臓病を持つ生後8か月の男の子のためだ。自らの子ではない。総肺静脈還流異常症(TAPVC)を患い、アメリカでの手術を必要としている。手術費は約4200万円。メダルは約560万円で落札され、チャリティーサイトでの寄付分と合わせて7割ほどが集まっている。アンドレイチェク選手も2018年に骨肉腫を発症し、闘病生活を送った。今回の慈善活動について「メダルの本当の価値は、私の心の中にあります。メダルは単なる物ですが、それが誰かの大きな助けになります。この銀メダルはクローゼットでほこりを被る代わりに、人の命を助けられるんです。だから病気の子どもを助けるためにオークションに出そうと決断したのです」と説明している。

  そしてこの度、オークションで母国のある企業がメダルを競り落とし、しかもその上でメダルをアンドレイチェクへと返却するという。オークションで競り落とした会社『ジャプカ』は、アンドレイチェクにメダルを返還し、手術費を提供することを決断した。

 このように、人に感動を与える行動は、世の中を動かす事ができる。

 ただ、オリンピックでメダルを取るというすごいことをする必要はありません。

 みんなの先輩のように、毎日の掃除に一生懸命取り組むだけで、人の心を動かすことができるのです。みなさんも、やらなければいけないことから逃げずに、真剣に一生懸命取り組む心を忘れないでほしいと思います。その姿勢は未来を変える力を持っています。